2017年1月28日土曜日

おまけ2 使うつもりがなくても商標は登録できるが、使えない人は登録できない

試験に出る商標。豆知識その2

日本の商標法は「登録主義」を取っています。テストにでますよ。覚えておいてね。
特許庁に商標を出願し審査を経て登録されると商標権が発生します

反義語は「使用主義」です。アメリカが有名です。というかアメリカとフィリピンぐらいか。
あくまでも商標は使用によって権利が生じます。最初に商取引に於いて商標を使用したものに商標権が発生します。
アメリカにも商標登録制度がありますが、あくまで使用によって生じる商標権の補完的役目を果たします。登録することによって、登録された日に使用したという推定(によって生じる商標権)が発生するのです。たとえ登録されても他者が「俺が先に使ってた」、と言ってその無効を訴えるケースもあります。
先に使っていることで、登録がされていなくても(その地域で)商標権が発生しているからです。最先使用によってその地域で商標が発生していると。
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アメリカで商標登録する場合は、実際に使用する商品や役務をピンポイントに絞って登録しろ、と言う話になってきます

この辺が出来るだけ広い範囲で商標を登録(でないと隣接する他の分野で権利を守れない)することになる登録主義の日本とは違うところです。

もっともアメリカの場合、登録が狭い範囲でも、実態に合わせてそれなりに広い範囲で商標権が保護されます。この辺の実務は面白いところですね。

なお、登録主義と言っても、国によって商標の制度は変わります。登録主義が一般的ですが部分部分に使用主義が入っているといいますか。
なので外国においてはより慎重に商標戦略をねる必要があります
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さて。話は変わって。
日本では「使うつもりがなくても登録できます」


例えば新天地が「新天地行政書士事務所」を行政書士という役務で商標出願するとしましょう。

さらにやっぱり「ニューワールド行政書士事務所」もいいな、いやいや「ストップ高行政書士事務所」は・・・・。案がいくつもある。他人に取られる前に押さえておきたい。

実際に使う事務所の名前はどれか1個。でもつかうことが無いであろう商標も、「使える人が出願して問題なければ」出願し問題なければ登録することが出来ます。あるいは出願する商標、ぜ~んぶ使わなくても問題ありません。使うつもりなくてもいいんです。

新天地は行政書士なので「なんとか行政書士事務所」っていう名前を、行政書士業務において登録することが出来るというわけです。たとえ使うつもりがなくても。
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しかし。登録主義においても「使うことが出来ない商標は登録することは出来ません」

たとえば新天地が「新天地銀行」という商標を「銀行業において使用する」という出願をしても認められません。新天地は銀行家でもないからです。新天地証券を証券(以下同じ

あるいは新天地が何らかの理由(悪いことをしたりして免許を取り上げられたとか)行政書士でなくなったとしたら、その後にに行政書士業務において「新天地行政書士事務所」を登録しようと出願しても却下されるでしょう。

その役務で新天地が使うことが出来ないからです。

豆知識でした。

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