2022年5月8日日曜日

なんで無人機の形は似てるのか?

 新天地はアマチュア軍事評論家です。なんだそりゃ


このまえ、くだらない話をしてたら「ところで、なんで無人機(大型の無人偵察機や攻撃機ですね)はみんな同じような形してるの?パクリ?」って聞かれた。

これ、「パクリ」ではなくて「同じ目的を考えたら結局同じような形になるんだよね」が正解。

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無人機といえば最近はトルコ製のドローン「バイラクタルTB3」がウクライナでの大活躍もあって一躍名を挙げた。世界中から照会が相次いでいるという。


パッと見てわかるのは「前後に短い機体」「左右に細く長い主翼」である。

例えばアメリカ軍が使うMQ-9「リーパー」も大きさががかなり異なるが同じ文法で作られる。


細く横長な機体。推進はジェットエンジンではなく「旧態依然な」プロペラを後部に。

なぜこうなるかといえば、偵察や飛行のためにカメラやセンサーを機体前部にもっていくと推進力は後ろに持って行かざるをえない。ジェット戦闘機などと違って速度がそれほど重視されない無人機ではジェットエンジンではなくプロペラエンジンで十分、むしろ長時間飛んでいることが重視される無人機では燃費を考えればプロペラエンジンの方が好都合なのだ。


さらに「速度が遅くていい、長時間飛んでいることが大事」という条件が「翼を細く、横長に」形作る。ごく簡単に言うと、翼が横に細く長ければ(強度を考えなければ。強度が保てないと翼が強化のために重くなり本末転倒になる)それだけ少ない推進力で浮力を得られる。沈降率が少ないとかいう。省エネルギーで飛んでいられるのだ。ただし横長の翼は前方からの投影面積が大きく空気抵抗が大きくなっていくので速度を出すには不向きになる。

エンジンを必要としないグライダーがみんな横長の細い翼を持つのもこのため


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逆に、高速を求めれば求めるほど飛行機は縦に細長く、翼の面積は小さくなる。そのような飛行機は「沈降率」が大きくなるので飛び続けるには非常に大きなエンジンが必要になる。速度を出すために大きなエンジンが必要だし、浮力を稼ぎ続けるためにも大出力が必要なのだ。

これを限界まで突き詰めたのがアメリカが保有していた「世界最高速の実用飛行機」の偵察機SR71ブラックバードということになる。


胴体も揚力を発生する「翼の一部」になっている上に本来の主翼は縦長でその翼に一体化された巨大な二つのジェットエンジンがわかるだろうか?。このように最低限の翼面積で縦長の機体を持つことでできるだけ高速度を追求。高速度の追求と、少ない浮力をカバーするために巨大なエンジンを二つ抱え込む設計になっているのだ。こうしてこの機体はマッハ3.3という速度で敵の上空近くを飛んで偵察することを可能にしている。


目的が変われば飛行機の形も変わる。そんな話でした。


日本の自衛隊に大きくたらないものの話

ロシア軍の弱さが報道される。


当初、ロシアは4日もあればウクライナを占領できるとさえ言われていた。実際僕もメルマガでは「必ずロシアはウクライナに侵攻する」と予想するとともに(えっへん)、侵攻は電撃戦で行われ上手くいけば空挺部隊が首都を数十時間で占領し、ウクライナの政府首脳は殺害もしくは逮捕されるだろうと予想した。もしも「電撃戦」という速攻が決まらなくてもロシア軍は18万人もの大軍を用意している。プランBとして戦車による力押しで1ヶ月立たないうちに勝利するだろうとも予想した。


果たして、予想通りロシア軍は首都を空挺部隊で急襲する速攻を仕掛けたもののウクライナ軍は空挺部隊を乗せた大型輸送機を地対空ミサイルで撃墜。ヘリコプターも大量の兵員ごと散った。西側が供与した携帯型対空ミサイルが威力を発揮したと言われる。

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アメリカ始め、多くの専門家はロシアの短期勝利を予想していた。それは「湾岸戦争」「イラク戦争」というロシアが参考にすべきお手本があったからだ。当時アメリカを中心とした多国籍軍は、あらかじめイラクの空港や地対空ミサイルの位置を把握。

ロシア製地対空ミサイルS300


これに対して海上などからトマホークミサイルを発射し撃破を図る。

戦艦ミズーリから発射されるトマホークミサイル。ミズーリは1941年着工(ほぼ同期はあの戦艦大和だ)。昭和天皇が降伏文書調印に訪れた歴史的艦船だが、トマホークを発射する艦艇として湾岸戦争にまで使われた。



さらにステルス攻撃機を含む大量の攻撃機を動員し「スマート爆弾」と言われる精密誘導弾で徹底的にイラクの飛行機に対する攻撃力を奪った。イラクも戦闘機を出して対抗したが、アメリカ軍のF15やF18、高性能空対空ミサイルといった質と量の差に圧倒され数日のうちにイラクは敵の航空機を破壊する能力を失い「制空権」を多国籍軍が奪う。

アメリカ軍F15E


こうして制空権を奪った後には専門の攻撃機を投入したり、最初は対空ミサイルだけを装備していた戦闘機にも空対地ミサイルや誘導爆弾を搭載して敵の戦車や兵員を攻撃する。

アメリカ軍A10



速度が遅く敵の戦闘機には無防備だが、大量の爆弾や対地ミサイルを搭載。機首のガトリング砲は戦車でさえ破壊できる

この時威力を発揮したのが上でも書いた「スマート爆弾」といわれる精密誘導爆弾だった。まるでテレビゲームのような画像で敵を破壊する映像を見せられた人も多いと思う


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ロシア軍には日本を大きく上回るほどの新鋭戦闘機が数多く揃っている。

ロシア軍の戦闘攻撃機Su35。日本のF15Jを大きく上回る性能を備えていると言われる



さらにはトマホークのような巡航ミサイルはないものの、「イスカンデル」と言われる500km先から相手を攻撃できる短距離弾道ミサイルが数千発あると言われていた。

当然ロシアも弾道ミサイルと精密誘導弾でウクライナの空港や地対空ミサイルシステムを破壊し、さらにウクライナのMiG29戦闘機を徹底的に破壊。制空権を握った上で徹底的に空爆を繰り返して地上軍を破壊した上でロシアの戦車部隊を進める二段構えをとると思われた。これなら、最初の電撃戦が失敗しても数週間で首都を含む都市部を複数占領できるだろうと

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ところがロシア軍は制空権の奪取にいまだ至らない。ウクライナ軍が地対空ミサイルS300を隠し、いまだに弾が尽きないのだ(これは秘密裏に西側が対空ミサイルをウクライナに運び入れてることはあるだろう。しかし発射装置を破壊すればいいだけの話なのだ)


これは「ロシアが精密誘導弾をろくに揃えてなかったし、それを有効に扱えるパイロットも不足しているから」なのだ。精密誘導爆弾で敵のミサイルを一撃必殺で攻撃できるからこそ攻撃機は敵の対空ミサイルを攻撃できる。こっちの爆弾は当たらないのに敵の対空ミサイルの上空を飛びたがるパイロットはいない。空軍の指揮者だってそんなアホな状況で貴重な戦闘攻撃機やパイロットを失いたくない。だから敵の対空ミサイルを攻撃できず「制空権を取れない」という悪循環が続く。


(もっともロシアとしてはそのうちウクライナの地対空ミサイルも在庫がつきる、その時に攻撃すればいいやと思っていた節はある。それはNATO側の防空ミサイルシステムS300用の供与で阻止された。NATOは固定翼の航空機以外の供与は無制限に行いつつある)

