2017年1月17日火曜日

サムスン電子副会長、逮捕の衝撃  新天地訂正、逮捕状却下されました

韓国の朴大統領と、親友のチェスンシル容疑者が関わる国政介入疑惑の一環で、ついに韓国最大の財閥サムスングループの実質的総帥、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が逮捕されることになりました。

(新天地注、会長のイ・ゴンヒ氏は脳梗塞で倒れたまま、意識不明とされている)
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韓国では、この事件を調べるために「韓国政府から独立した」特別検察官が国会によって任命されており、その特別検察官が逮捕状を請求したもの。サムソンといえば「韓国史上最強」と言われる弁護団30人を抱えるのだが、彼らをもってしても逮捕状請求を妨げることはできなかった。

サムソングループは過去何度も検察のお世話になっているのだが、実質的トップが拘束されるのは初めてということになる。
過去何度も検察当局がサムソングループにメスをいれてきたが、そのたびに弁護団がトップクラスの逮捕、起訴を阻んできた。しかし今回は抵抗むなしくと言った所。
もちろん、この逮捕は「無理筋じゃないか」という見方もあるようです。
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ことの発端は一昨年の7月。サムソングループのサムソン物産と第一毛織が合併したこと。
第一毛織の株式を23%保有していたのがイ・ジェヨン氏。一方、サムスン物産は単独でサムソン電子株を4.1%保有していた。

合併後の新サムソン物産は実質的なサムソングループの持株会社になり、その株をイジェヨン氏が16.5%持つことになった。実質的なグループ再編と名実ともにイ氏がサムソングループを支配下に置くための承継作業でもあった。

この間、不利益を被るとして株主であるファンド「エリオット」が合併反対運動を繰り広げるなどいわゆるプロキシファイトが行われたが、大株主の「国民年金」が合併賛成票を投じたことなどもあり、合併は成立。
ただ、合併が財閥一家の資産保護や継承手続きの側面が大きく、また国民年金はこの騒動で400億円あまりの損失を被ったとされ多くの疑問があった。
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で今回の逮捕状

容疑内容は、サムソングループによる第三者供賄罪。

新天地は韓国の法律を見たわけではありませんが、おそらく日本のそれと同じかと思われます。

一般的な「賄賂を渡す」贈賄は、公務員本人が行為を行い、その対価として公務員本人に利益を供与します。
しかし、第三者供賄の場合は不正な請託をし、公務員が何かやった見返りに、その公務員が指定する別の第三者に利益を供与した、という構成要件になります。


検察は「サムソン側に李副会長の経営権承継作業のため、という目的があり、サムソン側がパク大統領に働きかけた」という不正な請託があったとした。朴大統領から国民年金に
賛成するよう圧力がかかったと。でそれはサムソンの不正な受託によるものだったと。
で、そのご見返りとして第三者であるチェスンシル側の財団に「寄付」をした。これが利益の供与に当たると。


サムスン側は「サムソンが不正な請託をしたことはなく、サムソンはむしろ脅迫を受けたがわ。また寄付は合併の後に行われたもので合併とは関係なく、また利益の供与ではない通常の寄付」と主張したようですが検察はこれを一蹴しました。
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第三者供賄はなかなか争点が多い複雑な構成要件を持つ犯罪です。
きれいに立証するのは難しいかもですが「思い切って」逮捕カードを切ってきた特別検察チームには並々ならぬ意欲が感じられます。

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