2015年8月29日土曜日

加賀とスターウォーズ計画とソ連崩壊と中国。

自衛隊の「護衛艦」として「加賀」が進水し命名されました。24DDHとして知られていた船ですね
 
すでに就役している「いずも」の二番艦(おなじ形の船の二番目ということね。)になります。
 
日本の自衛隊は、この船をヘリ搭載型の護衛艦、と自称しています。護衛艦といえば小さな船をイメージしますが、この船は全長248m,全幅38mの大型艦。自衛隊の戦闘艦の中では最大級の大きさです。
 
単純比較はできませんが、第二次世界大戦中の準大型空母に匹敵する大きさです。これだけの大型軍艦をホイホイと作ってしまえる国はアメリカ、ロシア、フランス、イギリス、中国くらいでしょうか?おねだんは船だけで1115億円なり。(ヘリや武装に使う弾薬は別途)
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いずも(基本同じ形してます)のイラスト。

いわゆる朝顔形の形。
アイランド型の艦橋(普通の船ならまん中に位置する艦橋を右側に寄せてる)を採用し「全通甲板」となっています。これによって一度に複数のヘリが離発着可能。格納出来るヘリは最大14とされ、主に対潜水艦の攻撃能力は世界でも有数と見られます。自衛隊は対潜哨戒機もたくさん揃えてますので、これらと組むことで(敵から見て)潜水艦から日本の艦隊攻撃したり、あるいは日本を潜水艦から戦略ミサイルで攻撃しようとするとき大きな障害になる船です。

また、一度に400人を超える人間を大型ヘリ、と車と同時に運べるという能力ももっており、災害派遣にも力が発揮されるでしょう
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というのがこの船の「表向き」の紹介。

しかし、この船のこの大きさ、この形を持ってすればF35B(F35の垂直離着陸が可能なバージョン。アメリカ海兵隊などが採用)を9機ほど搭載できるのではないか?とも言われています。
つまり、その気になれば「軽空母」としてつかえると。憲法解釈で「空母は攻撃兵器なので憲法上持てない」という主張は現在では少数(30年前はこれが通説だったんです)ですが依然として有力説です。その空母なんじゃないかと。
 
 
もちろん、政府自衛隊の公式見解は「現在はいずもや加賀に固定翼機を載せるつもりはない」ですが、そんなの「信用出来ない」でしょうね。敵国(ロシア、中国、韓国)から見れば。
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ところで。
 
「加賀」はもともと旧日本海軍の「空母」に付けられていた名前。対中戦争にも参加し、真珠湾で大きな戦果を上げ、しかしミッドウェー海戦で沈んだ大型空母です。野球で言えば「エースピッチャー」とか「クリーンアップ」ですね。



この船は空母じゃない、といったところでその船にいきなり「加賀」なんてつけたら、そりゃだれでも其の意図を疑いますよね?
いやあこの新人、テスト生なんですよ、っていう新人にいきなり永久欠番の背番号のユニフォームつけるようなもんです。どれだけ主力扱いなんだよと

あるいは新人レスラーにマスクを被せて「タイガーマスク」を名乗らせるとか。

いままで、「周辺諸国に遠慮」してつけてこなかった国名をいま、わざわざ満を持してつけてきたわけです。というか、いつか空母を持つ日のために「残しておいた」名前。
おまえら、空母にする気満々だろうと。其の意思表明に見えるはなあ

新天地注。加賀は数奇な運命をたどった船でした。もともと、当時の旗艦だった「長門」を凌ぐ「戦艦」(主砲をそなえた普通の戦艦)として建造が始まったものの、ワシントン軍縮条約によって建造できなくなってしまいます。建造途中に軍事訓練用の標的艦となって一生を終えるはずが、関東大震災が発生。建造中の「天城」(初代)が損傷を受け建造不能に。
そこで急遽廃棄予定だった加賀を軍縮条約の範囲外であった「空母」に改装して建造することになったのです。だから、本来戦艦につく「旧国名」が空母なのに使用されているのです。似たパターンに大和型戦艦として計画されながら空母として改装された「信濃」がありますね。

もともと空母じゃなかった船が空母になって主力として活躍。本当に曰くのある名前です
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新天地はこの話でアメリカが80年台に推進した「スターウォーズ計画」を思い出しました。(後にSDI計画に)。この計画は宇宙空間でソ連の核兵器を破壊することでソ連の核戦力を無力化することを狙った計画。計画自体はうまく行かなかったのですが、結局これを恐れたロシアは一度は無理な軍拡に走り、結局無理がたたって破綻することにつながったとも言われます。
またその過程で軍縮交渉が進み東西雪解けの副効果もあったと。

要するに「口だけ計画」だったわけですが、相手にはそれに備える必要があったと。結果無理して経済的負担が増えました。

「加賀命名」もそういう効果は大きいですよね。
本当に空母にしたら、こっから数千億円のお金がかかります。
飛行機一機130億円超。甲板は垂直離着陸に耐えるように改装する必要があるし、飛行機を管制する機材も。更には人材育成どうすると?

そんな金はどこにもないでしょうね。
バカバカしいし、実現可能性は薄い。しかし名前をつけるのは「タダ」です。

相手にしたら「日本が空母を持ったこと」を想定せざるを得ない。疑心暗鬼が進みます。
当然対抗すべき兵器を作ったり買ったりしてくるでしょう。其の経済負担はかなり大きなものになると想像します。いつか中国財政を圧迫するかもね。
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そこまで考えてるならすごいけど。

単なるミーハーな奴が「やっぱり加賀だよな」って付けたのかw
それとも本気でいつか空母にしたいという自衛隊の野望なのか?

加賀はおそらく何十年も使われます。其の結末、最終形態は僕が生きてる間には完結しないかもね。




 

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