2013年8月17日土曜日

コマツ(6301) ポジショントークのコーナー

昔。田中角栄は「コンピューターつきブルドーザー」という異名をとったそうな。コマツの2006年以降の躍進はこのへんにあったりする。販売する建機にコンピューターなどを取り付け稼働状況を確認する「コムトラックス」という装置。コマツはこれで建機の動きを把握し、売上に結びつけてきた。更に今後はこれをパーツ単位で行い部品の交換状況まで把握して売上アップを目指す・・・・。


最初に。あんまり自信はないw買いの根拠は日経新聞に出てた「新しい工場稼働させてコストダウン!」の記事だけだ。

ただ、この辺、新しい工場を稼働させてコストダウンを図るなどしているホンダと重なる。
こういう不断の努力が他社を出し抜く例を見てるんで、買いでいいのかなと。

なんで上がってないかというと、キャタピラーの決算に代表されるように建機の売上が落ちたから。(それと先行きが不透明だから)特にインドネシア辺りの鉱山開発用の機械(売上多いし、利益率がべらぼうに良い)が資源価格の下落で売り上げ落ちえいること。中国の売上が1-3で落ちたこと、さらにどうしても新興国向けの売上が多いので新興国の景気後退が本格化すると言われる(なにせアメリカが金融緩和を終了させると、このへんから資金が引き上げられるから)こと。さらに中国のシャドーバンキングに代表されるチャイナリスクの問題。このへんが嫌気されてPERは10倍台に放置されている。

一方で中国は想定よりも悪くなってないとか、資源価格も下げ止まりかなあ?ということになっていることは支援材料。ドル円95円想定よりは円安。日本の重機需要は復興特需で底堅いということも支えになっている。なにせこの手の建機はまともに売れさえすれば驚くほど利益率が高い。寡占市場なんだね。

新天地注 最近、世界を見据えて戦えている会社は少ない。シャープのように世界を見据えて液晶を強化したら世界ごと倒れた例もあるけれど・・・。そうならないように祈りつつ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チャート(クリックで拡大)
円安進行で3000円まで買われる場面があったものの決算への「失望」的なウリがでて下落。途中7月に英系のファンドが5%ルールに乗るほど株を買い集めたことで少しリバウンドしましたが、最近はまた明らかに機関投資家とみられる売りが計測してして続落基調になっています。今年に入ってからは2000円と2100の間で何度も底入れしてますのでできればこの辺りまで引きつけて買う。あるいは鍋底型の底入れや出来高を伴った上昇など「これは」という場面で仕込みたいですね。
逆に2000円を割り込んでいくなら損切りということになるでしょう。レンジした抜けですからね。

直近はある特定の大株主が売っているようで、そいつさえ売り終われば上昇に転じると思うんだけど。かなりしつこい売が出ています。

上がるとするならば、投資の効果が更に現れる4,5年後の株価で5000円くらい、かなあ。ただし資源価格が急落したり、途上国で深刻なショックが起こったり、中国がどうしようもなくなったりしない、という前提条件がつきますが。。。買ったら、ストップロスをかけて数年間放置する、そんな株です。もちろん、リスクも高めなので資金を集中することもおすすめはしません。こういう株もあるなあ、そんな株です。ただし「優良株」です。間違いなく。業界の中では最高水準の利益率をだせる(世界でです)、最近の日本株では珍しくなったブルーチップと言えましょう。懸念は世界経済の行方だけですね。

できるなら「キャタピラー売り、コマツ買い」のペアトレードなんかいい気がしますが。

2013年8月16日金曜日

NYダウはボリンジャーバンドの下限にそうかたち。

さて僕はそれほどボリンジャーバンドを重視しないのですがNYダウがいかにもボリンジャーバンドを見ている人には「ほらね」というチャートなのでのしておきましょう。
クリックで拡大

ボリンジャーバンドの幅が広くなるところを見計らったように?ボリンジャーバンドの下限-3のところまで下げてきてます、ちょっと過熱感のある下げに見えなくもないですが。。。後400ドルも下げれば止まりますかねえ。

