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日本の国債の残りの期間を横軸にして「 イールドカーブ」 として示したもの
https://jp.investing.com/rates-bonds/japan-government-bonds?maturity_from=40&maturity_to=300
やはり目立つのは、10年国債の利回りが1%に達したこと。例えば1年前を見ると0.5%程度。イールドカーブコントロールによって10年国債 利回りを0.5%以下= 日銀に言わせれば0に近い数字にすると言う政策の効果がとても現れていたことがよくわかる。結果として10年より短い国債の利回りもイールドカーブコントロールで決められた10年国債の利回りを上回ることができなかった。(逆イールドは発生しなかった)
ところが日銀は今年に入ってイールドカーブコントロール を放棄。結果として現在10年国債の利回りはほぼ1%に達している。それにつれて10年より短い国債も利回りが上昇したことがよくわかる形になっている。
つまり日銀がマイナス金利政策を廃して、さらにゼロ金利政策を解除するためには「 整合性を取るためにもまずは10年国債のイールドカーブコントロールを解除しなければいけなかった」と言うことがここからでもよくわかる。逆に言えば慎重に慎重に「イールドカーブコントロールをわざわざ解除したと言う事はやはり遠くない将来的なゼロ金利解除まで頭に入れている」んだということがわかるだろう。
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昔話になるが、日銀の植田総裁が日銀の審議委員だった時、当時の日銀が ゼロ金利を解除したときにただ1人反対したことがある。環境が整っていないというのがその理由だった。実際にこの読みは正しく日銀は再びゼロ金利政策を執りさらにはマイナス金利を執るに至っている。
逆に言えば上田総裁も本来ゼロ金利政策というのがイレギュラーな政策であり、政策金利をプラスに持っていくのが正しい正常化の道だと考えているのだろう。
そのための環境整備が まず金利全体を押さえ込んでいた10年国債のイールドカーブコントロールの廃止であり、日銀が所得の拡大を注目していると言うように政府を巻き込んで賃上げをしてもらい、デマンドプルインフレが発生するのを待っていると言う状態なのだろう。
ゼロ金利解除の失敗の反省から、とにかく慎重に環境を整えているのがよくわかると思う。
賃上げさえ進めば条件は既に揃っているのでマイナス金利の解除に動くのではないか?これがやはりまっとうな発想だと考える
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