2017年4月14日金曜日

MOAB,「核兵器を除いて最大の爆弾」をアメリカがアフガンで使用。

アメリカ株が下げた。アメリカ軍がアフガンでIS基地?に向けて米軍最大の通常兵器、MOAB(Massive Ordnance Air Blast、大規模爆風爆弾兵器)を使ったことを嫌気したという。

MOABは俗に Mother Of All Bomb と言われることもあります。それだけ強力と言うことですね。

さて、新天地にて(軍事オタク)ですから「モアブ」ってなんやねん、だけ書いておきましょう。
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モアブは「デイジーカッター」の後継爆弾です。

詳しくは明らかにされていませんが、爆弾の重さは約10トンと非常に重く、爆弾の直径も1m、長さは9mと言われる爆弾としては「巨大」なものです。
一部では「気化爆弾」などとされることもありますが違うようです。
いわゆる、エマルション爆薬と呼ばれるゲル状の炸薬が使われているとも言われますがこの辺も謎が多い。たしかなことは その爆発力。爆発実験ではきのこ雲が上がり、まるで核爆発のようだったそうな


あまりの大きさに、通常の攻撃機や爆撃機には搭載できません。
どうするかというと、大型の輸送機に、写真にもある台座(パレット)ごと積み込むのです。

例えばC-17輸送機

デカイです
戦闘車両ががつめるくらいデカイ。

こうやって積み込んでおいて、高度10000とかの高高度で、輸送機の後部ハッチを開きます
これは地上でハッチを開いた写真。空中でもこうやってハッチを開け閉め出来るようになっています。爆弾を載せていたパレットには小さなパラシュートがついていて、空気抵抗で爆弾とパレットは空中に引き出されます。
これは多分2003年の実験映像
 
このようにやや原始的な落とし方をします。

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前の機種のデイジーカッターは爆弾そのものにパラシュートがついていて、それで減速落下していく仕組みでした。誘導装置はありませんでした。

しかしそういう大型パラシュートを使うと、風に流されて精度が低くなります。誘導もできません。
「的に当てる」ためにはどうしても低い高度から落とすことになり、爆弾を落とす飛行機が撃墜される可能性がそれだけ上がります

しかし、モアブはパレットと爆弾本体を機外に引き出すために小型のパラシュートを使うのみ。
爆弾を落とす飛行機はできるだけ対空ミサイルや砲火で落とされにくい高高度を飛行しMOABを投下します。
パレットごと機外にでたモアブは直ちにパレットと切り離され、目標めがけて落下していきます。

写真についている羽(フィン)は可動式になっており、GPS信号をうけて任意の座標に誘導され任意の高度で爆発させることが出来るというわけです
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そんな便利なもんがあるなら、シリアで使えよ?って。

使えないんです。

何度も言うようにこの爆弾輸送機輸送機でしか投下できません。
いくら高高度を飛行しようとしても、相手が戦闘機をもっていたり、高性能の地対空ミサイルを持っているようなケースではやっぱり危険にさらされるわけです。
一方的な戦局でしか使えん。今のところは。

ロシア軍がいるシリアでは使用をためらうでしょうね。
そのてんアフガニスタンなら、敵は戦闘機も高性能地対空ミサイル車両もない。
比較的安全に使用できるというわけです。

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