2018年7月4日水曜日

神は細部に宿る

日本、惜しくも逆転負け。

ただ、最後のコーナーキックから逆襲を食らったところについてだけ書いておく。
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サッカーを見ていない人のために。。

2-2の同点で迎えたアディショナルタイム。日本はコーナーキックを得る。残り時間は数十秒か。同点なら延長に入るという局面。
日本はDFも前に出て、コーナーキックで追加点を狙いに行った。本田が蹴る。

しかしボールはキーパーにキャッチされ、デンマークの電光石火のカウンターを喰らい逆転負け。デンマークはキーパーがキャッチした瞬間に攻撃陣が日本のゴールに向かって全力で走り出しわずか9秒で得点を奪ってみせた。
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本田の頭の中には、延長に入ったら地力、体力でまさるデンマークには勝てない、なら最後のチャンスで勝ちに行こう、という考えがあったのだろう。

しかし、各国の代表経験のある解説者たちは「あそこは点を狙いに行くところではない、ボールを回してタイムアップを狙うべきところだ。カウンター攻撃を避けるために」と一様に述べた。名将カペッロに至っては「自分が日本の監督だったら本田の首根っこを掴んで怒鳴りたいくらいだ」とまで。

つまり、世界的には「あそこは時間稼ぎをしてタイムアップを狙うべき」というのが「セオリー」というわけだ。

もちろん本田なら「俺はあえて、狙いに行った」と言うだろう。まあそれを100パー否定はしないけれど。でもそれでも最低限カウンター攻撃に対する守備を用意するべきだった。

これが1点負けてて、同点狙いの最後のワンプレーになるパワープレー、というならわかる。
しかし局面は同点で、勝ち越しされたら駄目な場面。やっぱり守備陣はあそこまで前に出ちゃ駄目だったんだ。
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結局、ああいう展開、局面というのはなかなか出てくる場面ではない。チームとして、あるいは選手の常識として「カウンターに備えるべき局面だ」というのがセオリーにもかかわらずそれが「教育」されてなかった。それが敗因。酷だが首脳陣の責任というのが「安全担当」な僕の考え。

これが例えば労災につながるルールだったとしたら、ルールを破った従業員(=選手)が悪いわけではなく、従業員教育をきちんとしていなかった監督者、経営サイド(=監督やコーチ陣)がいちばん責任あるということになる。
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神は細部に宿るという有名な言葉があります。

ドイツのモダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエのお言葉。
クリエーターの人に知られるように、作品というのは細部に拘って初めて本質が決まると。

今回も、素晴らしい戦いをしましたが、本当に細部、試合終了間際数十秒の同点の攻防、セットプレーというなかなか普段出現しにくい。しかし、選手としては知識として「時間稼ぎするべき局面」という知識を持ちボール回しするのがセオリー。あるいはチームとして「約束事」として前もってこういう局面ではボール回しすると決めておくべきだったんだ(なお、あの局面。観客の声がうるさくて監督の指示は選手には聞こえません)。これに反して結果論として日本は負けた。細部の詰めをしてなかったために神が宿らなかった。

もちろん、短期間ではそういう意思統一するのは難しい。あるいは「細部」は無限に近くあるだろう。
だからこそ日本中のサッカーの教育者は「あの局面どうするべきか考えてほしい」ですね。

セオリーはパスをつなぐ、ショートコーナーで様子を見る、が正解だと。前がかりになるにしても守備の備えは必要だと。そう教えてほしい。

逆にベルギーはマイボールになった瞬間に攻撃陣が走り出した。キーパーからのボールを受けるべくマークを外してボールを待つ選手、最後パスをスルーしてより可能性の高い選手にシュートを打たせた。10秒に満たない極めて短い時間。攻撃参加者は90分の死闘のあとにもかかわらずトップスピードで走りながら寸分の狂いもなくボールをトラップしパスを通し枠にシュートを決めてみせた。おそらくだが予めカウンターの練習は何度もこなしてあったのだろうね。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長々とかきました。もちろん相場には関係ないかもしれない話です。

しかし、相場にだってレアケースはありえます。
「レアケースだからしょうがない」と諦めるか?それとも「神は細部に宿る」と研究しておいて予めルールを決めておくか?どっちのほうが正解?という問題提起をしたかったのです。

神は細部に宿るのです。特に拮抗したレベルの戦いの中で。

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