なおボリンジャーバンドの解説は長くなるのでまた今度。正直、昨日の引けが売りを狙うチャンスでありましたね。今日同じように売りぽじを持つ勇気はないです。はい。

売るなら日本電産辺りかなあ?ソフトバンクは6000円にサポート来てるし。

結局「変わる」銘柄に勝機がある

昨日からコマツの研究を少しだけしてみた。2006年からの大相場が特に目立つわけだが、よく見れば2004年くらいからこの銘柄を継続してずっと買っている奴がいることがチャートから見て取れる。そいつら、もしくは彼の鵜飼いの鵜じゃなかったアナリストはしっかり研究してコマツの業績が様変わりするだろうことを掴み、コソッと買い集めに入ったのだろう。買いは処女のごとく。

四季報などで過去の数字を見ればいかにこの会社が「変わったか」わかる。それは並大抵の経営努力ではなかっただろう。おそらく死に物狂いで「脱皮」下からこそあれだけの大相場を呼ぶ銘柄まで成長できたのだ。

僕も1985年から株をやっているけれど、知らない間にコマツは昔のコマツではない会社に変貌を遂げていたのだ。それを掴んでいればねえ・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
例えば韓国サムソン。あの銘柄もどんどん高くなっていった。その間半導体や液晶、そして最後は携帯電話と主力商品をどんどん変えながら時価総額を10倍以上に増やした。変わることが出来る会社だったからあそこまでの大相場をウンだのだ。(というかサムソンなかったら今頃韓国息してなかったかもな)

変化というものは数字を追っ変えるだけでなく、世の中の事象を追っかけることで捕まえやすいこともある。無駄な一般常識、無駄な知識。それを如何に銘柄に連想するか?黒田なんかは我ながらいいところついたと思ったんだけどw。。。一年一年は短いしなにも変わっていないように見えて10年経てば大きく替わってしまうものもある。ポケットベルが消えPHSが消え、折りたたみ携帯がきえそのうち今のスマホだって消えるのかもしれない。その間幾多の関連銘柄が出現しては消えていったはずなのだ。

個人投資家のチャンスはそんなところにあるんだと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さてコマツ。新しい工場で競争力拡大を狙うという。まともな投資家はまだそれを織り込んでいないはずだ。最新鋭の機械で競争力を保つというやり方はシマノなんかを連想させますね。ああいう大相場(数年で数倍になるような)を連想するのです。いまはまだ売ってくる人がいるから、もっと安いところまで引きつけて。あるいはガンガン買いが入ってきてトレンドが変わるところまでまちますか。

僕は買ってみますが、株で「楽しい」という部類の株ではありませんけどね。

最後の抱き線

抱き線とかはらみ足というのは相場の逆転を示すことが多い足。ヅラヅラ下がってきて抱き線の陽線が出れば大きく流れが変わることもある。

一方で上昇が続いてきた時に「陰線の包み足」が出ると決定的に下げに転じるときもある。記憶にあたらしい所では、今年5月の22日ころにつけた乾坤一擲の下げの包み足
参考225の日足
出来高を伴う長大な包み足の陰線の出現はそれからの長い大きな調整を示した。もう、こんな長い包み足が上昇相場の最後に出たら「終戦」さえ覚悟しなければいけないんである。チャートが「上げ過ぎだよ!」と大声で警告しているのだ。

さてでは逆に、高値圏で「陽線」の包み足が出たら?前日や前週の安いところを下回って始まって、高く引けるパターン。室はこれも最後の抱き線と言いまして決定的な天井をつける可能性がある足なのです。


参考 エイベックス週足。(クリックで拡大)
 



