2016年9月14日水曜日

B-1Bという飛行機

韓国にアメリカ軍がB-1Bを派遣しました。この飛行機は原型のB-1Aの初飛行が1974年とかなり古い飛行機。紆余曲折を経て、アメリカ軍に残っている機体です。(現存66機)

もともと敵地奥深くまで侵入して核攻撃を行う戦略爆撃機として計画されました。

大型の航空機として極めて珍しい可変翼の採用(重く高価、メンテナンスコストもかかる)は超音速飛行の要求と、一方で戦時中に滑走路が攻撃されて離陸距離が稼げなくなった場合でも短い滑走距離で離陸するという群の要求のためとされています。(形に理由あり)

しかしこの飛行機に問題が起こります。あまりに開発コストが掛かり過ぎる上、弾道ミサイルや巡航ミサイルの開発が進み「わざわざ飛行機で核攻撃する意味がないんじゃね?」といういけんがでてきたのです。さらに実はアメリカはその後のB2ステルス爆撃機の開発もスタートさせており、B1を作る意味が大きく薄れたのです。カーター政権はB-1の配備を中止します
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このまま消えていくかに見えたB-1を救ったのが「レーガン大統領」でした。

スターウォーズ計画でソ連の核兵器を防ぐ構想を打ち上げる一方で、自分たちはソ連を攻撃するオプションをたくさん持たなければ、ということでB-1の生産再開と配備を決定したのです。

背景にはB-51爆撃機が退役を迎えること、ミサイルは打ちっぱなしなので引き返せないけど飛行機なら最後までひきかえせるし、なんてこともあったとか。とにかく一度はお蔵入りになったB-1はレーガン大統領によって息を吹き返したのです。
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また、最初に計画されたB-1はB-1Aと呼ばれます。この機体はエンジンと優れた空力特性を活かして最大マッハ2で飛ぶことが出来ました。
しかし時代の要請は変わります。マッハ2で飛ぶことよりも、低空をレーダーに写りにくい飛行機で隠密に飛ぶほうが有利、という結論に達したのです。

このため、実戦配備されたB-1はB-1Bという改良型になります。
AとBの主な違いはエンジンです。A型はエンジンのエアインテークを可変式とすることで最高速度をマッハ2まで上げることが出来ました。
しかしながらこの可変インテークは高価でかつステルス性という面からは不利だったのです。

そこでB-1Bは最高速度を捨て、マッハ1強とします。代わりにエアインテークを固定式にすることで生産コストを減少。またその形状を工夫することで飛行機全体のステルス性も大幅に改善したと言われています
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さらにこの飛行機に環境の変化が訪れます。核攻撃機として生き残ったこの飛行機に新たな逆風が。

それがいわゆるスタート2。核兵器削減交渉です。
スタート2は色々揉めることになるのですがこの協議の中でB-1は核兵器を搭載できない事になります。(B-2戦略爆撃機は引き続き搭載可能)

このため、現在のB-1は大型爆弾や通常型の巡航ミサイル搭載母艦のような働きをしています。s制空権を握った地域に遠目の空港から足を伸ばして大量の爆弾を落としたり空港や防空壕などに深い穴を開ける、そんな用途ですね。

独裁者にとっては最も恐れるべき飛行機、そう呼べるのかもしれません。

投資家としての一般教養講座でした。
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B-1と聞いてエリア88.を思い出すようになれば立派なアラフォーと言えるでしょう。


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