2017年9月25日月曜日

誰が「電気自動車のゴルフやMINI」を作るのか

いつも言ってることですが、電動車の相場が再び来そうなので、新天地がずーっと考えていることを書いておきます。この話は絶対役に立つはずです。

世の中には名車とよばれる車があります。

VWのGOLF、MINI社のMINIなんかもそうでしょう。
世の中にあふれるFF(フロントエンジン、フロントドライブ)の形を作った車。

今でこそ「当たり前」のFFですが、それ以前は「前輪で操舵、後輪で駆動」というのが当たり前。FFを実現し、ちいさな車でも広いスペースを実現し、なおかつ充分な走行性能も満たす。アイデアをだしそれを熟成し、世界レベルで売りまくった。みんな彼らを真似した。それだけFFパッケージはよくできてた

大きなエンジンをフロントボンネットに基本横置きに搭載し、そこから駆動力を前輪に伝える。リアのサスペンションは簡易に作る。
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エンジン車のエンジンってのはとても大きくて重い。フロントのボンネットに置くのが安定するんです。ミッドシップってのはレースカーがそうであるように、運動性能には最適なのですが、居住スペースとかトランクスペースを考えるとかなり難しい。

走行性能を考えるとフロントエンジンから駆動力を後輪まで持ってきて駆動するFRが良さげですが、この駆動系等を搭載することで重く複雑になる。

走行性能は落ちるかも、でも重さ(燃費でもあります)や簡便性、コスト、スペースユーティリティを考えるとFFが有利。世の中のエンジン乗用車がゴルフなどを始祖とするFF車ばっかりになったのにはこういう理由があるわけです。
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電気自動車、リーフなんかが出てるわけですが、基本的にこのFFを踏襲しました。大きなフロントボンネットルームに「一つの」モーターを搭載。そこからフロントのタイヤを駆動します。
ミライやホンダのクラリティと言った燃料電池車も結局は「従来からのFFレイアウト」から抜け出しては居ません。もちろん、開発には多大なお金と時間がかかり、リスクも伴う。でもそこには「進化」は少ない。

一方、例えばBMWのi3はリヤに小ぶりなモーターを搭載しRR(リアモーターリア駆動)を実現して走りの向上を狙っています。

i3は.カーボンのシャーシの後部にモーターを搭載。電池を床に敷き詰めることで低重心を狙う。居住部分は別のコンポーネントで上に「載せる」形ですね。エンジン車ではできなかった「電動車」ならではの形。フロントにエンジンがないことで更に高い衝突安全性を確保。リアモーターも低く設置したことで後方から衝突されたときの乗員の安全性向上にもつながっています。



電気自動車はモーターと電池というパワートレインを比較的自由に配置することができ、今までのように大きなフロントのボンネットスペースを必ずしも必要としません。これがキーワード。さらば大きくて「高い」フロントボンネット。



フロントに「エンジンがない」事によってこのスペースは低く小さくデザインすることが可能になるでしょう。空洞にすることで安全性を更に確保することも可能になるかも。

「車のデザインは変わっていく」のです。従来のFFではなく。

トヨタが電気自動車開発チームを作ったように、「今のエンジン社のFFプラットフォーム」ではない車が必ず登場するはずです。そしてその中の幾つかが後々「電気自動車におけるゴルフ」のような存在になり、多くの追従者を産むでしょう。

使われる部品も大きく変わるはず。部品のサプライヤーも大きく変わる可能性を考えます。
多くの投資チャンスが出てくるでしょう。

最近、とにかく「電動化」を手がかりにする報道が目につきます。しかし、ただエンジンをモーターにしただけの車ではおそらく「勝てない」。電気モーターをどこにいくつ置くのか。その最適解とそれをもたらすサプライヤー。それが投資すべき銘柄ということになるでしょう。

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