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要するに「見栄えがする」最新鋭戦闘機の開発に成功し、それを大量に配備することは行った。ところが肝心のパイロットを要請するお金もなければ効果的に対空ミサイルを破壊できる精密誘導爆弾もなかった。世界2位の軍事大国はハリボテだったのだ。

余談だがそれは戦艦大和を作った日本軍の姿にも似る。世界最強の戦艦を作ればアメリカにも勝てる。そんな大和だったが、時代は空母の時代に変わっていく(それを証明したのは皮肉にも真珠湾攻撃だったが)。

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あはははと笑ってすめばいいのだが、日本も全然笑い事ではない。

軽空母導入!とかF35導入!とか威勢のいい話は聞こえてくる。しかし実際には主力戦闘機のF15はおなじF15でも最初期型でかなり性能が劣る。戦車も西側諸国が90年代の旧式車については近代化を進めているのに対し、巨額のお金をかけて10式戦車を導入したが、その性能向上はわずかで、90式戦車の近代化はない。

兵員輸送車はロシアを笑えないポンコツばかり、ドイツではとっくに退役したゲパルト対空戦車とほぼ同性能の87式対空戦車が今も現役を務める。

榴弾砲はアメリカがウクライナに供与しているGPS誘導弾を装備すべきなのだがいまだほとんど導入が進まない。

一般企業ならとっくに経営陣が更迭されるレベルの話だが、どうやら「派閥争い」などで装備の効率的な更新が進まないのだ。このままでは対ロシア・中国で戦闘が行われれば、日本は惨敗を喫するだろう

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というわけで、日本もウクライナ戦争をじっくり見た上で「何がたらないのか」見極める必要がある。誘導爆弾、誘導ミサイル、誘導砲弾、無人機、などかな?GDP2%まで防衛費が拡大されればこれらを購入するはず(馬鹿でなければ。バカでないことを祈る)

これを作ってる会社を買えばいいのだ(突然株の話)


ああ、ミサイル発射装置と榴弾砲を作ってる日本製鋼所だな?とおもったんだが、データ偽装の不祥事起こしやがった(激怒


どうしてくれようか。


2022年5月7日土曜日

GAFAMの中でも下げ先行組と遅行組に別れ出した

 コロナの後の大規模金融緩和とゼロ金利で我が世の春を謳歌したアメリカ株。特にナスダックは世界的に見ても値上がり率が大きかった。中でも象徴となったのが「GAFAM」と言われる時価総額が大きいテック銘柄。

G Googleの親会社のアルファベット。

A APPLE

F  旧Facebook 新メタ

A Amazon

M Microsoft

の頭文字をとってGAFAMと称する。

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実際、コロナの後の大規模金融緩和開始から一年の間アメリカのNYダウや機関投資家のベンチマークとされるS&P500を上回る上昇だったGAFAMで今もかなり買われているようなイメージある。しかし実際には去年から「変調」の兆しがあった

1年前の株価を100としてそれぞれの株価の推移をグラフにすると下の図のようになる



まず去年の夏にアマゾンが他の4社から外れて下げた。これは時給が上がり出した中で配送コストが増大しだしたことが原因と考えられる。オンライン上でのビジネスが多い4社と違ってAmazonは通販である以上配送コストが重くのしかかってきた。つまり「インフレ圧力」というか給料コスト増大圧力を最初に受けた銘柄と言えるかもしれない。

続いて1月末に急落したのがメタ。これはメタが「広告収入」に頼っていたのが原因。アップルが始めた、プライバシー保護のための「サードパーティクッキー制限」によりメタのサービスを利用するお客さんに合わせた広告表示ができなくなり収益が旧に悪化した。

Google(アルファベット)も同じような収益構造なのだが、こちらの場合は客が検索ワードを入力してくるためこれを元に広告を表示できた。そのためにメタほど収益悪化を起こすことがなかった。それでもやはり1年前と同じ水準まで株価が落ちてきてしまったと言える。

一方マイクロソフトやAmazonはまだ去年より高い。これは両者がグロース株とはいえ、既に十分な収益構造や売上規模を保有しているからと考える。単なる成長期待だけで株価が形成されていないというわけ。
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株には先行株と順行株、遅行株があると考えられている(byギャン

その意味ではAmazonとメタが下げの先行株。アルファベット(グーグル)が順行株。マイクロソフトとアップルが遅行株。そんなふうに考えるべきだと僕は思ってる。
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なお、もっともっと「下げの先行株」だった銘柄ってのがあってそれは。。。。

などというメルマガ書いてます
よろしくお願いします。


2022年5月4日水曜日

海運株と価格弾力性(なぜあんなに海運株が高騰したのか?そのいく末は?)

 これは前日にメルマガで書いた話です。

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このまえ、株をあんまりやらない友人に「なんで海運株ってあんなに上がってるの?」

と聞かれた。 

僕「それはコンテナの運賃がものすごく上がってるから」

友人「上がるったって限度があるでしょ?そんなに上がったら荷主だって大赤字になるんだから」

僕「荷主の方はさらにそのお金を転嫁できる状況だし、コンテナ輸送は海運以外には飛行機(当然船よりもっとお金かかる)くらいしか代替手段がないから、他に選びようがないんだよね。そうすると値段が跳ね上がる」

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例えば日本国内でなら、海運運賃が上がったら、じゃあトラックで走るか、とか鉄道で運ぶか、という選択肢が他にある。こういう状況では需要が運送能力(供給)を上回っても運賃(価格)は急上昇しにくい。

でも海を渡る荷物にとっては、海運が唯一の運送手段に近い、(空運は量が運べないし価格が高い)。

なので運送需要が海運業界の運送能力を上回ると(需要が供給を上回ると)運賃が高騰しやすい。それで今のような「麻薬並みの」利益率を産んでいるというわけです。

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友人「そんなに儲かるならみんな船を増やすから価格(運賃)は下がるんじゃねーの?」

僕「船を作り出してから完成するまで1年は楽にかかるし、船を増やしても簡単に船員を雇って教育できないしね」

僕「それと14年前も海運バブルがあった時にみんなで船を増やして運賃が暴落。赤字の船を抱えた苦い経験があるから海運各社が船を増やしにくかったってのもあるのさ」

僕「あるいは当時よりもリストラが進んで海運会社の数が減ったことも価格が上がりやすく下がりにくい原因かもね。アメリカあたりでは独占禁止法(反トラスト法)違反じゃねーかっていう政治的な文句も出てるみたいよ」

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友人「ふーん。相変わらず新天地って役に立たないことはなんでも知ってるな」

僕「・・・・・・・・」

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昨日のメルマガでこんなグラフを載せた。



コンテナ船輸送は海を挟んだ場所を運ぶ場合、長い距離の場合、陸送がライバルにならない。そのためコンテナ輸送需要が運送能力を超え出すとものすごく運賃と利益が上がる。諸般の事情で(コロナのために輸送能力を削った後に、量的緩和のせいで需要が大きく増えた)需要と運送能力のミスマッチが起こりコンテナ船各社の利益が売上の増大よりも格段に増えた。売上の数十%もの利益が発生してるんである。

しかし今は中国のコロナやアメリカの利上げと量的金融縮小、ウクライナ戦争と景気減速の可能性から運送需要は減少の可能性が高い。運送能力を超えている時に運送需要が増えれば加速度的に利益が増えるわけだが、逆を言えば運送需要が減れば加速度的に利益が減る。

