2015年10月10日土曜日

巡航ミサイル

巡航ミサイルって何?な人への簡単レクチャー

巡航ミサイルと対応する言葉は弾道ミサイルです。

テポドンなど北朝鮮が使うのが弾道ミサイルですね。弾道ミサイルは小さな羽根を持ち、飛んで行くのはもっぱらロケットエンジンの推力によるもの。高速で飛行することで撃墜されにくく遠くまで飛びます。ただ、弾道で放物線を飛んで行く分、精密誘導が難しい。ピンポイントで敵を攻撃するというよりも「このへんか!」と大雑把に敵を攻撃するところがあります。
 
写真はスカッドミサイル。この手の弾道弾は比較的大型のため、これを搭載する艦船は原子力潜水艦などに限られるでしょう。ミサイル後部に非常に小さい羽がついています。ロケットエンジンと推進燃料等がおおきな部分を占めるのが特徴です。
 
 
 
簡単に言うと。。(当然例外もあるので細かくは突っ込まないように)
弾道ミサイル 
 
ロケットエンジンで飛ぶ
高速(超音速)で飛ぶ
弾道飛行する
安い、開発が比較的楽
大きい
精密攻撃には向かない
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巡航ミサイル
 
ターボジエットエンジンで飛ぶ
水平飛行する
値段が高い、開発が難しい
小さく軽い
精密攻撃が可能(最新型は概ね6mの誤差で着弾するそうです)
 
といえます。北朝鮮が開発できたように弾道ミサイルは比較的簡単に作れますが、巡航ミサイルはアメリカとロシアしか開発出来ていません。(イギリスはトマホークをアメリカから購入済み)
 
某所から無断拝借
 
 
 
 
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さて、巡航ミサイルです。有名なのが「トマホーク」でしょう。当初は核兵器削減条約の外になるということで核兵器搭載トマホークも作られましたが、現在配備されているのは100%通常弾頭になっているようです。
トマホークの名前の由来は先住民の「斧」によるもの。米国レイセオン社が作ってます。
 
トマホーク
なお、写真は撮影しやすい昼間のテスト発射でしょう。巡航ミサイルは比較的低速で飛ぶため迎撃される可能性があります。そのため、実戦では夜間に目視されにくい状態で発射することが多いようです。(湾岸戦争では昼間に飛行中のトマホーク?が撮影されてた気がする)
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トマホークは艦艇から発射可能、という制約のもと、非常に小型に設計、作られました。全長は6m弱、胴体の直径は約50センチ。ミサイルとしては大きな比重(全長に対して)部類の主翼ですが、主翼の幅はそれでも2mちょっとしかありません。最新型のモデルは本体の軽量化(とそれに伴う燃料増量)とジェットエンジンの改良などのおかげで3000kmの最大射程を持っているとも言われます。(宗谷岬で射ったら与那国島まで届きます。要するに日本の端から端まで飛ぶってことです)主翼は発射前はたたんであり、発射後バネ仕掛けで展開します。

上に書いたとおり、ターボジェットでとぶので速度は亜音速。ただ燃費がいいので遠くまで飛ばせます。。主翼のある飛行体のため、弾道ミサイルと違ってより精密に目標を狙うことができ、小型軽量です。予め立体地図を入力することで地面を縫うように飛行し、敵の警戒をかいくぐって目標を目指します。

ただ、高度な誘導装置などのため価格が高いのが難点。

これらの特徴から。敵に攻撃されにくい遠くの距離から(潜水艦を含む船から)、極めて重要な敵の目標かつ精密に攻撃する必要が有る物(司令部とか対空レーダー、ミサイル基地、空港の滑走路など)で敵の守りがしっかりしていて普通に攻撃すると味方の被害が大きくなるだろうもの。敵軍の奥深くにあるもの。これらを先制攻撃で叩きたい時に使用する事になります。

もっとも戦争になると「うだうだ言ってないで早くミサイルうてや!」ってことになるけどね。
近代戦では何億もするミサイルをあたかもピストルの玉のように使ってしまうとどっかの偉い人が言ってた。そりゃ、命がかかってる戦場で「このミサイル、値段高いから使い惜しみ」なんて言ってられないもの。
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弾道弾と違い、中央にある主翼で揚力を得るため、地面すれすれの低い高度を這うように飛んで行くことができます。GPSやその他の手段を併用することでかなり精密に目標をとらえることができますが 、まだ高速で移動する目標を攻撃することは難しい。せいぜい低速で移動する目標までですかね。

アメリカとイギリスが保有し、アメリカは世界中の紛争で、イギリスはコソボ紛争で実戦使用したことがあります。

なお、最新型のトマホークは一発7000万円くらいとか。もちろん、いきなりレイセオンに言ってもすぐには売ってくれません。アメリカ政府の許可が入ります。おそらくイスラエル、韓国には売らないでしょう。イスラエルに売ったらすぐに使うだろうし、韓国に売ったら日本に向けるからw

イギリスには売った。日本には(もしも日本が要請すれば)売るでしょう。

ミサイル本体とはその他当然管制装置や発射装置などが必要になります。
現実的にはトマホークを発射するための護衛艦を建造するか、イージス艦を改造することになるでしょうね。いくら掛かるかなんて想像もつかない。

まあ、対コストで言えば「最低限7000万円以上の価値がある物」を狙わないと割が合わないということでもありますね。人の命とミサイルどっちが高いかなあ?そういう世界でもあります。

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