2017年3月30日木曜日

競馬の「クラシックレース」と牝馬ファンディーナの野望

今日はあまり競馬に興味のない人に向けたブログ。


競馬のクラシックレース、というのを聞いたことがあるでしょうか?

日本では5つのレースが「クラシックレース」と呼ばれます。

皐月賞(中山競馬場2000m) 日本ダービー(東京優駿が正式名称。東京競馬場2400m)菊花賞(京都競馬場、3000m)。これが牡馬も牝馬も出れるクラシックレース。合わせて「三冠競争」などとも言われます。
更に「牝馬限定」の 桜花賞(京都競馬場1600m) オークス(優駿牝馬が正式名称。東京競馬場2400m)。

この5つのレースが日本の「クラシックレース」です。

牝馬と牡馬なら、牝馬のほうが弱い。(ただし斤量は2キロ差あってその分ハンデはある)
なので普通牝馬は皐月賞やダービー、菊花賞には出てこない。かわりに桜花賞やオークスに出たほうが勝つ確率高い。
また牡馬は種馬になった時にクラシックに勝ってると当然種付け料の上昇が大きい。
何百頭に種付けすることになる種馬ならその影響は凄く大きい
しかし牝馬が年一頭しか産めず生涯に渡って埋める仔馬はせいぜい十頭。
ムリをして勝ちに行く利益は相対的にものすごく小さくなる。皐月賞やダービーよりも牝馬限定の桜花賞やオークスを目指すほうが現実的です。
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これらのクラシックレースは「世代ごと」のレース、です。3歳の馬しか出ることが出来ません。一生に一度のチャンス。馬は4歳や5歳の時が一番強い。例えばダービーよりもジャパンカップや有馬記念のほうが出てくる馬の強さは上です。でも競馬界最高の「名誉」はダービーを頂点としたクラシックレース。

武豊が言ってましたが、海外に行っても必ず「お前はダービーに勝ってるのか?」と聞かれると。
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基本的に牡馬と牝馬のレースを整備し、3歳限定世代ごとのチャンピオンを決めるレースが行われるにはわけがあります。これらは「優秀な種馬、あるいは種牝馬」を選定する、という意味も強いのです。

というのも競馬馬は2歳の夏から競馬が始まり、6~8歳くらいにはほとんどのうまが引退します。

2歳位に強い馬というのは「早生まれ」や「早熟」の馬の場合もあります。必ずしも「親」になってから優秀とは限らないのです。

一方、4歳5歳はサラブレッドの全盛期でもありますが、「後天的」なトレーニングの成果の差もある。これまた親としての成績に繋がりにくい面もある。
また、4歳以降に「強く」なる馬は「晩成」血統すぎる可能性もあります。

デビューをして成績が振るわなかった場合、本当はその子供が晩成で活躍できるのか、ただの外れなのか時間(そしてその間のコスト)がかかる。今のような経済状態では「優秀ではない」んです。そういう晩成の遺伝は。。。
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経験則的にも、3歳の春、そして2000mや2400mで行われる競争に勝てるということが遺伝的に「スピードとスタミナを兼ね備えた」馬を選ぶことに繋がるというわけ。このころ強い馬は早熟でもなければ晩成でもない。もっとも遺伝子を選別するのにふさわしい時期と距離のレースなのです。

遺伝子を選ぶ、という趣旨は徹底していて、皐月賞もダービーも菊花賞も「せん馬=去勢した馬」は出走することが出来ません。
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さて、デビュー時から新天地にて、一押しの牝馬、ファンディーナが「皐月賞」に出てくると見られます。



デビューが送れたファンディーナは前走でフラワーカップに出走、圧勝しました。
しかしフラワーカップから桜花賞は中2週。やや感覚が短い。(フラワーカップ勝ち馬は近年では桜花賞に出てこない)
そう言うこともあって、フラワーカップと同じ競馬場で行われる皐月賞に出てくるんでしょう。
実はファンディーナ、デビューが1月と遅いのですが、牝馬ながら「ダービー」の二次受付に登録しています。今年のダービーの二次受付に登録した牝馬は、ソウルスターリングとレーヌミノル、ファンディーナのわずか3頭だけ。この馬の関係者がどれだけこの馬に期待していたかわかるエピソードです。

自身のスケールの大きい力、そして今年は牡馬のレベルが去年ほどは高くない(去年の牡馬のレベルはとんでもなく高かった。おそらく上位5頭くらいの馬のどれかが今年のクラシックレースに出たら三冠取れたのではないか?と思うくらい)

そんなこともあって「チャレンジ」してくるのでしょう。
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日本ダービーをウォッカが制したときはかなり話題になりました。
長い日本ダービーの中でも史上3頭目、実に64年ぶりの快挙でした。そのウォッカも皐月賞ではなく、桜花賞を選んでいます(結果は2着)

皐月賞を勝った牝馬を探すと1948年まで遡らなければなりません。(ヒデヒカリ)。戦後の混乱期、競馬が今みたいに近代化されていない時代の話。
近年、いわゆる「グレード制」(G1やG2、G3などのレースの格付け)が整備されていこうだと、しゅっそうした馬さえ限られます。過去30年で2頭だけ。ダンスダンスダンスとバウンスシャッセだけ!

皐月賞には1月の2時登録をしていないということなので、「追加登録料」200万円!をJRAに支払って出走することになります。それだけ「勝算あり」ということなんでしょう。

数多の女傑でさえチャレンジすることのなかった皐月賞出走。しかしファンディーナなら勝つことも出来るんじゃないか?そう思わせるだけの強さがこの馬にはあります。

調教師はこのまえポロッとこぼしました。「この馬がすごい馬なのはもうバレちゃいましたからね」
こそっとダービーに登録しておいた事。そこかしこにこの馬の凄さを示すエピソードが落ちています

此処を勝ってさらにダービーもなんてことになったら感動して泣いてしまいそうですが・・・。

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