加ええて運送各社も「船を増やす」。もちろんすぐには増えないのだが今は造船会社はフル生産でコンテナ船を建造中で今期にも完成した船が就航し始めるだろう。そうすれば収益は落ちるのだ。(かなり急速に)。え?みんなで話し合って船を増やさなければいいだろう?そんなことしたら独占禁止法違反で各社とんでもない罰金を払わされるだろう。
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というふうに株式投資家の一部が「コンテナ船会社の今の巨大な利益は一時的な利益だと思っている」から大手海運(コンテナ船売上が大きい)各社のPERは一桁台でかなり低いというわけ。普通はPERが間違っているんではなくてEPSが間違ってるケースが多い。数年前の東海カーボンのようにどこかで利益が急減し、株価も大きく下がるだろう(とはコンプライアンス上メルマガでは書けないがここでは書けるので買いておく)と考えてる投資家が多いというわけね。

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2022年3月23日水曜日

人は、都合のいいことばかり聞きたがる

 今週に入ってテレビ報道で思うのはやたらウクライナ政府軍が健闘してるという「判官贔屓な報道」。

確かに不利なはずのウクライナががんばっていると聞けば視聴率は上がるかもしれない。でもそれじゃあ報道としての正確性に欠けるだろう。

メルマガでも散々書いたけど、ウクライナが頑張ってる裏に携帯型対空ミサイルや対戦車ミサイルがあるのは間違いない。しかしやはり大きいのはS300などの旧ソ連製対空ミサイルシステムが健在だったからロシアが空軍力を生かし切れてなかったから。ここにきて対空ミサイルの在庫が尽きた?のとロシア軍が「距離をとってアウトレンジ攻撃」を増やしたことで明らかにロシア軍が今までより有利に立ち回っている。

このまま地対空ミサイルシステム(スティンガーなど携帯ミサイルでは高空を飛ぶ飛行機は撃墜できない)の補給か戦闘機の補給がなければロシアが一転して軍事的攻勢に出るだろう。もちろん政治的にどうかは別としてドラスティックな軍事的応援がなければ戦争の勝ち負けで言うならロシアが圧倒的有利な局面に入る。

西側はなんとかして、制空権の維持を図りたい。中長距離をカバーできる地対空ミサイルか、戦闘機を持ち込むしかないんだが・・・。


みんなで、プーチンの悪口をロシア語で書いてたら、発狂するかも

 ロシアは、自分達に不利なことは検閲してるという。

ロシア語で「ロシア人は人間のクズ」

「プーチンはアルツハイマー」

とかネットで罵りまくったら、なんか本当に発狂するんじゃないだろうか?


などとくだらないことを思う今日この頃。

2022年3月14日月曜日

ウクライナ戦争で下がるEV銘柄。ニッケル急騰で電気自動車コストは1台1000ドル以上高騰?

 ここのところのウクライナ戦争で、「石油」が上がるのはもちろんのこと、ウクライナで全世界の半導体製造向けネオンガスの50%が作られてるからってことでネオンガスが上がったりした。先週は1日でニッケルが2倍の値段になる暴騰。これは中国の生産会社のヘッジ売りをみんなで踏み上げた「仕手戦」まがいの相場だが、それでも売買が行われたのは確か。

あまりの急変動のせいでニッケルの取引が数日中断する異例の事態になっている。

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さた、ニッケルが倍になった日。70%上昇くらいのところでモルガン・スタンレーのEVアナリストはこのままではEVは一台当たりの生産コストが1000ドル増える、と。

何万ドルもするうちの1000ドルという勿れ。自動車はもともとそんなに利幅は多くない。全部の自動車が1000ドルもコストが増加すれば利益の大幅減少につながる。ましてやグロースであるEV銘柄にとって成長率が著しく低下するのは株価にとってとてつもなく大きなハンデになる。

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このためにテスラはもちろん、その他のスタートアップのEVメーカーの株価が軒並み落ちているというわけ。ニッケルやリチウムの値段が落ち着かない限り、EV関連株は売りのいってで間違いないと思う。

NATO介入の可能性は先週よりも大きく上昇したと思う

人々の考えているより、NATO軍がウクライナ戦争に介入する確率は大きくあがったと考えている。

NATOが介入したら第三次世界大戦になる。これはそうかもしれない。しかし「第三次世界大戦になるからNATOは介入しない」これはどうしてそう言い切れるんだ?と思ってる。第三次世界大戦が起こってしまうにしても、ここでNATOが介入しなければ後々取り返しがつかなくなると思えばNATOは実力行使に踏み切ると考える。まあそれでもその確率500%までは行かない、とはおもっている。

NATOが介入する確率が大きくあがったと考える理由は

○ パラリンピックが終わり ロシアもNATOも遠慮することがなくなったこと。

○ ロシアが化学兵器など大量破壊兵器を使う可能性が高くなった こと。大量破壊兵器を使えば、ほぼNATO軍のストッパーはなくなる

○ アメリカの世論 などが「開戦を支持する」方向にから向き始めたこと。絶対に開戦しない、だったドイツでさえ、開戦やむなしの機運が高まりつつある。

○不利な状況にもかかわらず死闘を繰り広げる ウクライナに対する「判官贔屓」というか強い共感 がNATO軍の中にあるらしいこと。他の小国にとっても明日は我が身という共感が強い。 理屈ではなく心情で参戦したいと思う心理が高まっている。

○ロシアがウクライナとポーランドの国境近くまで弾道ミサイルと巡航ミサイルを30発打ち込んだこと。ポーランドにとってはもはや「他人事ではない」と感じただろう。 ロシアがおこなったこの「脅迫まがいのミサイル攻撃」は牽制効果よりもポーランドに「坐していてもロシアがその気になれば進行してくる」という現実を見せてしまった逆効果が強かったと思われる

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などのことから、 常にいつNATO側が参戦してもおかしくない、参戦する確率は先週とは比較にならないほどあがったと考えるべきだと思ってる。

もしもNATOが参戦すれば事実上の第三次世界大戦と捉える向きもいてパニックは免れまい。最大級のパニックが起こるだろう。あくまで一般論だが。

そしてあくまで一般論だが行き過ぎることによってその反動も大きいんじゃないかな。

一般論が続くけど「下で売り叩くこと、上で焦って買わされること」。これだけは避けたいね。

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2022年2月25日金曜日

メルマガの予想(株価は予想できないが戦争については予想できる)がウクライナ戦争で綺麗に当たったんで自慢話。

 2月20日に配信したメルマガです。こういうこともやってます。是非買ってくださいw

月5500円。今月のメルマガはお値段以上だったと。相当お値段以上だったと自負しています。

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ロシアはどうやら「兵員輸送ヘリ ヒップ」「対戦車攻撃ヘリハボック」そして短距離弾道ミサイル「イスカンデル」をウクライナ方面に大量に振り向けた模様。

このことは巷間伝えられた「ロシアが撤退行動を起こした」のとはまるっきり正反対の 「電撃的占領作戦・短期決戦での首都占領」を目指しているのをはっきりと示していると考える。

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兵員輸送ヘリ「ヒップ」


設計は古いが旧ソ連の傑作と言われる兵員輸送ヘリ。初飛行は60年前!ながら2022年の今も改良新型が発表され東側では今も生産が続く名機。民間仕様もある。

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対戦車ヘリ 「ハボック」


西側のヒューイコブラ対戦車ヘリの影響で生まれたとされる対戦車攻撃ヘリ。ロケットランチャーや対戦車ミサイル機首直下の対車両バルカン砲が見える。

冷戦時、圧倒的な戦車の量の差を補うために(WTOとNATOではWTOの方が戦車の数が3倍近く多かった)アメリカはヒューイコブラという対戦車ヘリを開発し戦力差を補おうとした。戦車はヘリを攻撃できないために少ないヘリで多くの戦車を叩こうと考えたのである。それを真似して旧ソ連が作ったのがこのハボックヘリ。

(じゃんけんで言えば、戦車がグーなら攻撃ヘリはパーみたいなもの。グー同士で殴り合うのではなくて、優位なパーを出して勝とうというわけ)


