2017年5月13日土曜日

ミラーレスカメラが完全に一眼レフを追い落とすマイルストーン。ソニーのミラーレスカメラ、α9

ソニーのα9が話題です。今まで、報道やスポーツカメラマンのカメラは、ニコンやキャノンの「一眼レフ」カメラが主流でした。そこにソニーが「ミラーレスカメラ」で対決を挑んだからです。
世の中のニュースではそんなに大きく取り上げられていません。しかしこのモデルの登場は、一眼レフカメラに対する余命宣告だと僕は思います。
一眼レフカメラはあと10年しないうちに絶滅するんじゃないかな?その余命宣告をするモデルの登場だと新天地は思います。



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一眼レフカメラが報道やスポーツのカメラで使われてきた理由。

それは様々なレンズを付け替えて使うことで広角や望遠撮影に対応できること。
そしてミラーボックスという仕組みで写真として記録されるそのままの画像がファインダーで確認出来ること。
写真は、肉眼で見る映像とは全く違います。レンズによって遠近感が全く変わる。一眼レフならレンズによって得られる画像を(ほぼ)リアルタイムに見ながら撮影出来るのです。
(某所から拝借。一眼レフの仕組み)

一眼レフカメラは、レンズが捉えた光(絵)をミラーで上に跳ね上げ、プリズムで上下反転させてファインダーに届けます。撮影者は常に写真に映るとおりの絵を見ながら(望遠であったり、広角であったり、ピントがどこにあるか、映像の明るい暗いなど)をリアルタイムで確認しながらシャッターを切ることが出来ます。
シャッターを押すと、一眼レフカメラはミラーを上に跳ね上げ(この間、ブラックアウトと言ってファインダーは真っ黒になります)光をC-MOS(昔ならフィルム)に露光させ、写真がとれるのです
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さらにオートフォーカス一眼レフカメラではミラーボックスがあるために位相差式AFといいましてピントのズレを感知してピントを合わせるオートフォーカスが使えます。
従来のポケットカメラ式などのAFでは使えない方式。これによってうごきまわるものにピントを合わせる動体予測AFが使えたりくらいところでもピントを合わせたり出来るようになりました。

だからスポーツシーンや報道でオートフォーカス一眼レフが圧倒的シェアを握っていたのです
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フイルム時代は「見たままを写す」(正確には写るままを見ながら撮影する、か)一眼レフしかありえませんでした。
しかし、デジタルカメラが「ミラーレス」という画期的な仕組みを生み出すことになります。
フィルム時代は、レンズが捉えた画像を目にするためには一眼レフ(ミラーボックス)を使うしかありませんでした。
しかし、フィルムのかわりにCCDやC-MOSを使えば、その撮像素子が記録している映像を、リアルタイム(にちかいタイムラグ)で電気的に液晶(あるいは最近では有機EL))画面や液晶ファインダーに出力することで、レンズが捉えた遠近感、ピントをそのまま確認しながら撮影出来ます。いわゆるミラーレスカメラです。

ミラーボックスを使わないとなると

1ミラーボックスを作る、開発する技術力や製造能力が不要になる。
2ミラーボックスがないことで軽量化、小型化出来る
3その分のコストは安くなる
4ミラーボックスがないことで交換レンズ後端を撮像素子に近づける事ができる(特に広角レンズでせっけいの自由度が上がる)。それによってレンズも小さく出来る余地がある。
5ミラーを跳ね上げることによる「ブラックアウト」がない

いいことづくめです。

しかしながら、デメリットもあるんです
1液晶(有機EL)ファインダーは高画素が進まないと画面が荒い
2液晶ファインダーは光学ファインダーに比べると「リアルタイム」性で劣る、タイムラグが有る
3位相差AFが使えない(ため今までオートフォーカスで負けてた)
4電池の消費が大きい。

これらのデメリットのせいで、いまだスポーツの世界や連射性、見たまま写すことを重視するプロカメラマンの間ではデジタル一眼レフが主流でした。大きくて重くてもミラーボックスと光学ファインダー、そしてオートフォーカス。これらが相まって生き残ってきたのです

例えば僕が知り合いに「子供の運動会を取るためのカメラって何がいいの?」と聞かれたら、イオスキス(初心者向けデジタル一眼レフカメラ)と答えます。
オートフォーカスが一番安定してると思うから。
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以上前置き



ソニーが出してきたのが、新しいα9(Eマウント)というわけです。9はミノルタ以来、ハイエンドモデルに使われるエースナンバー。


大きく捉えて
1ミラーレスカメラのメリットを最大限に活かしている
2ミラーレスカメラの弱点が新しい高性能デバイスによってかなり改善されている
3そしてその多くにソニーが開発したデバイス(特に積層型C-MOS)がふんだんに使われている

そしてようするに「今まで一眼レフじゃないと駄目だった報道やスポーツ、その他もろもろの厳しい環境でミラーレスカメラを使ってね」という画期的な商品ということになります

これが画期的。一部では一眼レフカメラが出来ないことも可能にしました。これによって一眼レフを捨てるカメラマンが出てくるんじゃないか?かなりたくさん。そしておそらくこの技術は時間を伴って安いエントリーモデルのミラーレスカメラにもおりてくる。
「一眼レフカメラに対する余命宣告」と感じるのはそこなのです・

ファインダーのレスポンスや見え方の綺麗さは高解像度の有機ELや高性能の半導体、そしてソニー自慢の最高性能の積層型C-MOSで解決。
さらに積層型C-MOSは電気シャッターを使っても像が歪みません。(速度の遅いC-MOSで電気シャッターを使うと像が歪む)これによって、機械式シャッターのように音はしない。(舞台撮影などでものすごく有利)。画像がブラックアウトしない。(スポーツシーンとかで有利)

小型軽量。

さらにオートフォーカスも今までの一眼レフと違う方式を使いながら一眼レフ並の高性能さを実現。

もちろん、今までの光学ファインダーには100%かなわないかもですが、電子シャッターを使うことで1秒間に24枚の連写が可能(そしてその間ブラックアウトしない)など一眼レフでは出来ない芸当もあります。こうなると、「ミラーレスのが上」ということにもなっていくのかなと。
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残念ながら、キャノンのEF300mmに匹敵するような高性能望遠レンズがまだαEマウントにはありません。しかしここまでの機種を投入したからには新しい望遠レンズも続々登場してくるでしょう。

東京オリンピックまであと3年。カメラの勢力図は大きく変わるんではないか???
α9の登場はカメラの歴史においてものすごく大きな転換点であると新天地は思うのです。

それはニコンやキャノンのカメラ部門の苦闘の始まりのような気もしますがいかに。
ニコンやキャノンは未だ軸足が一眼レフにある。ソニーに出遅れたと思うのです。



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