2016年5月7日土曜日

宇部興産専用道路(とダブルストレーラー)

役に立たない宇部興産豆知識。

日本で最長の私道はどこが持ってるか?

実は宇部興産が持っています。正式名称宇部・美祢高速道路。高速道路という名前ですが私道なので一般の人は立ち入り禁止。石灰石の輸送のために作られた道路です。
長さ約32キロメートル。
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もともと、石灰石は国鉄で運んでいたらしいのですが、運賃値上げとストライキに業を煮やした宇部側が「それなら自前で輸送手段を作ってやる」と作ってしまったのがこの道路。

もともとは鉄道を引く案もあったそうですが、道路なら石灰石だけでなく建設資材とか建設機械などの重量物も運びやすいということで道路になったようです。
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私道ですので、道路法の基準や道路交通法、運送車両法等々の規制を受けることなく車両をうんこうさせることができます。そこで、日本の行動ではまず見られない長さのダブルストレーラーが走っています。当然特車通行許可も不要です(当たり前か)。

例えばこんなの。
 
構造的にはトレーラーヘッドにまずセミトレーラーを連結。その後ろに非常に短いドーリーと呼ばれる台車を繋いで、更にその後ろにセミトレーラーを連結した「ダブルス」と言われるものです。総連結全長は30mほどになる計算ですかね。
 
以前は「トリプル」運行もおこなわれていたようですが 、パワーの問題などから10数年前に廃止されたようですね。
 
いずれにしても日本国内の公道ではお目にかかれない「スペシャル」仕様です。
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トラクタヘッドは一般的なものに一見見えますが、通常の倍近い重さ(トラクタ自重含めて全部で90トンから100トンくらいか新天地訂正、荷物で80トン、全体で120トン近くあるそうです)を牽引するために特別仕様になっています。(写真は三菱ふそう)
ふそうの人によると、第五輪荷重を25トンに増強(通常18トン)。エンジンも強化済み。
エンジンブレーキというかリターダを強化して装着。ブレーキも当然特別仕様。
ホイールベースも伸ばして安定性を確保しているそうな。
 
もっとも、海外ではこういう車は普通に走っている地域もあるわけで。アメリカのコンボイとか、オーストラリアの方とか。
 
いまは外国製トラクタが主力のようです。輸入してもこっちのほうが量産品で安いし部品が取り寄せやすいとかあるんでしょうね。(それでも特別仕様を輸入しているんでしょうが)
最近ではスカニア製を導入したということです。

さてこの車。実際の運用上、バックができませんw常に前進して車庫に入るとかしないといけないでしょうね。その他諸々含めて運転にはそれなりの技量が必要になります。車の値段も相当高いでしょうし(連結全てで推定2000万円から3000万円くらいかな)運転手の教育もそれなりに手間はかかるでしょうね。(理論上は私道なので運転免許は必要ないけどね)

山口県に行くことがあったら、ぜひ一度訪ねてみては?(そんな暇な人は居ないか)
トレーラーマニアにとっては「日本でここでしか見れない」垂涎の?日本一長い私道のお話でした。
 
 

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