短距離ミサイル「イスカンデル」


イスカンデルとはアレクサンダー大王の異称。50kmから500kmの有効射程という戦術兵器としては長い距離を飛ばしながら、命中誤差は7m以下と高い命中精度を誇る。比較的密集した相手部隊や敵司令部などの施設破壊に使われる。IMF条約などのために「核」は搭載できない仕組みである一方でバンカーバスターや気化爆弾、あるいは電磁波爆弾など幅広い弾頭が使用可能なのも特徴。

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どういうことか?というと、ロシアは戦車VS戦車の殴り合いではなく「非対称戦術」をつかってできるだけ被害が少なく、かつ機動性のある戦力を使うことで可及的速やかな占領作戦を意図しているだろうことをこの兵力移動で垣間見せてしまっていると考える。

正攻法で戦車を使って攻め入れば、地雷原を渡り敵と真正面から撃ち合うことになりかねない。移動に陸路を使えば時間もかかる。あるいは春が来て雪が溶ければ泥道になる。兵員の移動に支障をきたす。

そこで逆算していくのだ。まず目的は何か?首都の占領である。(と新天地は予測する)。首都を占領して「親ロシア政権をでっちあげる」のだ。

占領するには「歩兵」を大量に敵地に送り込む必要がある。しかし陸路を通っていたのでは時間がかかる。なのでトラックや兵員輸送車でなく、ヘリボーンといってヘリコプター部隊を大量動員して歩兵を送り込むのだ。

しかしその時相手の「戦車が邪魔になる」。そこで相手の戦車部隊は自軍の攻撃機(対地戦闘にむけた武器を積んだ戦闘機や対地攻撃に特化した攻撃機)を使うとともに、戦車攻撃に特化した機銃や対戦車ミサイルを搭載したハボックヘリを使う。戦車は敵の戦車を攻撃する能力には長けているが空から攻撃してくる敵にはなすすべがない。攻撃機(Su25など)やハボックヘリを使えば一方的に対戦車攻撃が出来うる。

もちろん、ウクライナ側も「対空ミサイル」や対空砲を使って反撃したいだろう。西側もスティンガーという歩兵が使える携帯型対空ミサイルをウクライナ側に提供している


(過去、ソ連のアフガニスタン侵攻に際してもアメリカがスティンガーをアフガンゲリラに供与したことがソ連のアフガンからの撤退の一因になった経緯がある。)

戦車部隊がグー、対戦車ヘリや航空機がパーだとすれば、対空ミサイルや対空砲はチョキだということになるね。三すくみに近い強弱関係がある。

そこでロシアは「チョキで反撃される前に」対空ミサイル陣地や対空砲を破壊しておきたい。そこで「イスカンデル」ミサイルの出番である。湾岸戦争ではアメリカ軍はトマホークをつかって相手の基地を攻撃しつつ航空機で空爆したが、ロシアはそれと似た役割を弾道ミサイルのイスカンデルで行うつもりなんだろう。


1まず、相手の射程外にいるイスカンデルミサイル部隊が大量にミサイルをぶっ放し、無傷で一方的に相手の対空攻撃能力を弱める。

2質量ともに圧倒的優位にある空軍を使ってさらに敵の対空攻撃能力や地上部隊に打撃を与える

3敵の対空攻撃能力を沈黙させれば、今度は自軍の攻撃機(固定翼機)や対戦車ヘリコプターが安全に飛べるようになってから空から敵の機甲部隊(戦車や兵員輸送車両)を攻撃して壊滅

4この時には兵員輸送ヘリも比較的安全に飛べるようになっているのでヘリコプターをピストン輸送に使って敵首都に兵員を一気に送り込む。敵戦車を壊滅出来ていれば味方の戦車も砲撃戦をすることなく一気に敵地になだれ込みやすい。

こんな流れになってるんだと思う。そしてその主役を担うのが、ここに来て一気に増派されたイスカンデルミサイル、ハボックヘリ、ヒップヘリなんだろう 。たとえこの電撃戦がうまくいかくとも、その時は戦車部隊が控えてる。戦車の殴り合いの二段構えだ。被害は増えるのを覚悟で戦車同士で地上戦を行う。その時は戦車の数、質で勝るロシアがゴリ押しに徹するだろう。

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というわけで新天地としては開戦から戦闘終了まで驚くほと短期間、3日から6日くらいを予想する。(このシナリオがたとえ失敗しても戦車戦でゴリ押しする選択肢はロシアに残ってる。)

開戦によるショックやその反動も含めて極めて短い時間で起こることを僕としては想定しておく。

2022年2月23日水曜日

22日 NY雑感(まぐまぐがシステムメンテナンス中なので今日の雑感はこちらに)

今日はまぐまぐ!のシステムメンテナンスのため、22日取引分のNY雑感はこちらに掲載します。普段は、まぐまぐ!で「新天地の株式相場日記」というメルマガを発行しています。月5500円でデイトレーダーとして東京市場とアメリカ市場に張り付いて得た情報をわかりやすく、お値段以上の情報をお届けしていると思っています。とくに毎月1回以上売買されるような方や大きく株式資産を持っている方をターゲットにしています。


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なお有料メルマガでは投資判断の提供は法令上しておりませんのであらかじめご容赦ください。あくまで皆様の投資判断のもとになる情報のみを提供させていただいています。

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NYダウ33596ー482(ー1.42%) ナスダック13381ー166(ー1.23%)


22日もアメリカ市場は大きく下げた後、やや値を戻した。


日本時間の朝4時台にバイデン大統領の記者会見が予定され、ロシアへの強力な対抗手段が打ち出される観測もあって、NYダウは600ドル以上下げる場面があった。しかし日本時間の4時20分ごろからようやく「アメリカ人(自粛)下がったら買っちゃうんですよね」な買いが入ってやや下げ幅は縮小した。バイデン大統領が記者会見を行う中で相場は下げていったわけだが会見の中身は「追加の経済制裁はとりあえず事前の予想の範囲内」「『最後』まで外交解決は棄てない発言」というところでさらなる状況の過熱感が後退し一旦買い戻す動きも出た。


一時間ほどは買い戻しに分があったのだが、大引残り45分にかけては再度リスクからの逃避の動きが出て戻しきれず。


まあ予想の範囲内だった経済制裁は「とりあえず第一弾」ということでこれからどんどん追加が出てくる可能性は十分あるけどね。


今日のところはロシアが欧米の足元を見た通り、ウクライナ東部へのロシア軍進出だけでは欧米は形だけの制裁しか出さなかった(出せなかった)。ロシアはどこまでなら欧米は大きく出れないのか?探りながら、瀬戸際戦術でエスカレーションさせてきている。やり口は北朝鮮で見なれたやつね。


欧米は「天然ガスの禁輸・レアメタルの禁輸」などを恐れてあまり早く決定的な制裁や軍事行動に出たくない。本来、親ロシア人勢力が事実上支配しているとはいえ他国政府に了解を得ずに軍隊が進出するのは立派な侵略行為でもっと強硬策に出てもいい場面だが動かない。

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現状を再確認する。


「戦争開始」とは誰も言ってはないが、プーチン大統領は「ウクライナ領」のロシア人武装勢力が事実上統治する地域へのロシア正規軍の進出と独立承認を表明。議会もこれを認めた。(おそらく前から、非正規の形で親ロシア勢力の軍事訓練のためにロシア軍が少数入っていたのは公然の秘密。今回は堂々と戦車などで進出する)


バイデン大統領はテレビで演説しロシアに対する主に経済制裁を警告。イギリスは5行の銀行に対する制裁などを発表した。これはとりあえず形通りであってそこまで深刻な制裁ではない。


