2018年5月7日月曜日

愚か者。作曲者の井上堯之さん死去。

名曲「愚か者」の作曲者、というかスパイダースのメンバー、あるいは沢田研二やショーケンの「バックバンドメンバー」井上さんが亡くなった

新天地は「愚か者」という曲が好きで、着信音に使ってるくらい。
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愚か者、は作曲井上堯之。作詞伊達歩

って書くと、伊達歩ってだれ?と聞く人がおおい。
伊達歩はCMディレクター、あるいは作家として有名な伊集院静さんの作詞家としてのペンネーム。

(伊集院さんは多才で知られるが、もともと美大に進学するつもりだった。しかし元義兄がジャイアンツの選手で、その縁で出会った長嶋茂雄から「大学でも野球をやるなら母校の立教がいいよ」と言われたことで立教の文学部に進学したという。野球と長島さんとの出会いが後の直木賞作家伊集院静をはぐぐむきっかけになったと思うと興味深い。なお野球自体は怪我で退部したそうな)

ちなみに、物の本によれば、伊集院静自体は本来他の女性の方のペンネームとしてかんがえられたものだったそうだが、ある仕事を本名を使わないで行うように指示された時に使いだしたんだそう。

また伊達歩名義では他に「ギンギラギンにさりげなく」を作詞していますね。
この曲も伊集院静さん作詞とは知らない人が多い。ほか情熱☆熱風☽せれなーでとか。いまもジャニーズとかいくつも作詞を提供しています。
詩をよんでいくと「そう言われれば伊集院静」、と思うこともありますね。
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「愚か者」はマッチの代表曲の一つで、紅白歌合戦でも歌唱されています。
また、マッチがベストテンで最後に一位になった曲。レコード大賞受賞曲でもあります。

作曲した井上氏はショーケンとも関係が深く、この曲はマッチとショーケンの競作でもありました。(ショーケンバージョンのタイトルは「愚か者よ」)


マッチが歌う「愚か者」とはまた違う趣があっていい曲です。即興のジャズのような「語り」。
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この歌の中で、罪と罰の酒、という表現が出てきます。そう、「罪の酒を呑むという」聖書のエピソードからの引用。男と女との違い。そして僕的な解釈をするなら「ゆるし」でしょうか。神は愚か者を許すのです。

この曲が発売されたのが1987年1月1日。(近藤真彦バージョン)

伊集院静が妻の夏目雅子をなくして一年余り。
伊集院静は夏目雅子を失ってから暫くの間、表舞台から一切姿を消し、酒とギャンブルに溺れていたととも。。。また近藤真彦がやはり最愛の母を不幸な事故で失ってすぐの時期。その伊集院と近藤はこの時期バッタリ酒場で顔をあわせることもあり、伊集院は母を無くしたことも見ていたそうです。

「愚か者」の詩がその時に書かれた詩だと聞くとまた違って聞こえてくるのでは無いでしょうか?
愚か者、とは自らである、と伊集院は語っています。
あるいはすべての人であるのかも知れません、と僕は思ったり。。そしてそれは「再生」がテーマなのかも、勝手に思ったり。(酒にはすべてを流してくれる瞬間がある、と伊集院は語っています)

井上さんのご冥福を祈りながら、今日は愚か者を聞きながら酒でも飲みましょうか。
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歌詞、一部引用

ごらん、金と銀の器をだいて
罪と罰の酒を飲もうよ
ここは愚か者の酒場さ


愚か者は伊集院氏本人でもあり、共感する我々自身でもあり。

>快楽だけがいつも真実

という歌詞にもかんがえさせられるのです。
辛いこと悲しいこと。酒はそれを流してくれる。ならそれもまた真実なのかと。

乗り越えて我々は行かなければいけないのだから。

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