2015年11月25日水曜日

K-FX(次期韓国型準主力戦闘機計画)、更に遅延へ???

何回か書きましたが、韓国の戦闘機は老朽化が進んでいます。日本と同じです。

今や化石者のF4やF5に頼っているのです。

地上や海上を攻撃する戦闘攻撃機の代替はF15Kという、F15Eの韓国版を40機買って決着しました(なお事故により一機失っています)。ステルス性能こそ無いものの、兵装を変更することで精密爆撃も対艦攻撃も対空戦闘もこなせるマルチロール機で、なかなか贅沢な機体です。元になったF15Eは湾岸戦争で「スカッド狩り」と呼ばれるほど、地上の弾道ミサイル破壊に成果を上げたことも、北朝鮮のミサイルが脅威になっている韓国には魅力だったでしょう。
また長い航続距離が「独島」(日本名竹島)の防空にも使えるよ、というのが韓国軍の心に響いたとも。

防空を担う「主力戦闘機」についてはF35の空軍バージョンを2020年台にかけて買うことで決着しました。ロッキードマーチンがアメリカで作った完成機を40機を購入予定です。(日本は国内でライセンス生産します)

しかし、それでは「数が足りない」ので、F35よりは性能が劣るけど、いまのF16よりは性能の高い、次世代機(ステルス機能含む)を韓国型戦闘機として開発しようとしています。「K-FX」計画です。

すでにインドネシアが20%の開発負担で共同開発に名を連ね(これによりインドネシアはKFX50機を調達)、さらにゆくゆくは輸出仕様というなかなか野心的な計画です。韓国軍は120機の初期調達を予定。200程度を上限に調達するものと思われます。

日本もF35の購入と生産とは別に「心神」と呼ばれる研究機を作っているのと同じですね。戦闘機の開発は必ず他の分野に波及するのでお金がかかっても開発する価値は確かにあります。
問題は開発に失敗すると多額のお金が無駄になるだけではなく(一兆円とかもっとの世界です)国防計画に穴が空くということ。

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贔屓目に見て必要技術の60%程度しか韓国が保有していない。
そこで韓国は最終的にはF35に決まった主力戦闘機(K-F3)決定の際、飛行機の購入だけではなく、自主開発のための技術移転も購入契約に含めることにしました。
最初韓国は51項目の技術移転を契約に含めようとしたと言われています。

しかし、F35の調達が競争入札から随意契約になったことに伴い(ほかの候補機がステルス性で劣るため、購入金額で要求を満たさなかったF35を入札関係なく選ぶことにした)、アメリカロッキードに足元を見られて技術移転42件について交渉することに縮小。更に交渉が進むことで「25件」にのみ技術移転が可能だ、という話になってきました。

しかし4月、アメリカ政府は「レーダー」、「光学追尾装置」「赤外線探知装置」「MCコンピュター」について技術移転の許可を出さないことを韓国側に通知。
あろうことか韓国側はこれをひた隠しにしたのです。技術移転が進んでKFXはつくれるといっていたのにうまく進んでいないことがバレると責任問題になるかと思ったんでしょうか。

韓国の国防省は「そんな4っつの技術くらい、自主開発できるもん」と強気の姿勢です。
責任を追求されたくないからですw
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しかし。
4月の時点で4つをアメリカ政府に断られたのは「残りの21はOK」という意味ではありませんでしたw問答無用で4つはダメ、という話。今月に入って更に3つ、双発エンジンの統合運用システムとステルス技術等について「ダメ」。結局18個だけが認められる感じになってきました。

さらにロッキードは「18項目」についても「どこまで技術移転するのか、細部まで詰めようよ」と言い出しました。無条件で技術移転するんではなくて、それぞれ細かい契約を定めようと言うのです。
これはアメリカ政府の「中国よりの韓国」に対する警戒感と、将来的に商売敵になるK-FXに対する牽制ではないかと見られます。
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予定では、今年、というか今月中に25の(最低でも21個)の技術移転契約が済んでいる手はずでした。ところが18に数が減った挙句、「今から交渉しよう」です。
アメリカがいかにアジアを舐めきっているか分かる話でもあり、韓国の見通しの甘さを示す話でもあり。

このまま開発が進まないと現役機(F4,F5)が老朽化して退役が進む2025年位には、韓国は国防計画に比して100機余り防空機が少なくなる計算。こんなので本当に空がまもれるのか楽しみ不安ですね

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