2018年6月17日日曜日

速さと強さは違う。

F1とルマンの話。株には少し繋がるようで繋がらないかな。

F1,先週ホンダはポイントを取れなかったんだが、玄人筋にはおお、と思わせる出来事があった。
ホンダは、カナダグランプリに新しいパワーユニット(エンジンとモーター電池などのハイブリッドユニット)を用意してレースに挑んだ。旧型に対して20馬力ほどアップしたユニットはドライバーにも好評だった。
しかし、練習走行の最後の最後にガスリー選手のパワーユニットに不具合が発生。
ホンダとトロロッソは「エンジン」を旧型に戻すことを決断する。

簡単にいうが、レーシングカーのエンジンは頑丈に車に固定され、駆動系でつながっていて、簡単には換装できない。

のだが、トロロッソのチームは予選に間に合わせて旧型ユニットに換装。
旧型ユニットはどうしてもパワーが低くガスリー選手は予選は16位と低迷した。
これを受けてガスリー選手は再度問題が残る新型エンジンへの換装をリクエスト。

トロロッソはエンジンを突貫工事で再換装。
ホンダも新型ユニットの問題を突き止めてレースに送り出した。
本線ではエンジン換装によるペナルティで19番手のスタートだった物の新型ユニットののパワーが生きて11位と検討。データも充分に取れただろう。
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ホンダは、エンジンパワーもさることながら、レースに勝つためにあらゆる実践的な物事を準備してたんだ。それが今回明らかになった、緊急のユニット換装という作業。ホンダに依れば今年からあらかじめレースコースでユニット換装になった場合のあらゆるケースをあらかじめホンダとトロロッソで打ち合わせてあった、と。去年までのマクラーレンとは違って。だから普通なら間に合わないかもしれない複雑なユニット交換を間に合わせることが出来たと。

結局、強さってのはこう言う周辺の作業とか準備の積み重ねの上に出来上がるんだね。強さにはあらゆる裾野が必要なんだ。
ふと思ったのは強い野球チームは例えば1塁への全力疾走は欠かせない。何度も全力疾走を繰り返しことで少しでもセーフになる確率が上がり、少しでも勝率が上がる。
そう言う裾野を欠くことがないことが強さに繋がるんだね。
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今週はルマン24時間レース開催中。今、トヨタは念願の初優勝に向けて快走中。
自動車レースの史上にある意味歴史を残してしまった一昨年の残り数分でのアクシデント。去年は速さでポルシェを上回りながら序盤でリタイア。

今年トヨタは速さだけではなく24時間走り抜く事を主眼にレース運営を行ってきました。
エンジンを作る部署とレースマネジメントをする部署が全く違ったそうですが、これをある意味で一元的に管理し、整備やエンジニアリングを一から理解し直すことにしたそうです。

これも単なる速さだけでは勝てない、強さを実現するために周辺を固めるという話と言えるでしょう。。
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レースの話。株には関係ありません。
しかし泥沼だった頃のトヨタとホンダにはこれができなかった。これをできる人事をレースに回せなかった。

デモさすが、今はできてる。これがホンダとトヨタの会社組織としての強さなんでしょう。
ここはバランスシートには乗らない、四季報にも載らないけど会社を評価する上で大きなベクトルだと僕は思っています。

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