2018年6月2日土曜日

競馬基礎知識「ガリレオ」

日本の競馬は現在ディープインパクトが席巻しています。いつもクラシック勝つ種馬。
その人気がすごすぎて「ディープの血が増えすぎた」ことが問題になるくらい。なぜならディープの仔が活躍して繁殖に上がるので、繁殖牝馬も種馬もディープ(あるいは父サンデーサイレンス)の血が濃くなりすぎて配合に支障が出てしまうのです。血の多様性がなくなる。血統の袋小路。
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ヨーロッパでは「ガリレオ」という偉大な種牡馬が同じような状況を作っています。

 
 
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まず
語るべきは祖父のノーザンダンサー(1961年生まれ)でしょうね。サラブレッド史上、最も影響力が強い種馬の一頭であることは間違いありません。母国カナダでは人間以外で唯一スポーツの殿堂入りを果たしています。
競走成績18戦14勝と圧倒的。
 
この馬がすごかったのはとにかくその遺伝力です。
まず二年目の産駒からイギリス三冠を達成したニジンスキーを輩出。その後も続々とG1勝ち馬、重賞勝ち馬を送り出しました。イギリスの首位種牡馬になること4回。アメリカの種牡馬になること2回。
 
それだけでもすごいのですが、ノーザンダンサーの子どもや孫たちも「種馬」として素晴らしい子供を送り続けたのです。世界の主要競馬国で首位種牡馬になったノーザンダンサーの子供は9頭。日本でもノーザンテーストが首位種牡馬10回という偉業を成し遂げています。
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そのノーザンダンサーの中でも最高の種牡馬の一頭がガリレオの父サドラーズウェルズ。ヨーロッパの至宝でした。その産駒の中から国際G1を勝ったうまが60頭以上。獲得したG1は数えてないけどw100を超えます。イギリスでの首位種牡馬14回は史上1位。
 
そんなサドラーズウェルズの最高の後継者がガリレオです。
ガリレオの母は古くからの競馬ファンなら記憶にあるかもな「アーバンシー」牝馬ながら凱旋門賞を勝ち、ジャパンカップに出走したこともあります。
最高の父と最高の母から生まれた文字通りのサラブレッドはイギリスダービーを勝利。種牡馬になるとサドラーズウェルズに劣らない種牡馬成績を収め続けています。
 
14戦14勝で引退し去年種牡馬として日本のオークスに勝ち馬ソウルスターリングを送り込んだフランケルもガリレオ産駒。
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すごすぎて、ヨーロッパにはサドラーズウェルズやガリレオの血をもった牝馬や種馬が飽和状態なのです。
そこで、ガリレオ牝馬を日本に連れてきて、サドラーズウェルズやガリレオの血を持たないディープインパクトを種付けして生まれたのが今年話題のサクウソンウォリアーというわけ。今後ディープの遺伝子として海外に輸出されるディープ系の種馬が出てくるかも注目ですね。
 
逆に日本はサドラーズウェルズ系の子供は走らないという統計的結果からガリレオの子供は種牡馬として入ってきていません。去年のソウルスターリングのように持ち込み馬や外国産馬としてガリレオの血を引くフランケルの子供が何頭か入って来てはいますが。。。
(サドラーズウェルズから代を重ねて「スピード」が強いフランケルなら日本でも走るというよみなんでしょう。実際去年ソウルスターリングが大成功したことでそのよみはあたっていたと言えます。
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サクソンウォリアの成功は、日欧でともに飽和状態となった2頭の偉大な種牡馬同士の掛け合わせが「思ったより素晴らしい結果を生む」可能性も示しています。
サクソンウォリアが2020年代の世界の競馬を作り出す偉大な種牡馬になる可能性も十分にありますね。
 
 
 
 

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