人に聞かれた銘柄を出すのが凝縮なのですが、エイベックスの週足。
2012年の4月から始まった比較的大きな相場。反落を交えつつも大きく上昇しました、そして先々週の立てた陽線。その前の週の陰線を「包む」まさに最後の抱き線と言われる足です。これだけ強い相場が続いていた後。50週移動平均からの乖離も警戒水準に達しています。
この足が出たら次の日(次の週)の始値に中目します。そしてもしマイナスで始まるなら、そこは売りの急所の可能性高し。前週の高値や終値をストップロスにして売りきればいいのです。
あるいはかぶせ線がでる場合も下げる可能性が大きくなります。

もちろん「相場の中段」でこのような抱き線が出ることもままあります。しかし1年以上にわたって右肩上がりに上昇した所で出現した最後の抱き線。トレンド変換と捉えて戻りを売りに行く、そんなチャートに見受けられます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出来高を伴ったきつい下げ。ギャンの発想によるならばまさに今、安いところからじっと我慢して株を持ってきた大口の投資家が「ここまで」と心に決めて売り払い(ディストリビューション)に入った、そんな感じでしょうか。こうなるとなまじの買いでは反転しますまい。むしろ上手く戻るところを空売りしたほうが、と経験則から考えてしまうのです。

結局日本は変わっていない。(それを責める気はない)

1945年。日本は軍事力で世界を攻めて敗れた。多くの死者を内外に出した。結果戦争を放棄するという憲法を持った。

日本はたとえ負けても、その戦争に打って出るという特有のくせがあると思う。負ける美学。冷静に考えて太平洋戦争で勝てると思うのがおかしいのだが、追い込まれたらそれでもうってでた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時は流れた。韓国や中国は日本が彼らを軍事的に責めることができない、アンタッチャブルだと思い込み好き放題を重ねている(ように日本側からは見える)。例えば日本が中国や韓国に経済制裁(とはいかなくても嫌がらせ)をすれば、日本にも悪影響が出るかもしれないが、彼の国にも影響は出るだろう。確かに軍事力は使わない。しかし日本の気質は変わっていない。安倍総理なら韓国や中国が決定的に経済ダメージを受けるような政策を(返り血覚悟で)出すような気がしてならない。そもそもアベノミクスは韓国や中国に間接的に大きな犠牲を与える政策だ。

平和は大事だが、キレイ事だけでは進まないのも現実の外交や経済だと思う。
韓国株の終焉を近いうちに見るような(期待を込めて、警戒しつつ)。

今度危機になっても日本もドイツも誰も助けてくれないことを韓国は知るだろう。なにせ世界が韓国から孤立しているからw。その時韓国は「実は友達が一人もいない」ことにいつ気がつくのだろうか。経済的に落ち目になる韓国には中国様も利用価値ないし。

ナスダックは「リバースアイランド」を再高値圏で形成?調整局面入りの可能性。

アメリカ株下げました。景気回復してるから、金融緩和を止める方向で株が下げる。一般の人にはどうやって説明してもわかりにくいですが現状です。

要するに「どう頑張ったって金融緩和と景気回復は共存しないよ」というコンセンサスが出てきた。じゃあどうなるか。これ以上上がらない株を持っていてもしょうがない。売られる。売りが売りを呼ぶ。これはもうしかたがないことかと思います。

さてそんなアメリカはナスダックのチャート。
いま高値圏にあったわけですが、金融緩和継続観測で窓開けしていたところから再度窓開けして15日に急落。いわゆるリバースアイランドを形成したように見受けられます。高値圏でのリバースアイランドはそれだけでも売りを考えていいような強いトレンド変換示唆。50日移動平均あたりまでの(あるいはそれ以上かもの調整。もしくは数年間続いてきた上昇基調の終焉さえ頭の片隅に置いておくべき場面かもしれません。

大幅調整で済んでくれればいいのですけれど。

2013年8月15日木曜日

コマツ6301

小松チャート(過去10年。クリックで拡大)



根拠はない。リンク先の三郎さんのブログにのってたのでw。澁谷工業当てた当たり屋につきませう?