改めて考えるに「戦争が起きることによるパイプラインの破損や輸送の中断など直接的な影響」「欧米や日本などがロシアに課す経済制裁の悪影響」「そしてロシアが反射的に行うだろう逆制裁の悪影響」。この三つを睨んだ恐怖感とインフレ警戒が向かい風になってる。

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今の若い人は知らないかもしれないが。90年代後半に起こった経済危機はロシアから資金が逃げることによって世界恐慌寸前まで行った。著名ヘッジファンドLTCMが破綻し、この時の混乱がきっかけで日本はゼロ金利まで公定歩合を下げることになる。それを繰り返すなら中南米各国とか韓国クラスの国まで危機が連鎖する可能性も(これが最悪のケース)というのが恐怖心の核心だろう。特にアメリカが金利引き上げと量的金融縮小に向かう中でこれらの国から資金が逃避しやすいタイミングでもあるのだ。


そもそもウクライナの影に隠れているけれどアメリカの金融政策の行方も相変わらず重石になる依然として最大のリスク要因なのは(ウクライナではなく)アメリカの金融政策だと僕は考える。ここまでウクライナ危機が相場を下げさせるのは、金利・金融政策の不透明感があるから。一昨年みたいな物凄い勢いで上げていく相場の途中ならば、ウクライナ問題は株式相場にはここまで不安材料にはならなかったと思う。


メルマガでもチラッと書いたけど、先週末は「ハト派」のFOMC関係者が「3月は0.25%で行くべき」「過去の歴史にある、強いインフレ局面のような急速な引き締めは必要ない」という火消しを行い、金利は一服する場面があった。

しかし25日にはPCEデフレータの発表がある(市場予想は前年同月比6.0%増加)。これがまた6.0%を上回ってくるようだと、3月のFOMCでの0.5%利上げ論が力を増してくると考える。

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なお、今の所「弱気」なゴールドマンは本格的な侵攻があればG7がロシアに経済制裁を課してS&P500が6.2%の下げ、ナスダックは9.6%、小型株指数ラッセル2000は10.2%下げるっていう見通しを出してた。225は8.6%の下落を見込むという。逆に金は5.4%上昇、原油は13.4%上昇見込むとも。


あとチャールズシュワブのストラテジストは原油価格の上昇に注目。戦争が引き起こす直接的なボラの上昇よりも、結果として原油価格が上昇することが景気後退を引き起こす方が株式相場への長期的マイナス影響として大きいと指摘してる。


この辺「本来、地政学リスクは短期間の影響にとどまる」というところとも密接に繋がってる。結局、ロシアが産油国でヨーロッパがその天然ガスと石油に依存しているから影響が大きくなってるっていう指摘。(先週書いた記事でも、地政学リスクによる下げは過去の相場では比較的速やかにSP500の株価は回復してるけど、太平洋戦争や湾岸戦争など石油をめぐってあらそわれた戦争ではその回復に時間かかっている(SP500基準))。


一方でJPモルガンのアナリストは「春にはラリーが来る」として銀行株とか鉱業、エネルギー、保険、自動車と通信・旅行株なんかに注目すべきだと。インフレは1月2月がピークの可能性があると分析する、と。この人も「地政学リスク自体は長続きしない」って言ってるのは面白いね。ただJPモルガンもテクノロジーやグロースセクターは強気に見てないところは注目かな。利回り上昇で不利になるからと。


この辺もちろん人によって見方は分かれる。

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個別

テスラは7%近く下げた後終値は4.1%安。ご存知の通りドイツにギガファクトリーを立ち上げているわけだが、これがモロに「地政学リスク」要因とされて売られた。

参考テスラ週足




トレンドラインをまさに切ろうとしている下げになった。年初からは29%の下げになっている。

EV銘柄はNIOやリビアンなども下落。ニーオはヨーロッパ進出を始めるばかりのところへウクライナ問題が起きたこともある。そもそも論としてEV銘柄は全て将来の成長性を鑑みて値段がついてるグロース株なので金利上昇懸念と地政学リスクの高まりにとても不利と考えられてる面は否めない。

フォードも安いねー。

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半導体はややまちまち。エヌビディア波結局0.9%安に沈む一方でAMDは1.7%高。SOX指数は0.8%安と主要3指数よりは下げが限定された。今まで下げがきつかった分、さらなる売りはやや勢いが減った感じ。


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売られたのはGAFAMやそれに続くビッグテック。

アップル1.8%安、アマゾン1.6%安、メタ2.0%安などが目につく。指数が下げる時は時価総額の大きな株を売って指数に勝つっていうのはいつも書く通り。


後目につくのはネットフリックス3.6%安、ショッピファイ4.7%安、ロブロックス3.0%安、ディズニー2.1%安、など。「動画配信やフィンテックが安い」のと「結構下がった銘柄に見切り売りがいまさら続いている」二つの側面が特徴といえば特徴だろうか。


あとはビリビリが9.4%安、アリババ5.1%安。この辺は昨日の昼間にまた中国政府のビッグテックいじめのニュースが出てた影響。ほんと共産党は何がしたんだろうね。ソフトバンクGにも悪影響あるだろう。

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ダウの足を引っ張ったのがホームデポ8.9%の急落。決算は良かったように見えたが、ガイダンスがコンセンサス未達と見られた模様。


ボーイングの5%安は「防衛産業」としては意外かもだけどウクライナ情勢の悪影響。ボーイングは世界一のチタン生産国のロシアのチタン生産に10年で90億ドルを投資したとされていて経済制裁がかかればチタンの購入コストが高まると予想されて売られた。(さらにいえばウクライナも世界3位のチタン生産国)さらに欧米が制裁を加えることでロシア側はボーイング機の購入に待ったをかける可能性があると。ややパニックというか仕掛け的な売りかなあとは思う。


そのほかナイキ3.3%安、シスコ1.6%下げなどがダウ下げに貢献している

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あとは・・・。

やや今更感もあるけど「ロシアとウクライナでの依存比率が高い銘柄売り」も出た。一部アナリストやYahooファイナンスなどが記事を出してその影響の売りも出ている模様。


製紙会社のシルバモはロシアウクライナ地域で16.6%の売り上げがあると報道され一時9%近く売られる。

カナダの金鉱山会社金ロスゴールドはロシアウクライナ地域で14%の売り上げがあるとして5%近い下げ・。

旧アルコアの分離会社アーコニックは9.4%の売り上げがあるとされ1.6%安。一時4.5%安まであった。

そのほか4%台の売り上げがあるとされるフィリップモリスやペプシ、マクドナルド、モフォークなどの名前が出回っている。

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株じゃないけど。


穀物相場が昨年の高値水準を上回る勢い。

例えば大豆のチャートを見ると「ラウンドボトム」形成からの新値どり寸前の位置にきてる。

ここを抜けるようだと上に走る可能性が高くなるね。

参考 大豆先物当月ぎり週足




穀物を原料にする会社にも影響は大きいだろう。


あとニッケルも10年ぶりの高値になるそうな。チャート上は「歴史的な高値をつける可能性」が高まってる。冶金工とか大平金、住友金属鉱山なんかは再度注目を浴びるかもね



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2022年1月17日月曜日

エヌビディアのネックライン。AMDも似たチャート。ここ維持できないなら半導体は総崩れでしょ。


 エヌビディア日足。ご存じ世界的な「グラフィックチップ」のメーカー。現在はクラウドなどサーバー向けのメインプロセッサなどにも進出。インテルなどに代わる地位を狙う。ソフトバンクからアーム社の株買収を目論んでいるが難航中。

10月からの上昇を支えた上昇トレンドを12月に割り込んでる。そして11月に天井つけてからの加工トレンドが上値を抑える。この三角保合を下に抜けた。

そして下降トレンドと12月に作った「ネックライン」で形成する「ディセンディングトライアングル」を下に抜けつつあるようにも見える(絶対ではありません。個人的な主観です0


