2016年6月25日土曜日

インブリード、アウトブリード。

競馬に詳しくない人のための?話。競馬に詳しい人はそんなん知ってる、な話です。

競馬に出る馬には必ず血統書があります。血統書をもっている馬の子供しか血統書がもらえません。なので競馬馬は可能な限り親を遡ることができます。。


血統表というのが血統書にはついてきます。血統表を見ればこの馬がどういう距離が得意とかある程度わかります。また、競走馬が種馬や肌馬(お母さん馬)になった時、血統表を睨みながらあーでもないこーでもないと考えて種付け相手を決めるのです。
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競走馬の種付けには「インブリード」(近親配合)と言う考え方があります。
父馬と母馬に共通の優秀な馬を入れることで、その優秀な馬の遺伝子が父と母から子供に受け継がれやすくなる、という考え方です。

かなり古い馬ですが、トウショウボーイという名馬、名種牡馬がいました(知らない人は50才以上の競馬好きに聞いてね)

 
 
血統表です。上の段が父馬、下の段が母馬。テスコボーイが父親でソシアルバターフライが母馬。テスコボーイの父親がプリンスリーギフト、母親がサンコートって言う風に見ていくわけです。
 
注目して欲しいのは父テスコボーイのお母さんの父親が「ハイペリオン」。母ソシアルバターフライの父の父の父がこれまた「ハイペリオン」るまりトウショウボーイは父と母からハイペリオンの遺伝子をうけついでいます。父、母の血統を5代前まで遡って共通の祖先がいる場合「インブリードがある」といいます。逆に5代前までの血統表に同じ馬が全くいない場合を「アウトブリード」といいます。
 
 
特にこのトウショウボーイがそうですが、三代目と四代目の「祖先」に共通の馬がいる場合「3✕4のインブリード」俗に「奇跡の血量」といって血統的には優れた組み合わせとされます。
 
あまりにも近い組み合わせだと遺伝病を持っていたり体質的に弱い子になる。逆にそれより前の世代だとインブリードの効果が出ぬくいと考えられてきたのです。
 
 
もっともこの「奇跡の血量」を持つ組み合わせの駄馬はいくらでもいたわけであくまで証明されていない科学かもしれませんけどね。
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サンデーサイレンスが輸入される前、日本の種牡馬ランキング一位を占め続けていたのがノーザンテーストです。血統表を見てみましょうか?
 
この馬のインブリードは非常に珍しく、勝つ「強烈」です。
普通、インブリードというのは種牡馬をインブリードします。優秀な馬の遺伝子を再現したいので大活躍した父馬を組み合わせるケースが多い。ソモソモ牝馬は産む子供の数も限られるのでインブリードも難しい。
 
しかしノーザンテーストの生産者は有名種牡馬ニアークティックを産んだレディアンジェラの強い遺伝子に「かけた」んです。3✕2という非常に近親交配度の高い組み合わせになっています。繰り返すけどとてもめずらしい手法です。
 
この思い切った組み合わせはノーザンテーストが種馬に成ってから実を結びます。子どもたちは大活躍して日本の競馬を飛躍的にレベルアップさせたのです。
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つづきまた書きます
 
 

2016年6月24日金曜日

まあ、14000円では下げ止まると思うよ


まあよく下ったね。

とりあえずまだ下っても一旦は14000円で下げ止まると思う。
約束できへんけどね。

仮にイギリスが離脱しても世界は終わらんからw

2016年6月21日火曜日

あと一歩、まさにあと一歩

トヨタ、後3分でルマン制覇の夢敗れる

トヨタがルマンに参戦したのが85年。当時のトップカテゴリーはグループCというものでまあなんでもあり。大排気量エンジンあるいは2600CC程度の排気量で大型ターボ装着などかなりゆるいルールでとにかく飛ばすという荒っぽい?レース。

ここにトヨタは「トヨタトムス85C」という車を引っさげてレースに出た

しかしながら当時はポルシェが開発した歴史的名車、ポルシェ956の全盛時代。ポルシェは自らワークス活動するとともにプライベートチームにも956を供給。これを打つ負かすことは全くできなかった。