2006年からの中国関連大相場があり、現在はその終戦処理中にみえる。アジアでの鉱山向け機械が減速していることでPERは10倍そこそこ。(まだ悪くなるかも、とか中国が減速するとか新興市場向けだしなあ、とかで買われていないんだろう)

ただ、きのう日経新聞に出てた新工場でコスト30パーセント減狙うという記事は確かにそそられる。
三郎さんがいうように外人にはめ込めばもう一度相場を起こすことも可能かも。
月足をみれば、上場来高値を起点にして壮大な三角持ち合いを形成しているようにも見える。もし本当に三角保ち合いになってて歴史的な大相場のスタートだとすれば???

チャートはあとで貼ります。
上に放れるなら、三年で高値は5000円超?
なんてね。

出来ればトレンドが上向きになるのを確認するか、2000円近辺まで引きつけて買いたいが。。。
資金がある人なら少しづつ買っていくつもりで何べんかに分けて買うのもいいかも。

「これに全部」とか言う株でもないし、毎日上げ下げがあって楽しいと言う株ではないけれど、大きく化ける可能性のある銘柄ですね。シマノみたいな銘柄、そんなイメージです。

トレンドが出れば数週間はその方向に進む感じの銘柄。もちろんストップロスをかけておく事は必要ですが、一度買うと決めたら頻繁に売買する銘柄ではないですね。

2013年8月13日火曜日

下離れの陰線の後の陽線のタスキ

陽線が立つ時というのは一般には買いサインなのだが、幾つかの陽線は売りの急所と言われる。
下放れの陰線のあとのタスキもその一つ。
下げる中で、窓を開けた陰線を引く。翌日タスキの陽線が出た場合。如何にも反撃開始の強そうな足だが、酒田五法によれば、「大暴落の前触れ」とまで記される売りのサイン。もちろんあくまで下落相場の流れの中で出ることが前提で下げだなと見極める感覚が必要だが。






さて、散々強気してきたソフトバンク。月足でみると現在「毛抜き天井のような形」。さらに8月12日に窓を開けるような陰線。(しかもこの陰線、ネックラインを下抜く売り示唆の陰線。)13日はタスキの陽線となった。

もちろんそれで明日から下がるとまでは決め付けれない。しかし教科書の売りサイン、しかも売りの急所とされるものが並び終値は移動平均線近辺。ここで買い持ちにする勇気はない。というか上がってもそれはもう仕方が無いという所。今日の陽線で強気になるのは避けたい。


2013年8月12日月曜日

空母の歴史と「空母出雲」の衝撃(という利用価値)

軍事に詳しくない人のために。(長く役には立たない基礎知識です。でも一般教養ですw)

空母とは飛行機を積んだ船のことです。歴史は古く、さらに主役となったのは第二次世界大戦にさかのぼります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
飛行機の発達は「制空権」という概念を生み出しました。速度の早い飛行機は遠くからやってきて自在に地上や海上の目標物を攻撃出来ます。しかし地上や海上からは効果的に反撃できません。高速で移動できないからです。結局、敵の飛行機を排除するには、味方の「戦闘機(飛行機を撃墜することが主目的の飛行機)を飛ばす」のが一番効果的。自分の空港基地の近くなら戦闘機を飛ばして敵の飛行機を打ち払うことができます。この敵の飛行機を打ち払うことが「制空権を握る」ということです。

一方船は世界中に移動して陸地や船を攻撃することができます。しかし空をとぶものを積極的に攻撃することはできませんでした。今と違って対空ミサイルというものはなく、レーダーもありません。高射砲で身を守るのがせいぜいだったのです。いっぽう、飛行機の技術の発達と魚雷や爆雷、爆弾技術の進歩で、飛行機が船を自在に攻撃する事ができるようになりました。また飛行機はレーダーのない時代、遠くを索敵する唯一の手段でもありました。戦艦と言えども、近くに飛行機が飛んでこられたら実に無防備になったのです。

