2016年12月9日金曜日

運命の金曜日。韓国で大統領弾劾訴追投票行われる。

いよいよ今日(2016年12月9日)韓国ではパククネ大統領を憲法裁判所に弾劾訴追するかどうかの投票が行われます。

昨日、弾劾訴追が発議され、発議が認められました。これが午後2時45分。憲法の規定では、発議から24時間以降でないと議決出来ない(国会議員に成否を考える時間を与えるためでしょう)規定があるため、手続きなどを考えると今日の午後3時半頃に投票が始まり、約一時間ほどで訴追の可否が判明する見込みです。(多分日本のテレビでも速報されるでしょう)

なお、現在の韓国の国会議員(一院制)の定数、及び国会議員数ともに300。
憲法の規定では国会議員総数の三分のニ以上(200票)の賛成があれば大統領の弾劾訴追が成立することになっています。

(新天地注。一応法律的な話をすると、国会議員総数の三分の一以上の賛成で弾劾訴追が発議され、その後に国会議員総数の三分のニ以上の賛成で弾劾訴追が可決成立します。その後に憲法裁判所の裁判官の三分の二以上が弾劾を認めて終局すると弾劾が成立し大統領は罷免されます。弾劾そのものと弾劾訴追の発議がごっちゃになってる人が多いので。。)

弾劾が成立すると大統領の職務は停止され、国務総理が大統領職を代行します。(現在はファン・ギョアン国務総理)。

なお、訴追が行われると憲法裁判所は180日以内に弾劾の可否を判決しなくてはいけません。(なお可能な限り早く行うこと、と憲法に書いてある)弾劾は裁判官の三分のニ以上の賛成で成立します。裁判官の定数は9。ただし裁判官がかけているときはその数の三分の二の賛成が必要になります。逆に言うと、9人いれば賛成6、反対3でも可決しますが一人かけて8人になってしまうと、5対3で否決されてしまいます。同じ3人反対でも結果が変わってきてしまうのです。

したにも書きましたが、盧武鉉大統領のときは約2ヶ月で判決(棄却)が出ています。
国会の訴追決議は国会議員がやや政治的(世論的)に判断する面があるでしょうが、裁判所はあくまで裁判所なので、大統領の行為が違法なのか、また違法だったとしてそれが大統領を罷免するほどのことなのか、などを判断することになります。
世論の影響がゼロではないでしょうが、あくまで憲法と法律、あるいは学説に従い裁判官が各々で判断を下すことになります。
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韓国の国政史上、弾劾訴追が行われたのは1度だけ。2003年に大統領に就任したノムヒョンでしたが、2004年3月に盧武鉉元大統領の側近の不正や選挙違反を問うて弾劾訴追が投票されました。

判決は2ヶ月後の5月。結局弾劾は棄却。また、4月には国会議員選挙が行われたのですが、弾劾を政治的と見た世論はウリ党を勝たせたのです。
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今回、野党の172票に加えて、非主流派と言われる35人ほどが弾劾訴追に賛成すると見られます。主流派の中からも弾劾に賛成する票が多く出ると見られ、訴追はほぼ決定とは思います。

ただ、もしも弾劾が成立しないと野党議員は全員辞職の構え(責任を与党になすりつけるわけです)。そうなるとかえって政治の空白期間は長くなるかもしれません。

おまけ。
弾劾裁判中に辞任したり死んじゃったりしたらどうなるかって?
憲法の規定により、憲法裁判所は審判請求を棄却しなくてはなりません。

ソウル大学を政治経済の科目を使って(そんなもんがあるかどうか知らないけれどw)受験するならここまでおさえておきましょうか。

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