半導体全体の相場に与える影響も大きい。半導体株をやる人間は毎日必ずチェックすべきチャートかなと思う。


ついでにAMD(ご存じインテル互換チップ大手。微細化競争でインテルに先行しサーバーでシェア拡大中)チャート


エヌビディアほどは明確ではないけど、やはりディセンディングトライアングルに見えます。

ここを下抜けするようならこれも「半導体の終わりの始まり」かと。

1月終わりに半導体が崩れていくなら1周回ってみずほのアナリストさんあたりが予想していたスケジュールがやっぱりあたりだったことになる。古くからの参加者ならITバブルの時のエレクが崩れた大昔の相場を思い出すかな。インテルの決算がきっかけだったか。。。



2022年1月16日日曜日

ナスダックは25週移動平均線を割り込む

 ナスダックの週足です






パンデミック後の株価反発が始まってから、ナスダックは何度も下げるたびに25週移動平均線をサポートラインにして上昇を続けてきたといえる。ところがその上値を結ぶラインは放物線を描き「ラウンドトップ」のようにも見える。出来高も減少傾向にあるのが「ラウンドトップ」の特徴の一つ(売り方も買い方も値段を動かしたくないために売買が減る)。

この辺、移動平均が下向いたり、25週移動平均線を回復できない場合はトレンド変換の可能性が高くなるかな。

2022年1月8日土曜日

12月の雇用統計が意味するもの。政策の誤りを修正するために量的縮小開始へ

12月の雇用統計は


「非農業部門の雇用増加がコンセンサスの半分以下」

「にもかかわらず失業率は3.9%と予想を下回る改善」(タイトと言うべきかもしれない)


となった。追加雇用が増えてないのに失業率が減っている(失業率=仕事を求めているのに失業している人÷雇用者数×100)ということはそもそもいまはもう仕事を求める人自体がコロナ前より100万人単位(200万人か)で減っていた、ということを見誤っていたんだ。(いまはアメリカ国内の被雇用者はコロナ前より200万人ほど少ない)。



結局、去年まで「インフレは一時的」「雇用改善は道半ば」と言い続けてきたパウエル議長だが「雇用改善は道半ば(あと200万人分増やさないとと考えていた)」どころか「ほとんど終了に近づいていた(もうその200万人働き口を提供しようにも働かない)」というのが失業率3.9%という結果なんだと思う。

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こうなると「インフレ」のリスクを抱えてまでお金をじゃぶじゃぶ市中に供給し続けてきた、「金融緩和継続という政策判断」が「結果として間違っていた」んじゃないかということになる。


昨年11月以降、「インフレ期待」ブレークイーブンインフレ率が上がったのも、結局もう雇用が増大余地がないのに無理くりマネーを供給したためでないかと。


パウエル自身がこの「インフレ期待を重視している」のは過去の発言からも明らか。2%の政策目標を離れてインフレ期待が「3%とかそれ以上」に上がっていくことは看過できないはず。


結局、いままでタカ派と呼ばれる人たちが早期の利上げや早期のバランスシート見直し(保有債券を減らす)を言い続けてきても「少数派」意見だったのだけど、この12月の雇用統計を見ると「タカ派が正しかった」とタカ派の政策(早期利上げ、早期量的金融縮小)を正当化する内容だったということになる。

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3月のFOMCで利上げが行われる確率は8割から9割の間に高まった。デイリー総裁の発言を見る限り、QT開始も3月から6月の間と見るべきか。


たしかに過去の例から見ると、利上げ自体が株価を下げる、QT自体が即株価を下げるということはない。


しかしながら「利上げペースが速い場合は株価は大きくブレーキがかかる」「QTから2ヶ月後くらいに株価に重石がかかり、QTが終わるまで続く」というのが過去の経験則ということになるだろうか


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2022年1月2日日曜日

おまけ。なんでNY市場は今年の元旦の代休がなかったの?

 新天地、去年2021年のNYの取引は30日までだと勘違いしてました。

アメリカは市場が休みになる「休日」が日本より大幅に少ないです。代わりに?土曜日が休日の場合は前日の金曜日が代休として休場になることがNYSEの規則などで決まっています。

だから、「休日」である元旦1月1日が土曜日なので、前日の12月31日の金曜日が「代休」で休場日になると思い込んでたんですね。

(例えば去年は12月25日のクリスマスが土曜日なので、金曜日が代休として休場になっている)

アメリカのお役所なんかも今年は12月31日を休日にしてるところが基本です。


ところが。今年も例年通り31日まで取引は行われました。なんでか?

NYSEの取引規則7.2(休日)がこういうふうに定めているから。

土曜日が祝日の場合は前の金曜日は営業を行わない

ただし「月次または年次の会計期間の終了など特別なビジネス条件が存在する場合を除く」


つまり、月末が金曜日の場合、よく1日が休日でかつ土曜日であっても代休にならない、という決まりなんですね。いまとなってはこの措置になんの意味があるのか若干意味不明ではあるんだけれども規則は規則。このため、確率論的には7年に一回は元日の代休がないことになります。(日曜が元日の場合は、翌月曜1月2日が代休になる)

不思議な豆知識でした。

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もっとも、稼ぐディーラーとかファンドマネージャーは12月20日から1月10日くらいまで長期休暇とってるからあんまり関係ないかもだけどね(ひがみ

まぐまぐ!moneyvoiceのトップ記事に、僕の書いた記事が掲載されています

 新天地はまぐまぐ!でメルマガを書いています。

さて、まぐまぐ!のサイトにはマネーボイスというコーナーがあるのですが、そこのトップ記事に僕が書いたNYダウについての考察記事が掲載されました。

今後について、チャーチストとしての僕の基本的な戦略と数年前に起きた量的金融縮小局面で先輩が解説してくれた話を今回のNYダウに当てはめて書いてみました。ぜひ読んでいただければ。

後半は有料記事になるのですが、前半だけでも「ああこういう視点があるのか。言われてみればその通り」と思っていただけるかと。某トップディーラーの考え方が元になってる話なので。

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12月FOMC後、なぜNYダウは「意外な反発」を見せたか

昨年最後、2021年12月のFOMCでは注目すべき点が2点あった。

一つは量的金融緩和(FRBが債券などを市場から買い続けてきた)金額縮小の速度を2倍に大幅に早めたこと。これで量的緩和は3月半ばに終了する。量的緩和の縮小開始から緩和終了までの期間4ヶ月半は過去最短で、FRBが緩和終了をかなり急いでいることが分かる。

・・・・・・・・続きはマネーボイスで

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

僕がブログ書き出したのがITバブルがきっかけだったので25年目に入るっていうあたりですか。思えば長く続けてきたものです。ここに引っ越したのが2008年だからそれから数えても14年目かあ。

さて、去年はここのブログはさておき、有料のメルマガを始める、という僕にとってもエポックメイキングな年でした。おかげさまでたくさんの方に購読していただき感謝に絶えません。

まぐまぐ!でも夏にまぐまぐ!サマーアワードで「総合大賞」を。年末には年間大賞のなかでメディア賞マネーボイス部門のなかで一位をいただきました。まさに皆様に読んでいただいた結果だと思っております。

今後ともブログと「新天地の株式投資日記」というメルマガ (まぐまぐで配信してます。月5500円(消費税込)。初月は月末まで無料ですので一度ぜひお試しくださいm(_ _)m)よろしくお願いします。

