2016年4月15日金曜日

韓国、与党惨敗の衝撃走る。一方安哲秀は第三極として再度存在感を示す。

韓国は大統領制(任期五年、再選なし)と一院制(任期4年、解散なし、小選挙区、比例代表並立制)をとります。

去る、4月13日(韓国では総選挙は平日行われます)国会選挙がありました。

韓国では与党のセヌリ党(保守系)の支持率が高い一方、野党の旧民主党、いまの「共に民主党」から「カリスマ」の一人安哲秀が離脱して「国民の党」を結成。分裂して選挙に挑むことになりました。安哲秀は次期大統領候補の一人でもあり、大統領選挙への出馬体制確立の意向もあるでしょう。

3月後半辺りまでは「野党の分裂の影響を受けて与党が漁夫の利から圧勝できる」という観測もあったのです。議席数300に対して与党や無所属の与党系議員で180くらい取れるんじゃないか?と。。。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しかしここで与党にも問題が発生します。

いわゆる「パク派」(朴大統領に近い人達)と「非パク」(朴大統領の強権的な政治手法や「お友達人事」に反発する人たち」が対立したのです

対立というか、大統領に近い人達が「非パク」の排除をはかった公認を行ったのです。

以前から対立が続いていました。しかし選挙を前に抜き差しならない所まで関係が崩れた。
彼らは公認争いで血みどろの争いを続けるなど、党内の対立激化から協力体制が音を立てるようにガラガラと崩れたのです。

結果、いつも保守に票を投じる年配層、富裕層が今回は「支持を保留」した、そんなところでしょうか。雪崩を打つように与党は議席を失いました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
韓国では地域対立的な構図があります。

首都圏、特にカンナムスタイルで有名になったカンナムのあたりはまさに保守系の牙城。
そのカンナムで与党は議席を失う。

更に朴大統領の「地元」大邱。普段なら12の小選挙区を全て保守系が占める「保守の心臓部」。ここであろうことか議席数が一桁に落ち込んだのです。大邱で非保守議員が誕生するのは31年ぶりとか・・・・・・

選挙の前日まで韓国の報道機関は(たとえ与党の内部分裂の問題があったとしても)160議席を与党セヌリ党が抑えて単独過半数(議席総数は300)を得られるものと見ていました。首都圏の122議席で与党有利と見ていたのです。

ところが蓋を開けてみると与党は「首都圏で大苦戦、というか惨敗」
経済の悪化を責める声と、内輪もめする与党へのいらだちが首都圏では「共に民主党」への浮動票流入につながったと見られます。

与党の中の主流派は「選挙でかつこと、非主流派を切り捨てることで政権運営をしやすくする」目論見がありました。
しかしのの独りよがりな論理はかえって彼らrのボスのレームダック度を上げたけに終わりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
野党第一党の共に民主党は「勝者」ではありますが、手放しでは喜べません。

左派議員を多く抱える共に民主党の中には「新盧系」と言われる亡くなった盧武鉉大統領の流れをくむ議員が多く居ます。彼らは「左派系」の本拠地「光州」などいわゆる湖南地域で勢力を保ってきました。かの地域ではまるで大阪人が大半阪神ファンであるように、左派系のおおきなよりどころになってきたのです。

しかし、共に民主党は「首都圏」で浮動票を多く獲得できた一方、本拠地では「総スカン」を食らうはめに。

この辺りで「第三極」安哲秀の国民の党が「旋風」を巻き起こしたといえます。
全羅道という「革新の本拠」28選挙区で躍進するなど交渉団体となれる20議席を大きく上回る地盤を得ました。
離脱、新党結成後も「共に民主党」側からの「再統合アプローチ」があり党内の議員も選挙協力をするべきだという声はありました。

しかし「保革の二大政党」制に対するアンチテーゼとして新党を立ち上げた安哲秀はこれを拒否。
結果的にこれが浮動層や一部の保守層に支持されて票を伸ばしたと見られます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パク大統領は過半数を失い、レームダックの度を深めるでしょう。

議席を失った責任を問われる「親パク」派は急速に力を失うと見られます。与党は非パクを中心にガラガラポンがあるかもですね。

野党の左派系勢力、いわゆる親盧系のちからも大きくそがれるでしょう。

一方で「勢力を伸ばした」ことで野党代表の金鐘仁などの発言権はますでしょう。前代表の文在寅も「政治生命をかけて与党の過半数を阻止する」としてきただけに復権への足がかりを掴んだ形。

その首都圏大邱で議席を掴んだ金富謙の発言力も大きくなると言われています。
あえて保守系与党の牙城で選挙に挑み、与党候補者を落選させたことが過半数割れにもつながったわけで、「男を上げた」と言えるでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
与党内では次期大統領有力候補だった「非パク」の大御所、党代表の金武星(キム・ムソン)の責任を問う声が親パク系議員から上がっています。

しかしもともと、混乱を起こしたのは親パク系議員だろ、という声ももっともで、親パクから与党内の修復を測るほうが先、という声もちらほら。

有力な大統領候補を持たない親パク系議員からは「やはり潘基文国連総長を担いで大統領選挙を目指そう」と言う声が高まると見られます。
これが失敗した時は「次の次」ともいわれていたナ・ギョンウォン議員やナム・ギョンピル知事に声が掛かるか、という所。いわゆるネオニューリーダー待望論ですな。

可哀想なのは呉世勲やキムムンスでしょうか。今回の選挙で落選した二人は永久に大統領の目がなくなったと思われます。
日本で言えば山拓と加藤某さんが総選挙で惨敗してしまったようなイメージですかね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なにはともあれ、不安定な状況が続く韓国。
笑うのは北朝鮮(と我々)という感じでしょうか。

0 件のコメント: