2018年5月3日木曜日

タワーオブロンドンは藤沢調教師に恩を返すか

NHKマイルには藤沢厩舎からタワーオブロンドンが出てきます。
この馬の血統を見るとなんと言っても祖母シンコウエルメスと言うことになるでしょう。

シンコウエルメスも藤沢調教師が手がけた馬。ドラマを持った馬でした。
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シンクエルメスはデビュー戦は5着とふるわず。その後の調教で脚の骨が前後左右に割れてしまう重傷の骨折を負ってしまいます。
見立てた獣医の診断は予後不良。苦しまないためにも安楽死を勧めたのです。

しかし藤沢調教師は獣医を説得します。この馬の血統はとても貴重で、日本の競馬の為にも是非残すべきだと。と言うのもこの馬の兄は愛英ダービーを制しキングジョージをぶっこぬいた歴史的名馬ジェネラス、姉は英オークスなどを勝ったイマジンという超良血だったのです。。通常なら中々日本に輸入されないような血統でした。

藤沢調教師の熱意に折れた獣医は手術を行います。馬主も恐らく多額の費用がかかったと思います。更に藤沢調教師は命の危険があるため移動ができないエルメスの為に限られたトレセンの馬房をエルメスの為に三カ月提供したのです。(馬房が埋まってしまうと他の馬が入厩出来ないので数百万円あるいはそれ以上に減収要因だったと思います)
経済動物であるサラブレッドですが、後世に血を残すこともトップトレーナーの義務だと藤沢調教師は考えたんですね。
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果たして、繁殖牝馬としてなんとか一命を取り留めたシンコウエルメスは子供や孫から活躍馬を送り出します。国内では皐月賞馬ディーマジェスティを。海外でもフランスオークストライアルをかったソウベツを出しました。

さて、このシンコウエルメス。シンコウファームの経営不振によりアラブの王族のダーレーに買われていきました。その子供や孫たちはアメリカやヨーロッパを主戦場にしています。世界的馬主のダーレーにしてもこの血統に強い魅力を感じて居るんでしょう。ディーマジェスティは日本に残した数少ない馬から出た馬でした。。

さて、ディーマジェスティは日本で走りましたが、藤沢調教師の元にはやってきませんでした。

しかし、ダーレーはエルメスの孫のタワーオブロンドンを藤沢調教師に預けることにしました。
果たしてタワーオブロンドンは祖母のスピードを受け継いだようで堂々NHKマイルまで出世してきました。十分勝ち負け出来ると思います。

この馬の血統は是非後生に残すべきだと考えた(もちろんエルメスの能力を見立てた調教師の相馬眼も有るでしょう。)藤沢調教師の矜持と義務感。先見の明。
果たして恩を返してくれるかタワーオブロンドン。


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