2016年8月8日月曜日

F35A実戦配備で。




F35A(空軍が使う通常バージョン、ほかにF35B=垂直離着陸が可能な機体、小型空母や海兵隊などが使う、とF35C=艦載機バージョン、アメリカ海軍の正規空母で使うがある)がアメリカで実戦配備されました。遅れに遅れた開発ですが「一里塚」を超えたと言えそうです。

じゃあ、F35、バリバリに活躍できるかと言われると実はそうでもありません((汗

今のF35Aは「ブロックCi」と呼ばれるバージョンのソフトウエアを使用しています。
これにはF35Aを飛ばすための制御プログラムと武器を使うための制御プログラムなどが含まれています。

しかしこの内、武器制御プログラムについては、「アムルアーム中距離空対空ミサイル」(目で見えないような距離の敵を撃つミサイル)、そしていくつかの誘導爆弾(スマート爆弾ですね)に限られています。

言い直せば、対地攻撃はそつなくこなせますが、短距離空対空ミサイルであるサイドワインダー、あるいは接近戦最後の手段である機銃が使えません。

つまり、戦闘機同士の格闘戦や防空戦には使えません。せいぜい、他の味方の戦闘機と組んで敵の輸送機や爆撃機攻撃機を撃ち落とす用途まで。
日本が望むF15の後継機として敵の最新鋭戦闘機から日本の制空権を守る、という用途にはまだ使えないのです。
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この辺が現代の戦闘機の面白いところ。ソフトウエアや完成コンピューターのアップデートでどんどん使える武器が増えていきます。アップデートが可能ならば最新鋭の武器を取り入れていくことが可能なんですね。

一方、F35シリーズが開発が遅れた一因がこの複雑なコンピューターシステムにもあります。
あまりにも巨大なシステムになりすぎて実戦配備まで長く長く時間がかかりすぎた。開発コストも上がっていますし、日本のように「旧型の飛行機」に頑張ってもらわないといけない時間も出来てしまいました。
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日本が導入する40機がF4JやF15Jの後継として日本の空を守れるようになるにははまだ3年から5年程度の時間がかかりそう。

一方、軍事評論家さんなどによれば今月実戦配備されたF35Aはシリアなどで対地攻撃に実戦投入されるんでは?という見方が強いようです。なにせ「フィールドテスト」(実際に現場で使って見るテスト)ほど有効なテスト環境はないですからね。過酷な環境でどれだけ「使えるのか」試していくことになるんでしょう