2016年10月28日金曜日

新型NSXとガンディーニ

このまえ、某所で新型NSXが展示してありました。
残念ながら乗ることはできなかったのですが近くからまじまじ眺めることが出来ました。
お子さんもいっぱい見てましたね。やっぱり「スーパーカー」はいつの時代も子供のあこがれ。
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新天地はランボルギーニが大好きです。

記憶に残る、一番初めに買ってもらったミニカーが「黄色のカウンタック」でした。

たしか、赤のフェラーリ、白のポルシェ、黄色のフェラーリの中から一つ選んだのです。
なんでランボだったか?それは「ドアが上にあいたから」

生まれついて「人と違うものがほしい」そんなマニアックな性格が出てたんですね。
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ランボ好きが昂じて、新天地は人生最大の過ちを犯すすんぜんまでいきます。
2000年ころITバブルで小金を儲けた新天地は、(中古ですが)黄色のディアブロを買おうとするのです。
なにせ、駐車場もここにしよう、って決めてたくらいw

が、購入する前にITバブルははじけ、買わずに済みました。買ってたら破産したかもねw
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カウンタックやディアブロを見たり乗ったりしたことのある人はわかるでしょう。
「後方視界が殆どありません」
バックするのはとても困難です。縦列駐車はもちろん、普通の駐車でもかなり難しい。
ミッドシップに搭載されたエンジンが巨大、しかもエンジンの下を駆動用シャフトが通るので(カウンタック、ディアブロはエンジンの前に一旦回転軸を取り出し、そこからエンジン後方のデフギヤに駆動力を回す構造)エンジンの搭載位置が「高い」のです。そのため後方視界が殆ど無い
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デザイナーのガンディーニはこう答えます。「カウンタック(そしてディアブロ)にそれが必要ですか?」

ガンディーニがカウンタックやディアブロをデザインした.70年台、80年台。それでよかったんですな。スーパーカーで買い物に行く必要もないと。
なーんも見えないですねw
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しかしこの前見た新型NSXは違います。後方視界もスッキリ。あれだけ後ろ見えれば(横幅は確かに大きけど)取り回しも全然楽でしょう。これが2010年台の設計思想なんだな、そう思わされます。スーパーカーも安全とか日常性を考えればこういうふうになっていく。ミグ25とF35。それくらいの設計思想の差でしょうか?

(新型NSXは「ピラー」部分が極めて細い。安全基準を考えれば驚異的な細さですがこれも新型NSXがはじめて採用したホンダ自慢の最新テクノロジ。ガンディーニならそれが必要ryと言いそうですがw)
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色々優れててもNSXは「売れない」車です。日本国内ではフェラーリの数分の一しか需要ないでしょ。あとなにが足りないんだろうなあ?NSX。多分神話とかが足りないと言うことなんだろうけど。
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さて。ガンディーニももうかなりのお年。カウンタック、ミウラ、ディアブロのデザイナーとして有名ですがいまのランボルギーニ社のマシンはすでに彼のデザインではありません。各所に「ガンディーニテイスト」は残ってますけど。

じゃあもう彼のデザインした車を新車で買うことは出来ないか?

実は、彼がデザインした車がまだ生産されています。

え?知らない?そんなことでは立派なスーパーカーマニアではないですぜ。
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それはチゼータV16T。

この車は数奇な運命に翻弄される車です
 
 
デザインはガンディーニ。一見してわかるように「ランボルギーニ・ディアブロ」ととても良くにています。
前下がりのサイドウインドウ、リヤホイールアーチ。もちろんそれらがガンディーニが得意としている手法なのでにてくるのは当たり前。それにしても似てます
 
というのも、そもそもクライスラー傘下にあったランボルギーニはディアブロのデザインをガンディーニに依頼し、ガンディーニがデザイン案を提出します(複数案あったそうです)。しかしこれを気に入らなかった?クライスラー/ランボ側が社内コンペで別案を模索。
 
しかしそれでもいい案がまとまらなかったランボ社はガンディーニB案(A案にダメ出しされてだし直した案)を元にディアブロのデザインを作り直して決定し生産することになったのです。
 
 
一方、カンディーニはボツになったB案を「チゼータ」に持ち込みます。チゼータはアメリカでスーパーカーの販売で富を築いた実業家、クラウディオ・ザンポーリ
が造った新興のメーカーでした。ランボ社から引き抜いたエンジニアなどが設計したその車はチューブラーフレームを手作りし、その上にアルミボディをかぶせるという非常に凝った作り。
 
そして何と言っても特徴は「V16エンジン」
 
16気筒ですw
 
8気筒エンジンを横に二台繋いだようなそのエンジンを搭載するため車幅は2mを超えるグラマラスなデザイン。こうして生まれたチゼータV16Tは1988年のジュネーブショーで華々しくデビュー。イタリアで生産されるV16Tは月産1台のみという希少性もあってかなり注目されました。
 
 
ところが・・・そのご世界的な景気低迷や当てにしていた部品メーカーの協力がえられなかったこと(フィアット、フェラーリの妨害があったとザンポッリは後に語っていますが、わざわざフェラーリ当たりが月産1台のメーカーに圧力掛ける意味があるかどうかは甚だ疑問ですけどね)チゼータは倒産。V16Tは幻の車になってしまったのです。
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しかし。ザンポーリは諦めませんでした。倒産から10数年。2003年にアメリカカルフォルニアで再度チゼータ社を興します。そしてV16Tは主なデザインはそのままに一部を小改良して再度生産を始めたのです。こうして1988年にはじめて世に出たV16Tは2016年の今でも新車でオーダーすることが出来ます。たしか値段は6000万円くらいだったかな?
 
燃費はいまのNSVの三分の一とかの世界ですけどwパワーや最高速はNSX並。内装なんかは完全ハンドメイドの高級仕様なんでNSXなんか目じゃありません。そしてどんな車マニアもそうそうは所有してないでしょう。日本国内には数台しかありません。何台かは博物館でてんじされてるくるまです。
 
 
お金がうなるほどある方はぜひ。。。
 
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おまけ
フェラーリF40が盗まれた話が出てましたね。中古価格、今でも1億円超えます。もっとするでしょう。今頃は中国に向けてばらばらにされて出港中かも。
 
 
F40,「定価」は4500万円くらいでしたが、バブル時には2億5000万を付けたことがあります。下手なして株よりすごいw
 
しかしバブル崩壊で最安値は5000万円くらいまで下ったのを見たことあります(泣)
そして再びスーパーカーを欲するお金持ちが増えたことで(はっきり言えば中国人が金持ちになったことで)古いフェラーリの値段が上がり、いままた1億円超えで取引される、と。こうなると実はフェラーリってお買い得っていう話になるかもね。使っても新品同様もしくはもっと高く売れるんだから(ま、いつか今のスーパーカーバブルは世界的に弾けるんだろうけどさ)
 
 

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