2018年4月9日月曜日

マシンセッティング。「レーキ角」と得意な分野。

トロロッソホンダが望外の4位入賞。

これはトロ・ロッソの車が今回のコースに「合っていた」ことも要因のようです。
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例えばホイールベース(前のタイヤと後ろのタイヤの距離)を長くすると直進安定性は増しますが、コーナーの性能は落ちやすい(曲がりにくい)一方ホイールベースを短くするとコーナーは曲がりやすいが直進安定性にかけやすくなる。

直線の長いコースが得意な車やコーナーが多いコースが得意な車が出てくるわけです。もちろん車の設計者はできるだけ欠点を出さないように、良い点を伸ばすように設計しますが・・・。どうしても得意不得意は出てきます。
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ホンダは絶対的なパワーユニットの馬力がほかのチームより劣っていると言われており、直線番長なコースでは不利でしょう。パワーの差が出にくい中低速サーキットのほうが差が出にくい。

一方トロロッソが今回明らかにしたのは「トロロッソは平坦な路面では早いが、路面が荒れているとタイムを落としやすい」ということ。

トロロッソは去年に比べて「レーキ角を立てる」設計にしてきたそうな。何じゃそれ?
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普通車と言うのは前後の車高を同じにして地面と平行に設計します。今年トロロッソが去年と設計を変えてきた「レーキ角を立てる」というのは車のフロントの車高をリアの車高より落とすことで車全体を「前傾気味」にすること。

こうすることで車体上面を流れる空気が車体を地面に押し付ける効果が増え全体的にグリップが稼げます。ただし、投影面積が増えることで車全体の空気抵抗が増えます。
さらにグランドエフェクト効果と言って、車体下を流れる空気が車体を地面に吸い付ける効果があるのですが。リアの車高が上がり気味になると車体下の空気が「逃げやすくなり」グランドエフェクト効果が少なくなるケースもあります。この結果リアのグリップが低くなり、ウイングの角度を立てる必要も出てくることもあります(さらに空気抵抗は増える)。去年のマクラーレンもそんな部分が合ったようです。なかなか扱いも難しいセッティングになります。

さらにフロントを低くすることで「あれた路面ではフロントの動き(上下動)が増えることで車のピッチング(上を向いたり下をむいたりする)が増え、空力性能が設計通り発揮できない」場面が増えるのです。車体が上を向くとグリップが減る。車体下を向くと空気抵抗が増える。さらに前後のグリップバランスも崩れるのです。
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初戦のメルボルンはサーキットの路面が「バンピー」(あれている)のためトロロッソには不向きだったようです。しかしバーレーンは路面が比較的平らだったためもともとの空力設計が生かされたと。さらに二戦目からは空気抵抗を低減するパーツを持ち込んで改良しており、どうやらこれの効果も大きかったよう。(ホンダのパワーユニットは他社に比べるとパワーが出ないと言われているにも関わらず、最高速度でほとんど遜色が無かった。おそらく空気抵抗の少なさで他のチームに勝っているのでしょう)
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現状、トロロッソ-ホンダにとっては望外の4位入賞でしょう。
今後様々(不得意な路面もある)なコースで安定して結果を出せるのか。さらに他のチームも空力を改善してくる局面でトロロッソホンダもタイムを伸ばせるのか???

懸念は多いですが去年は懸念するスタートラインにさえ立っていなかったですからねw
やっと、でも望外の4位。しかしそれは未だ優勝でも表彰台でも無いわけです。
もっと上を狙える位置までようやく来ました。頑張って欲しいですね。

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