この事の大事さに気がついたのは当時のアメリカ軍と日本軍、イギリス軍だけでした。3国は飛行機を積むことに特化した本格的な空母を作りはじめ実戦配備していきます。戦闘機をたくさん詰める専用の船を作れば、基地から離れたところでも制空権を奪えると考えたのです。
それも一歩先んじたのは日本軍でした。(日本も方向性を誤っていたことは、更にどんどん空母を作らず、役に立たない大和を「作ってしまったことで」明らかなのですが。)


空母ができた当時はまだ、海軍主力といえば「戦艦」でした。例えば戦艦大和のように、より大きくて頑丈で、より力のあるエンジンを積んで、そこにできる限り大きくて長距離を攻撃できる大砲を備え付ける。大きな大砲は大きな舟がないと詰めません。発射の衝撃で舟が揺れるようだと次の玉が照準できないから。
大型戦艦を攻撃の主力とし、それを守るように魚雷を打てる巡洋艦(戦艦より小さめで速度速い)や潜水艦を攻撃したりする駆逐艦(巡洋艦よりも更に小型で小回りがきく)を周りにつけて艦隊をくんだのです。

もともと「空母」はそんな大きな船、船団を空から守るために考案されました、戦艦を中心に大船団を組みその中に空母を一隻入れて敵の飛行機から身を守ったり偵察を行う。空母の役割はそういう風に限定的に考えられていたのです。

ここで日本軍はある画期的な戦術を思いつき、行動に移します。あまりにも画期的な概念。後にタスクフォース(機動部隊)とかボックスフォーメーション、アウトレンジ攻撃とか呼ばれるものです。それは・・・。


日本軍が考えたのは発想の転換。まず空母の集中運用。多くの船に少数の空母を組み合わせて艦隊の防空防衛に使うのではなく、速度の早い空母(作戦当時は六隻)を一つの艦隊に集めそれを艦隊の攻撃の主力にしたのです(ボックスフォーメーション)。空母には相手の飛行機を排除する戦闘機と陸地や艦船を攻撃する攻撃機を大量に積み込みます。それも訓練を繰り返した精鋭のパイロットを選りすぐり。
艦隊の高速性を保つためにその艦隊(機動部隊、機動艦隊)からは足の遅い戦艦を外し、円陣を組んだ空母を更に取り囲むように護衛の高速巡洋艦をつけ、更に潜水艦対策に駆逐艦を先行させます。足の早い船団で目標に向かい、遠くから攻撃したらすぐに逃げる「タスクフォース」(機動部隊)の誕生した瞬間でした。

もちろん、大型戦艦が攻撃してきたら、対抗する戦艦がないので打ち合いには弱い。しかし当時の戦艦(ミサイルはない)の射程距離はせいぜい40キロメートル。たいして空母の艦載機は数百キロ先から相手を攻撃出来ます。つまり敵の攻撃の届かない距離から、多くの艦載機で寄ってたかって攻撃しようというのです(アウトレンジ攻撃)。

もちろん戦艦がバカスカ打ち込む大砲の威力に比べれば飛行機が落とす爆弾や魚雷の量は限られます。しかし空母を一ヶ所にあつめ、しかも飛行機のパイロットの腕を上げ、ゼロ戦などの優れた飛行機の開発を行なって防衛力攻撃力を上げることでたくさんの砲弾を無駄撃ちするよりも効果的に攻撃できると考えたのです。

さて、この余りにも素晴らしい発想に溺れた?日本軍はこの機動部隊を使って真珠湾を攻撃します。空母が海軍力の主役であることを世界中に示したエポックメイキングな戦闘でした。どんな戦艦も空母の前には無力であることを世界中に知らしめたのです。

この時、日本軍は真珠湾にアメリカの空母がまとまって停泊していると信じ、敵の空母を沈めることで海の制空権を握ろうとしたのです。しかしアメリカ主力空母部隊は真珠湾にはおらず。(真珠湾攻撃をアメリカが知っていたという陰謀論はこの辺りからも来てるんでしょう)目的を果たせなかった日本軍は、新造空母を中心として再編成されていくアメリカ海軍に圧倒されていくのです。一方で日本軍は昭和19年に至るまであくまで第一艦隊は大和などを主力とする戦艦群でした。
自分たちが示した「画期的な戦術」は当然アメリカ軍も採用し、それに敗れ去ることになります。最初は空母対空母のの戦いに善戦した日本軍ですが、国力の差から、どんどん新造空母や艦載機を補充するアメリカにたいして対抗できなくなっていくのです(そしてミッドウェーで大敗)。
-------------------------------------------------------------------
さて、現在の空母ですが・・・。

