2017年6月8日木曜日

トランジットカーボン(ただし「二代目」。で「BP」ネーム)

新天地は20年前、「カーグラフィック」(車雑誌)を買ってきました。

お金貯めて、いい車買うんだ、と思ったかどうかはわかりませんが、なんか気になる自動車の記事を見つけて買ってきたんでしょうな。それにい今も昔もカーグラフィックは「株のネタの宝庫」でもあります。


その「自動車雑誌」で、新天地は10年ほど愛用することになる「自転車」と出会います。
カーグラフィックには巻末に自動車にまつわるグッズを通信販売していたのですが、そこにブリヂストンの「トランジットカーボン」がのっていたのです。
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ブリヂストンサイクルがつくったという自転車は、ほこらしげに「Formula1」とデカールが見えます。
確かサドルにも同じ表記があったかも。
このトランジットという自転車は、当時ブリジストンサイクルが開発した「片持ち式シャフトドライブ」を使って自転車が作れないか?という企画で非常に少数だけ(350台)販売される事になったもの。

手の込んだ駆動系とカーボンモノコックという汎用性が全くない特殊な機構でできたこの自転車はコストも高く、量産性が低く。当然、小売の値段も10数万円(詳しく覚えていないが15万から20万の間)と、とても量を売れる自転車じゃあなかったのですな。ちょっとお金を足せばバイクとか、高性能ロードバイクが買える値段。ママチャリなら家族4人分買えてしまうお値段。

この頃、親会社ブリヂストンはF1に参戦しており、F1関係者のパドック内の移動用としても供給されることになりました。そのモデルにはF1から許可を取って「Formula1」と書き込むことが出来るようになったんですな。そしてカーグラフィックはその「パドック特別仕様」を通販で売る、と。

ひと目見てほしくなった新天地。その月の給料をほぼ全額使い込んでこの自転車を買うことにします。しかし、この「Formula1」と書かれたこの特別仕様車は手に入らず。
自転車屋さんに駆け込んでなんとか「普通バージョン」を確保してもらうことにします。
自転車屋さんは「こんな自転車知らんかった」と言いながら貴重な一台を確保してくれました。

「この自転車は通勤には使えんで。すぐ盗まれるから。っていうか飾っとく自転車かもな」
といいながらw



僕が手に入れたのはこの「普通」のトランジットカーボン。上の写真と比べるとFormula1のデカールがありませぬ。サドルにも当然Formula1の記載なし。

何と言っても片持ち式スイングアーム、リアの内蔵ドラムブレーキによってデザインがスッキリしてます。
「リアタイヤの上に何もない」というのがこのデザインの勝利部分かと。

ちなみに、トランジットカーボンの初代は限定版も含めて350台が販売されたそうですが、販売開始から1ヶ月で予想外のスピード完売。更には1998年の「グッドデザイン大賞」に選ばれるというブリヂストングループにとって望外の結果となりました。いくらお金かけてもグッドデザイン大賞はなかなかとれないですから。
ブリヂストンの本社のショーケースに、F1マシーンや関連グッズを押しのけてトランジットカーボンが誇らしげに展示されていたのを思い出します。

この自転車、注目度高かった。さらに「職質」受けるんだw目立つから。。。
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10年ほど愛用したトランジットカーボンでしたが、引っ越した際に知り合いに譲渡しました。置くとこなかったし。ただし、あの「目立つ」ルックス、取り回しの良さ、独特のペダルの感覚。今も最高の一台だと思っていました。

時は更に流れ。。。何故かトランジットカーボンに乗って遠出する夢を見たのです。多分昔の郷愁なんでしょうね。あの頃は良かった、でもないんでしょうけど。今でもこんな自転車あったら買うのに。

初代トランジットカーボンの完売を受けて、後継車も作られます。シャーシが赤く塗られ、ハンドル部分が折りたためるモデル。さらにシャーシが三分割のパーツで作られ、ハンドルが取り外せる二代目がつくられたました。

ただ生産は長くは続かず。2000年代初頭には生産販売は打ち切られたようです。こんな高くて「実用性は低い」(かごや泥除けはつけにくい、変速機もない、実は軽くない(約17キロとママチャリ並。他の10万円クラスの小径自転車は重さが10キロ位しかない))は一定数がマニアに行き渡るとなかなか商売にならんのでしょうな。


ふと気になってネットを見ると、オークションに出てるじゃないですか。しかし人気が高い初代は定価なみの値段でコンディションもわかりにくくて手が出ない。

が、見てたら新古車でタイヤも新品同様の三代目がママチャリ位の値段で!!
トランジットカーボンなのですが、BP社がOEMで自分のブランドネームで販売?というちょっと変わり種。トランジットの表記がないのが逆に人気がないのかも。

(某所から転載。僕の買ったのはトランジットの表記なし。ただしコンディション極上。こんなにきれいなトランジットカーボンは「もうない」かもね)

車体右側から見ると「片持ち式スイングアーム(ドライブシャフト内蔵)であることがよくわかります。
ホイール、タイヤ共にトランジットカーボン専用というコストがかかったものです。この辺はタイヤメーカーでしかも自転車を一から作れるくらいのメーカーだからこそですね)

思わず、小遣いつぎ込んで落としました。人生二台目のトランジットカーボン。
思えば僕も年取りました。でも傍らにはおそらく人生最後の「愛車」。なが~く大事にしたいですね




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