2016年12月22日木曜日

韓国与党、分裂。大統領選混迷の行方は?

韓国の与党が分裂。

当初、弾劾訴追成立の勢いをかって、非主流派が実権を握り党勢を立て直すかにも思われました。しかし、「親朴派」の抵抗も強く実権を離しませんでした。

ここに至っていわゆる「非朴」の強行議員たちが集団離党。
党名変更など紆余曲折を経ながらも韓国の保守政党としてやってきたセヌリ党はついに分解してしまいました。
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当初、セヌリ党は次の大統領選挙に、もうすぐ任期が終わる潘基文(パンギムン)国連事務総長を担ぐつもりでした。セヌリ党は党内に大物が見当たらなかったんですな。パンギムンとしても国を離れて韓国内に地盤を持たず(人気はある)、セヌリ党に担がれるのが一番理想的だったわけです。

しかし、ここに至ってセヌリ党が分裂。「親朴派」だけが残ったセヌリ党に担がれるんでは当選確率は非常に少ないでしょう。残る目は離脱派が作る(あるいは中道を巻き込んで政界再編成を目論むか)新党に期待するか。はたまたパンギムン自身が「新党」を立ち上げて他の政党の支援を期待するのか。イメージとしては日本の細川首相のような。。。

パンギムンとしては準備時間が短くなったこともマイナス。人生最大のプロジェクトであろう韓国大統領への道は半年前に比べると狭くなりました。しかし依然として保守系候補の中ではトップの人気。これを頼りに人を集めたいところです
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一方、野党(左派系)のトップは文在寅(ムンゼイン)。野党第一党、民主党の前の代表です。
大統領のスキャンダルが起こる前は「北朝鮮お伺い事件」などで批判の矢面に立たされていましたが、このスキャンダル騒ぎで「弾劾訴追」政局をリードし、そのまま人気アップにつなげてきました。

今の候補者支持率でいけばかれがトップ。ただし、「古い」かなあ。新鮮味はないんですよね。
弾劾追い風を使い切った感もあり、ここからが正念場でしょう。



最初は「三番手、逆転もあり、」とみられていた第二野党の国民の党の前の代表、安哲秀(アンチョルス)氏ですが、党内の不正資金問題によるイメージダウンの影響と、弾劾政局でやや埋れてしまった感があります。正直、いまの勢いだと当選は難しい



変わって急速に支持をのばしているのがイジェミョン城南市長です。
何度も書きましたが、貧しい家庭に生まれた彼は国民学校を卒業するとすぐに工員となり家計を助けなければなりませんでした。しかも左腕を機械に挟まれて障害者認定を受けるほどの怪我を負ってしまいます。兵役が免除となるほどの大怪我で、いまも左腕を完全に真っ直ぐ伸ばすことは出来ないそうです。

しかし彼は6年かけて日本の大検に当たる資格を取得すると韓国の中央大学校に進学。
卒業した年に司法試験に合格する俊才ぶりを見せて弁護士になりました。
労働問題に強く、いわゆる「行動派」の弁護士として名をはせます。(この偏はノムヒョンに似ている)2010年に民主党から城南市長選挙にでて当選。現在2期目


歯に衣着せぬ言動と、低所得者層向けの政策(低所得者層には学校の制服を無償提供するなど)が人気を呼んでいます。
また、朴大統領の弾劾政局では最も早くからデモの最前線に立ち、早期弾劾や辞職を訴えたことが最大の追い風になりました。

正直、彼が勝つ可能性は20%にも満たないでしょうか?
それでも、その電波の強さには期待が集まるのです

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