2015年11月14日土曜日

韓国で「改憲発言」相次ぐ。「長期政権」への信号弾???

韓国の政府(俗に第六共和国と言われます)は憲法で大統領制となっています。(難関大学の入試にはたまに出ます。)

直接選挙で選ばれ、任期は5年。単任制で再選はありません。
その代わりに権限は強大で国家元首であり、陸海空三軍の統帥権を持ち、行政権の首班であると現行憲法に明記されています。

尚、憲法には「国務総理(首相)」の規定がある一方で「副大統領」の規定がありません。また、何らかの理由で大統領が職務を行えない時は、一番目の代行者が国務総理と規定されていることから憲法上「副大統領はおけない」というのが通説のようです。

それくらい権限が強いんですね。
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さて。

この一期5年で再任できないという規定は軍事政権時代に長期独裁政権が続いたことに反省してできた規定です。それは良かったのですがこの直近何十年も続いた政権はそれぞれ任期末期になると「レイムダック」になるのが通常でした。再選できないので必ず求心力が下がるんです。

任期末期になると必ず「反日政策」が出てくるのはこの単期5年制度が理由だと言われる所以です。
盧武鉉も李明博も最初は未来志向に日韓関係と言いながら最後には強烈な反日外交を繰り広げたのは記憶にあたらしいところです。
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此処に来て与党、しかもパク大統領に近い人物から「改憲すべき」という声が上がっています。

5年では政策に継続性が持てないと。再任性にすべき。更に大統領は軍事と外交に、そして首相が内政を担当するいわゆる「二元政府制」を取るべきだと。

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これ、非常に生臭い話です。

というのも今の国連のトップ「潘基文」は次の大統領の有力候補でもあります。
本人は否定していますが、すでに彼に近い人達は次の国会総選挙で「潘基文連帯」という派閥というか有志連合を組んで選挙を戦う構えを見せているほど。

さらに現行憲法は「一期制」と大統領の任期の長さは憲法改正で変えられるけど、その変えた時の大統領には適用されないよ、という決まり(韓国憲法128条の2.これも以前、三選禁止条項を強行的に変えてしまった朴正煕大統領の時の反省に基づく)

つまりパク大統領のもとで憲法を変えてもパク大統領自身は再任されることはできません。(任期を伸ばすこともできません)

そこで潘基文「派」を抱き込んで「憲法改正しようよ。その時は潘基文が大統領。その代わり内政に権限を持つ首相は朴大統領(かもしくは近い派閥の人間)でどう???」っていう生臭い鎧が見えてくるお話なのです。
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当然、野党はもちろん、与党の中でも「非朴派」な反主流派の中からは反発の声がでています。
いまは「個人的な話」として流れる憲法改正論議ですが、これから大きな争点になっていくでしょう。

なお、韓国の国会は一院制です。憲法改正の発議は国会在籍議員の半数(以上)、もしくは大統領が行うことができます。
そして憲法改正案は発議から20日以上公告された後、発議から60日以内に国会で議決されることになっています。この際、国会在籍議員の3分の2以上の賛成が得られると賛成の議決となり、議決の日から30日以内に国民投票にかけられます。

有権者の過半数の投票があり、かつ投票者の過半数が賛成すれば憲法改正は確定します。大統領は直ちに新憲法を公布しなければなりません
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憲法改正となれば、当然憲法改正を狙う人間たち(親朴派閥)は賛同する人間たちで国会の3分の2を占めたい。与党内でも非朴派はそれを阻止したいでしょうから、次の選挙の「公認」争いで与党内の火種になるでしょう。

野党としても「むざむざ負けてなるものか」という流れにはなる。
世論が改憲に傾けば野党に逆風になるし、改憲は行き過ぎという政府批判の流れになれば野党側にはフォロー。

さて。

韓国の選挙関連の株でも探してみる?w

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