時は流れ、撤退と再出場を繰り返すものの最高位は二着。(4回)
この間25年前にマツダが奇跡の優勝を果たすもののそれが唯一の日本勢の勝利。
トヨタにルマンの女神は微笑まない
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去年、トヨタはトヨタのヨーロッパのレース部門のトップを変えた。佐藤俊男社長。
F1参戦時にはエンジン開発担当の技術者として働き、F1撤退後はトヨタ及びレクサスの市販車のハイブリッドユニットの開発にあたってきた。過酷なレースを知り、かついまルマンなどのWEC選手権で使われるハイブリッドを熟知しているまさに適任。こういう人をレースに貼り付けられるというのがトヨタの強みなんだろう。

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佐藤社長は燃えていた。去年トヨタは新車を投入したもののポルシェなどに歯が立たず。このままではいけない。時間は無いが「フルモデルチェンジ」して「ルマン」を戦おう。

雑誌などの情報を総合するとこういう話

ルマンはWEC耐久シリーズの第三戦という位置づけです。ここで、WECのシリーズ全戦を勝ち抜くよりも「メインレース」であるルマンで勝てる車を作って勝てる戦略を建てよう。そこにスポットを合わせようと。

闇雲に速い車、というよりも「燃費性に優れた」面をクローズアップ去年までの車は電気を貯めるのに大パワーが出るキャパシタを使っていましたが、今年はこれを容量重視でリチウムイオン電池に変更。この辺レースから市販車へのフィードバックではなく、市販車からレースカーへの逆フィードバックと言えるかも。
ハイブリッドの開発に携わってきた佐藤社長ならではと言えるかもしれません

レースが始まるとトヨタの「隠し玉」的作戦が明らかになります。ポルシェが12周目(一周約3分20秒)で一回目の給油のためのピットインを行うもトヨタはピットインせず。13周回走ったところでピットインさせます。

ピットインではタイムをロスします。つまり、トヨタの車は平均スピードはポルシェに劣るけど、ピットインの回数が少なくて済む。その分のタイムロスの差でトータルで勝とうと言う作戦。

さらに周回を重ねることでこのトヨタの新車のもう一つの特徴が明らかになります。
ピットイン寸前、つまり燃料を使い切る寸前に燃料分車が軽くなるのですが、この「軽くて速い」ところでトヨタ勢がファステストラップを連発。この時間帯でポルシェとのタイム差を詰めていきます。

つまり、いつも全力で走っていては13週持たない。しかし重くてタイムが稼げない時間帯は「燃費を稼げるような」走りをし、ピットイン前になってきたら燃料をにらめっこしながら目一杯飛ばす。そしてマシンもおそらくは燃料が少なくなって軽くなってきた車重に合わせてベストラップが出るようなセッティングにしてあったのでしょう。
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この「ルマン特化型マシン」及び作戦は見事に功を奏します。
最初こそ平均ラップで上回るポルシェが先行しますがピット回数が少ないトヨタが前に出ます。
その後もピットインのたびに順位が入れ替わるものの実質的にはトヨタの車が先行。これでついに悲願が成ったように見えました。
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が残り3分というところでまさかのパワーユニットトラブル。一度エンジン(パワーユニット)を止め再起動を試みたようですが、残念ながら叶わず。
23時間57分の段階で優勝を掴みかけたトヨタの手から女神は去って行きました。
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トヨタの無念、察してあまりあります。非常に少ない時間でここまでの車を作り上げたワークスチームに心から感謝というか。ここまで「熱い」レース、本当に何十年ぶりに見たでしょうか?

またトヨタのモリゾー社長はレース後間をおかずこうコメントしました(一部抜粋)

「我々、TOYOTA GAZOO Racingは“負け嫌い”です。負けることを知らずに戦うのでなく、本当の“負け”を味あわさせてもらった我々は、来年もまた、世界耐久選手権という戦いに…、そして、このルマン24時間という戦いに戻ってまいります」

利益を生まないレース部門を疎んじる自動車会社の経営陣は多い。誰とは言わないが三菱自動車の中の人とか。
しかし「たかが」レース部門を「我々」と言い切れる自動車会社の社長がどれだけいるだろうか。
(社長は実際に自らハンドルを握ってレースにも参戦する。重役が止めても聞かない)
ここに今のトヨタの強さを見るのは僕だけでは無いでしょう。

負けを受け止めるとともに戦った相手チームへのリスペクトも忘れないそんな「強さ」。

来年こそ「幻」ではなく本当の優勝を勝ち取って欲しいですね。