2018年2月7日水曜日

日本では「悲運」の機体、アパッチ。

相場が静かなので、アパッチのお話。

墜落したアパッチ、AH64は日本では「悲運の機体」です。
様々な事情で導入が打ち切られ、絶滅していく運命。さらにその後継機種も難航が予想されています。
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映画、シンゴジラにも登場したAH64D「ロングボウアパッチ」は最強クラスの攻撃ヘリです。アパッチの中でも改良型である「ロングボウアパッチ」は
写真でも目立つように、回転翼の真上に取り付けられた丸い部分、これがレーダーになっていまして(名付けてロングボウレーダー。これがロングボウアパッチの語源)、これのお陰で今までの機種では対応できなかった夜間や悪天候の中でも戦闘が行えます。
 
乗員は二人乗りで前に射撃手、後ろにパイロットが乗る仕組み。
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前にも書きましたが、この手の攻撃ヘリが生まれた背景には、昔の米ソ対立があります。ソ連を中止としたワルシャワ条約軍は戦車や戦闘車両の数を重視し、戦車の数を頼みに西側に侵攻する基本戦略をもっていました。戦闘車両が少ない西側は戦車の増強に踏み切るか、別の戦略をとる必要性に駆られます。
 
そこで、アメリカ軍は「攻撃専用」のヘリコプターを作ることを思いつきます。ヘリコプターに対戦車ミサイルと協力な機銃を装備して戦車を破壊する。ヘリコプターなら速度が早いので広範囲の的に対応できるし、戦車より破壊されにくいのでは?と考えたのです。
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日本でも、初代戦闘ヘリ、ヒューイコブラが導入されました。自衛隊に約100機が導入され、老朽化が進む現在も50機ほどが現役です。
ヒューイコブラ。初飛行は1966年と古いこともあって、なんとなく外観も「古さ」を感じさせますよね。
ヒューイコブラの後継機として開発されたのが上述のアパッチで、さらにその改良型が「ロングボウアパッチ」(夜間戦闘とか生存性向上が図られた改良版)

さて、日本でもロングボウアパッチの導入が決まり、62機を主にライセンス生産で調達する計画が立てられました。これで「ロングボウアパッチ」が日本の戦闘ヘリの主役を務めるはずでした。ヒューイコブラの老朽化は進んでおり代替機の導入が急務だからです。

ところが

ロングボウアパッチの日本導入は9年かけて13機の調達で打ち切られてしまいます。韓国や台湾が30機以上調達したことと比べても、明らかに数が少なく、失敗と言うか問題を抱えた戦力調達です。なぜこんな失態が起きたのか????
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日本が導入したモデルに対し、米軍は更に一段回アップグレードしたモデルを導入しました。
そのため、日本がライセンス生産したモデルの部品供給がおぼつかなくなる、と。加えて値段も高くなるので、予算が間に合わない、13機で導入を止めましょうよ、というのです。

(アパッチの日本での調達価格は80億円ほど。結構「お高い」のです)

シャレにならないのはライセンス契約した富士重工(現スバル)。62機買ってくれるというから、高いお金をアメリカ側に払ってライセンスの権利を買いました。ライセンス料や製造ラインの設備投資などで500億円を投資したと言われています。それがわずか13機の調達で打ち切られては大損害です。
一方国は「最初から62機必ず調達するとは言ってないよ。どの契約に書いてあるの」というふざけた立場。結局裁判になりました。何はともあれ、日本の戦闘ヘリ戦力はロングボウアパッチが13機(墜落したので12機)。これでは整備などを考えると、稼働できるのはせいぜい6、7機。一部隊作れないほどです。さらに旧式になったヒューイコブラは部品調達もままならず、「共食い整備」状態だと言われています。

ってなことが指摘されているのですが、あんまり国会で追求されることも少ないですね。

憲法で戦力が認められても「まともな戦力がない」のが日本の自衛隊でもあります。
この辺は韓国と似てますね。

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