2016年3月26日土曜日

カーボンの現在地

新天地はしつこくカーボンの未来をときます。固くて強くて軽いから。

じゃあなんで普及しないか?
コストがかかるからです。
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すでにコストが度外視できる分野ではカーボンが主流になっています。

20万円以上するような自転車の世界。
100万円以上するようなボート競技のボート。
何万円もするラケットやクラブ。みんなカーボンです。


コストが度外視できる戦闘機の素材として採用され始め、何億円もする航空機では燃費改善などのためにカーボンが使われだしています。
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F1の世界でもカーボンは常識。メインモノコックシャーシはもちろん、いろんな部品がカーボンで出来ています。

そして。カーボンのいいところは(金属と違って)ひたすら丈夫にするだけではなく、わざと強度を落としたり強度を変えたりできるんです。

 
それを証明したのが下の動画。
 


普通なら即死クラスの大事故ですが車はメインモノコックだけを残してバラバラに。

え?カーボンって丈夫じゃないの?
丈夫だけど、わざと強度を落としてある部分を作ってあるんです。しかもヨワすぎないように。

クラッシュにはエネルギーが伴います。車を「わざと壊れて、しかも壊れることでエネルギーを消費し」ドライバーの生存空間のモノコックはとにかく丈夫に作ります。
こうすることで大事故でもドライバーは生還できるというわけ。

車がカーボンで作られるようになれば、車内の事故死や大怪我は減ると思います。

その意味で「安全は金で買える」

大怪我したあとではいくらお金をかけても取り戻せないこともあるでしょう。
しかし「カーボン」にお金をかければケガや命の危機を避けることができるんです。

え、そんなのF1みたいな特殊な車だからだろうって?乗用車でそんなことは不可能か?
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マクラーレンF1という名車があります。
すでに20年以上前の幻の名車。いまでは数億円出しても買えないとか。

この車F1という名前の通り、マクラーレンがF1を作るような技術でロードカーを作ればこうなるという車でした。設計は鬼才ゴードン・マーレイ。
 
マクラーレンやゴードン・マーレイは当時出ていた初代のNSXに大きな影響を受けたと言われています。エンジンもホンダに供給してもらう計画もあったとか(結局BMWが特別にエンジンを提供しました)。
 
で、マクラーレンF1も世界中をテストドライブしたそうな。NSXのように日常でも使えるようにと。
砂漠のどまんなかで時速200㌔でふっ飛ばしてる最中に車がゴロンゴロンと大回転するようなクラッシュを起こしたそうです。車は激しく壊れ全損。
 
しかしながら乗ってたテストドライバーはかすり傷ですんだ。
頑丈な居住スペースとクラッシュで壊れるように作りこんだカーボンの車体が見事に運転手を守ったというわけ。普通の車だったら???
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今はまだ1000万円以上するような車しかカーボンモノコックの車はありません。
 
しかしようやくそこまで「降りて」来ました。
500万円、400万円の車がカーボンで作られる、そんなニュースがあと5年ほどで聞こえてくると考えています。
 
 

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