メルマガは月に複数回売買されるような方には必ず値段以上の助けになってくれると自負しています。よろしくお願いします。

2021年12月24日金曜日

アナリストリポートは会社名じゃなくて人を見て

株価に大きな影響を与えるアナリストリポート。いつも書く話。

どうしても「証券会社」の名前に目がいくけど、それよりも「誰が書いたのか」が問題なのだ。僕らはその人の考え方やり方、目に見える過去の実績を知っておくべきなのだ。


例えば楽天証券の今中アナリストが半導体関連株について話せば「その影響はかなり大きいし、当たる確率高い」。なぜかと言えば今まで当たってきたしみんなその実績を知っているから。レーザテックの上昇を的中させたりしてきた。みんなが常に注目してるし今後も当たる蓋然性が高い。

一方で名のある外資系のリポートでも???というものも多い。

ちょっとややこしくなるけど、数年前にヨーロッパで「取引手数料は内容を明確にしなさい」ってなルールができた。これに寄って「アナリストレポート」込みで売買手数料を取るのが難しくなった。どうしてもアナリストへの給料が減る。アナリストの数も減るし、優秀なアナリストは「セルサイド」と言われる証券会社の所属から「バイサイド」といわれるお金を運用する側、金融機関やファンドなどに移っていってしまった。

それでもまだ、今は、優秀な人もセルサイドに存在はする。

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昨日、エーザイ株が大きく下げた。 期待のアルツハイマー新薬アデュカヌマブが厚生労働省の薬事審議会で承認を見送られたからだ

参考エーザイ日足

この株はアメリカでアデュカヌマブの限定承認が降りたことで6月にもの凄く価格が上がった。各社のアナリストはこぞって目標株価を上方修正した。しかし、大和証券の薬品株のトップアナリスト、橋口 氏だけは「アデュカヌマブへの過度な期待はいずれ後退する。株価に割高感が出るだろう」 と分析した。

当時のブルームバーグの記事

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-06-10/QUFBA7DWX2PU01


他のアナリストが会社側の楽観的な見通しだけに従って目標株価を大きくあげたのに対して、橋口さんだけはエーザイの目標株価を下げるという真逆の評価をした。 

言い方は変だけど、みんなが本命扱いした馬を、一人だけ無印にするような。よほど取材や検証を重ねないとできない結論。「おまえの予測と違ってすごく上がったじゃないか」と言われる恐怖感だってあるはず(みんなと同じ結論ならそれは和らぐが)レポートを出したときは10000円を超える株価になっていたのだ。そこに半額近い目標株価を提示した。

でも半年経って「一人だけ見事にほぼ的中」させた。ぐぅのねも出ない。

こういう「誰がどうやって当てたのか」を記録・記憶しておくべきなのだ。次にまた橋口さんが出すレポートは当然重要性を増してくるよね。

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余談

昨日は東海東京の石野さんがソニーの目標株価を出してきた(既報)。「ソニー分析の第一人者」「エレキの予想実績」からは注目されると思う。当たるか外れるかは別にして。

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というような話をメルマガで書いています。

まぐまぐ!で新天地の株式投資日記(月額5500円)です。

すこし高いという話もありますが、株を毎月売買されるような方には、十分見合うと思っています。デイトレーダーさんやディーラーさん、株の営業さんの読者の方もいます。

その他、毎日アメリカ株と日本株について自分が売買しながら収集したその日の相場雑感を毎日更新しています。

最初の月は月末までは無料になります。お試しいただければ。

2021年12月14日火曜日

新天地の株式投資日記(有料メルマガ)がまぐまぐ!でメディア賞マネーボイス部門1位をいただきました。

 まぐまぐ!で、「新天地の株式投資日記」という有料メルマガをほぼ毎日発行しています。内容は日米の相場雑感(投資概況の個人主観のもの)と相場に関わる知識です。


今回、まぐまぐ!年間大賞の「メディア賞マネーボイス部門」で映えある第1位をいただきました。夏のサマーアワード2021の大賞に続く受賞で、ひとえに読者の皆様からの応援によるものです。


マネーボイス賞をいただいたことで、よりモチベーションも高まるし、信用度も増したかなと。デイトレーダーさんや少数ですがディーラーさんにもご愛顧いただいてます。特に月に複数回以上売買するような人に損をさせないつもりで書いています。


月額税込5500円となっていますが、初月は月末までお試し無料で読んでいただけますので是非、お試しいただければと思います。



2021年12月2日木曜日

アメリカ株は天井つけたんだと思う

 アメリカ株は「オミクロン株」患者発生で大きな下げ。あとセールスフォースの爆下げもあったか。


昨日は当然消費関連株や景気循環も売られたんだが、それ以上に目立ったのが「夢を買う」銘柄の下げ。売上に比べて時価総額が大きい銘柄、成長性やブランド、話題性を買っている銘柄が目立って下げたのだ。


というとかっこいいけど「バブルがハゲ始めた」とも言えると思う。2000年は政策金利が上昇したあと株価が急速に崩壊した。いまはまだ政策金利は上昇していないけど「バブル成分」が溶け始めている。

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225は下げが急だっただけに、ここを売り叩くのはリスクは大きい。しかし、こっから戻る場面があるならば大きな下げが起こりやすくなる。そんなふうに予測しています。

2021年11月30日火曜日

レーザーテック上昇はロングショートの買い戻し。続かない

ブルームバーグに「コビッドオン」っていう話が出てたけど、11月26日金曜日の指数急落と、今日(29日月曜日)のレーザーテックの急騰、「セット」だよ。



ヘッジアンドとか(あるいは僕もだけど)「ロングショート」戦術でリオープン銘柄買いのコロナワクチン、コロナ薬売り、ハイテク半導体売りを組んでたやつがいたんだ。

ところがオミクロンのおかげでおそらく見事に股裂を食らった。泣きながらコロナ関連を買い戻し、リオープンを投げて損失確定とか損失限定の反対売買をさせられてポジション縮小を余儀なくされた。

今日、やたらレーザーテックが強かったのはそういう「ロングショート」で売ってた向きの泣きながらの買い戻しだと思う。だから、今日は空売りできなかった、むしろ買い戻しに乗れだと思った。
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その意味では今年2月の「レディット」銘柄踏み上げとロングショートで損失食らったヘッジファンドの反対売買で指数がストンと落ちた時に似てるんだと思う。数日でポジション縮小の反対売買は終わったし、指数は戻した。

おなじような動きだとすればレーザーのリバウンドもせいぜい今週いっぱい、指数もお戻すんじゃないかな。これが想定するメインシナリオ。

強く売りたいけど、ショートカバー終わるの待ち。

2021年11月5日金曜日

彼我の差

 自慢話

高校の同級生、一緒にクラブ活動してたチームメイトはとある分野でウィキペディアに名前が乗るほど成功を収めた。彼個人の名は一般の人は知らないかもしれないが、業界の人で知らない人は絶対にいないと言い切れる。一般の人もその仕事を聞けば「あれもこれもそれも彼がやったのか」、というほど大成功を収めている。業界で最高と言われる賞もとった。ずっと会ってなかったけど、ネット見れば近況がつぶさにわかるほどの成功者になった。

そんな彼とひょんなことで20数年ぶりに会った。むっちゃ楽しい時間で大学出て以来のお互いの波乱万丈な人生を語った。僕も2回ほど仕事内容をガラッと変えて楽しい人生(人より3倍楽しいと思ってる)だが、彼の方がダイナミックすぎて。間違いなく小説いっこ書ける。

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とにかくここ10年の活躍は本当に目覚ましい。それは40歳になった時、「10年間ノンブレス(息をしないことの比喩)で頑張ってみようと思った。それで業界から引退しようと思って」という彼の決意と努力の結果だったそう。そう持って全力でやったら結果がついてきたと。

彼の凄みはそれで本当に会社を辞めてしまったことか。辞めると言われた時の経営陣は驚いたろうなあ。

投資家としての僕目線から言えばおそらく辞めなければその会社で役員になっていたと思う。辞めた時点で役員待遇に等しいようにも見えた。それを蹴って40半ばでスパッと個人事務所にしちゃったんである。

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彼はその個人事務所にしても未練はなさそう(手計算で1000万円単位で収入があるはずだが)。50歳からはさらに全く別分野をやりたいと。お金を稼ぐ行為は好きだが、お金に執着はないと。

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僕ものんびり構えてる場合ではないなとおもた。

頑張って投資助言会社つくるぞー!!!

刺激を受けるっていうのはいいことだとおもた。


2021年11月3日水曜日

「全自動タピオカ製造装置」理論

過去の値動きの検証です。これからこの株がどうなるかは全くわからないので念のため。

PSS(7707)株価。週足

独自の遺伝子自動解析装置を作っていた会社だけど、その装置が「新型コロナ感染」のPCR検査に使える、しかも世界唯一の全自動ということで注目を浴び株価はコロナパンデミック前の10倍まで一気に駆け上がった。

3000円に乗る頃には「この装置を使って感染者を発見し隔離すれば世界のコロナは抑え込める」などと掲示板で書かれ、「株価は天井知らず、何年か後にはこの株は優良株として知られることになる」とも株価掲示板に書かれていた。

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でも僕は当時こう書いた。「何年か前、タピオカがすっごく流行った時あったでしょ?店の前に1時間も行列してテレビで何回も特集されて」。

「でもさ。もしもその時『全自動タピオカ製造装置』を作る会社があったとして、その会社の株をタピオカの店に行列ができてるブームのピークで買おうとする人がいたら止めるように忠告するでしょ?」「こんなブームは永遠には続かないんだから」って。

「コロナの話題がピークに達してて株価が急騰している今、株を買うのはまるで全自動タピオカ製造装置の会社の株をタピオカブームのピークで買いつくのと同じ。株価はどうなると思う?」

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果たして株価は「二番天井」を形成した後反発を交えて下がっていった。

「全自動タピオカ製造装置株理論」の正しさが証明されたんである。

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ブームが発生し、特需が起こると確かに株価は上がる。でも。永遠につづくブームは起こらないんである。ブームは必ず終わりを迎える。タピオカ然り。妖怪ウォッチとか、古くはたまごっちなんてあったっけ。株価を持ち上げるようなブームもいつかわ終わりを告げる。そして株価も。。。。

ブームに乗って株を買うのも投資だし、しかし心の中では常に「このブームもいつかは終わる」ということを忘れないで。3000円や二番天井の2500円で買いついた高嶺掴みホルダーの多くが「いや持っていれば上がる。ここは世界で唯一の全自動検査装置だから」という言葉を信じて傷を広げた。

逆に「ブームはさるものだ」という知識があれば二番天井で空売りできただろう。高値掴みすることもなかっただろう。

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これからも何らかのブームにのった株が急騰することはあるだろう。でもそういう株を買うときも「いつかはブームが終わる」ことだけは忘れないで。そうすれば大怪我を避ける手助けになる。あるいは先んじて空売りチャンスを掴むこともできるだろう

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などということをメルマガにして買いています

「新天地の株式投資日記」、マグマグ!で配信中。

https://www.mag2.com/m/0001690736

月5500円(税込)です。毎日日本株とアメリカ株の市況を参加者目線で書くとともに、株売買の考え方を書いています。とくにアメリカ株の値動きは日本株に強い影響を与えるのでデイトレーダーさんとかディーラーさんに好評です。株売買の考え方については脱初級の方から中級の方の勝率を上げるのに大きく役に立つと自負しています

株を毎月売買される方なら十分に割りに合うと思っています。初月は月末まで無料になっています。ぜひお試しいただければと思います。。


2021年10月29日金曜日

レーザーテックの決算についての考察(2021年10月29日)

レーザーテックの決算位ついては一応触れておきたい。ちょっと特殊な株なのでこの株独自の面もあるし、「グロース」という面を捉えれば応用が効く話もある。

7ー9のレーザーテックの決算について「50%減益」という数字だけ見れば衝撃的なネガティブ決算で時間外取引で株価が大きく下げている。ただし、 この株については「特殊な要因」がある ことを指摘しておきたい。

ここの会社が作る製品(超微細化の半導体露光マスクのテスター)は非常に寡占度が高い。しかも顧客から 注文を受けてから設計して製造し顧客の工場に据え付けてテストをして相手がサインして初めて売り上げが立つ 。結果利益計上に時間がかかる製品が主力。受注してから売り上げが経つまで1年を超えることがザラにある。

このため、この会社の場合は目先の売り上げや利益よりも、今現在積み上がってると会社が報告する「受注算」が株価の目安になりやすい。 (他社の製品の場合、受注してもその利益がどうなるかは分かりにくいが、この会社の場合は寡占度が高いために売り上げが経つなら一定の利益も見込めるからだ)。また製品の単価が大きく、一個売り上げるとどんと売り上げが増える。

このため、今回は会社が言うように「部品不足で生産が遅れたとかキャンセルで売り上げがなくなったわけではなく、 四半期という短いスパンからたまたま売り上げ計上や利益計上が外れただけ」 というのを信じるなら 数字ほど悲観的になる必要はないだろう 。単純に売り上げが後ろ倒しになっただけなら、受注残はいずれ利益として決算に乗ってくるからだ。

イメージ図1



ただ一方でこの株は「グロース」銘柄として将来にわたって成長が続くことを前提に買われてきている。もしもその順調な成長に翳りが出た、ということならばそれは普通の銘柄よりも大きなマイナスインパクトになる。連続する成長にブレーキがかかれば一定時後の「成長の成果の差」はものすごく大きなことになるからだ。



単純に「期ズレ」なのではなく、 たとえば景気悪化でキャンセル食らったとか、製造方法の改善で露光装置のマスクのテスターが数が少なくて済むようになったとか、ライバル会社の登場で乗り換えが発生した、とかだとグロース株にはとてつもない悪影響になる。(今回はそうではない、と会社が言っている)

「なぜ減益なのか」という理由を見なくてはいけないね。

この会社は「一個一個の製品の単価がとても大きい」ので一個の製品の売り上げが決算に与える影響がとても大きい。そして「受注から納品までとても時間がかかる」という特徴的なサイクルがあるためにこんな問題が起きるんだね。

「特殊なケースなので応用は効きにくい」わけだがもちろん頭の引き出しには入れておいて。特にイメージ図2について頭に入ってない初級中級の投資家さんが多いので、ここは絶対に頭の中に。

(ディーラーとかでも頭に入ってない人多いけどねw)

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また別で書くつもりだけど、「将来の売り上げや利益」を織り込むからグロース株は数十倍のPERが適正になる。これが「成長しないとか成長鈍化」とかになると株価がものすごく下がるのは図2のように「成長鈍化」が「将来の利益規模」にものすごく影響を与えるから。

今年や去年まで「神戸物産」や「ワークマン」が黒字だしなんなら高成長が続いているのに株価が下がったりした。

参考ワークマン週足



2020年の頃はPER100倍とかまで買っても「割高じゃない」と言い張るアナリストが多かった。高成長が続き数年後に利益がさらに10倍になればその時のPERは10倍。割高じゃないんである。

しかしワークマンの場合はその後流石に市場が想定するような高い成長率を維持できなかった。そのため増益にも関わらず株価が下がることになった。こんなわけなんである。

レーザーテックの場合も「コンセンサスに沿った成長トレンドが続くかどうか」が株価のポイント。成長率がコンセンサスに届かなければ、たとえ好決算でも大きく売られる日がいずれくるんだろう。

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