2017年2月26日日曜日

土門拳賞に韓国人写真家、ヤクザ写真家のヤンスンウ氏。

日本の最高の写真賞のひとつ、土門拳賞に初の外国人写真家が選ばれました。
韓国籍のヤンスンウ氏。ヤクザ写真家の異名を取ります。

なぜ彼がヤクザ写真家と言われるのか?
それは彼が発表した写真集で韓国や新宿のヤクザな人々を被写体に選んだこと。
彼自身、やんちゃな若い時代を過ごし全身に見事な入れ墨があるそうです。

写真家になったのも数奇。
兵役(韓国では徴兵制のため男は一年半だか2年兵役がある)を終えたあと、する事がなかったヤンスンウ氏は日本に渡ります。
しかし、日本に滞在して行くためにはビザが必要。
そこでビザを取得するためもあって写真の専門学校に入るのです。

彼はまるで私小説のように、自分の周りの友人のやくざを写した青春吉日という写真集でも注目を浴びました。
半裸の入れ墨の男性。彼女?と抱き合う男性などある意味グロテスクな写真。
しかし彼と仲間たちの間にある日常そのもの。
モノクロームの絵から出てくる、一般の人にとっては、非日常的。
でも写っている彼らにとっては青春という日常そのもの。とても印象深い写真集です。
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彼にその写真集をださせたのにはこんな出来事があったそうな。

若い頃の友人の一人が、韓国で傷害致死を起こして8年の実刑に。
彼は刑務所の中では殺人犯として一目置かれる立場だったそうです。
しかし出所したらそんな箔はなく、自殺してしまったそうです。

そして、死んだ彼を自分を含めた友人たちはすぐに忘れていく。
そのことにショックを受けたヤンスンウ氏はとにかく会う友人会う友人の写真を取り続けた。
またカメラを渡して、友人たちにいろんな写真を写して貰った。

とにかく一見にしかず。
写真に興味のある方は一度写真集を手にとって見てほしい。
僕の好きな写真家の一人です。


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