飛行機の高性能化によって「空母」を持つことが難しくなっています。飛行機の大型化、ジェット化、高度化によって、海上の航空基地である空母も高いし大きいし高度な技術が必要になっていったのです。
例えばアメリカ軍の原子力空母は船に5000億円。更に飛行機に5000億円かかっていると言われています。それを動かす運用費も馬鹿になりません。また艦載機のパイロットは船というとても狭いところに離着陸するのですが、これは「一週間訓練を行わないと実践で使えなくなる」ほど繊細な作業と言われます。更には原子力空母に乗り組む人間だけでも5000人とかw。ちょっとした街ですね。

またアメリカ軍の空母はその水準を維持するために一隻の空母を実戦配備するためには都合3隻が必要と考えていると言われます。例えばAという空母を前線に配備すると、その裏ではBという空母が実戦配備に備えて乗務員の訓練などを行なっています。さらにその後ろでは兵器の近代化や故障の修理のためにCという空母が整備や改修を受けている。そんなローテーションで空母の実戦配備が維持されると。

更には原子力設備や飛行機を射出する「カタパルト」と呼ばれる装置。要するに経済的技術的に空母でアメリカに勝つことは不可能といえるでしょう。ロシアでさえ空母は諦めました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなハードルの高い空母。でも空母があれば艦隊の制空権を握れるんじゃないか。そういう警戒感を相手にもたせる武器です。中国が張子の虎と言われながらも空母を作るのは、海上での制空権を空母で確保するアメリカへの対抗心があるのは明らかでしょう。あるいはアメリカには対抗できなくても、アメリカ以外の海軍とガチで戦うことになった時、空母を持っている持っていないでは大きな差になりえます。フォークランド紛争でイギリスがハリアーを搭載した軽空母で効果的な空爆や艦隊護衛を行ったことも記憶には残っています。要するに外に出て行く「外洋艦隊」にはなんとしても欲しい船だと。

そこに登場したのが「いずも」です。公式にはヘリ搭載型護衛艦。相手の国土を攻撃する意図は有りませぬ。

(写真奥、22DDHというのが「いずも」です。クリックで拡大)
しかし大きい。船の長さ的には短距離離陸機(S/VTOL)が離発着できる長さとも言われます。もちろん本気で空母として使うには甲板を強化したり、飛行機を離着陸させる管制機能が必要で現実的では有りませぬ。(そもそも短距離離着陸機が売ってない。短距離型F35の実戦配備は先の話)F35の艦載機バージョンを買えたとしてもつめる機数せいぜい10機足らず。そもそもそんなことを日本の世論が許すのか???

しかし敵国(韓国や中国やロシア)からすれば「うん?日本は空母を持つつもりか?」と疑心暗鬼になってくれます。これは大きい。なぜなら敵国は「見えない空母」対策のためにさらなる無駄な出費を強いられるからです。今頃韓国あたりでは「いづも」程度の大きな船の設計に取り掛かっているかもしれませんねw(北朝鮮が主敵のはずなのになぜか日本に対抗して未意味にイージス艦を何隻も作ってしまう国だから。ホルホル)

一方中国や韓国にも「いづも」の利用価値があります。それは「日本が軍国主義化している」というプロパガンダのネタになるということ。早速人民日報辺りはネタにしているようですね。

注目点は日本が更に22DDHクラスの護衛艦をどんどん作ってくるかどうか。アベさんの服の下の鎧がどれくらいのものか、そこでも測れるでしょう。軍事マニアとプラモデル屋には嬉しい話なんでしょうが・・・。