2015年6月8日月曜日

モーリス、新星か超新星か。

安田記念。
絶対的な実績のある馬は出走せず。やや小粒なメンツでしたが、注目すべきレースでした

G1勝ちは無いものの、前走の勝ちっぷりがあまりにも印象的だったモーリスが一番人気に押され、人気以上の「完勝」。春のマイル王に輝いた。

モーリスの前走(ダービー卿チャレンジトロフィー)は、スタートで出遅れて最後方から二頭目の後ろの位置に待機、ラストスパートだけでちぎり捨てた印象から「追い込み馬」というイメージでした。

しかし、「本番」の安田記念では戦法をガラリ一転。
モーリスは好スタートから先行集団につけると、掛かりそうになるもギリギリ我慢。直線満を持して先頭に出るも、二着場が猛然と追い込んでくる。が、並ばれそうになるとモーリスは更にもう一度足を使う二枚腰で突き放した。

着差はそれほど開かなかったが、多分逆転できない大きな壁を感じさせる完勝でした。もしももっと追いまくっていたら差は更に広がったのでは?
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府中の1600mは同じマイルでもスピードとスタミナを両方ある程度備える必要があります。コースが大きいためにコーナーでスピードが落ちにくく、さらに直線に上り坂があるためです。

その府中のマイルを先行して押し切ったレースぶりからすると、「マイルのスペシャリスト」というよりも1800から2000mくらいまでは対応できるのかもなあ、と思わせるレースぶり。。
祖父グラスワンダーは「左回りが不得手」でありながら府中の1400mでG2勝ち(京王杯)、安田記念は左回り不得手が災いしたか2着。しかし有馬記念(中山2500m)でスペシャルウイークを下して勝つなど距離に融通の効く馬でした。父スクリーンヒーローは2400のジャパンカップに勝っているわけで血統面からは距離が伸びても大丈夫。

あれだけの強さを見せながら、ダービートレーナーをして「まだまだ成長途上」と言わせる底知れない可能性を秘めた馬。グラスワンダー系は晩成、もしくは成長を続ける馬が活躍する傾向にあり、(父スクリーンヒーローも遅咲きだった)その面からも期待できそう。

ただの一過性の「上がり馬」(調子の良い馬)では無いと思います。あのフォーム、闘争心。
どれをとっても「歴史に名を残せる」馬なんだと。
素人の僕でもそう思うんですから相当な馬なんだと思います

モーリスは6番。騎手が気合をつけて好スタートから4番手5番手の位置につけると、馬はもっと前に行きたがりますが、騎手が何とかなだめます。早め先頭に立った分、後ろから来た馬が差を詰める場面が有りましたが、ゴール前ではもう一度速度をあげて難なく振りきりました。
「横綱相撲」でしたね。

これで精神面が成長して前半のエネルギーロスを抑える競馬ができるようになれば中距離でも活躍できそうな感じ。。現段階でも相当強いわけですが、「まだ伸びしろがある」。未完成の底知れぬ魅力がある馬です。怪我さえなければ世界を目指す馬でしょう。ワクワクさせる馬が出てきました。
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おまけ。
二着はヴァンセンヌ。父はディープ、母はニホンピロウィナー産駒最後のG1勝ち馬(スプリンターズステークス)フラワーパークという良血馬でデビュー前から期待された馬でしたが、体質の弱さでデビューが遅れた上、屈腱炎で一年7ヶ月の休養余儀なくされた馬。(おそらく普通の馬なら引退する程の重症ですが素質と血統に対する魅力からここまで辛抱強くやってきたんでしょう)

足元の爆弾を抱えながらだましだましようやくここまで仕上げてきた厩舎関係者の努力は相当のものがあったと思いますが、ラスト600mは全出走馬中最速を記録するも、昨日は勝った馬が強すぎた。
あの足を繰り出せるなら、この馬にも大きなところを勝つチャンスが巡ってくるかもしれません。
タイトルさえ取れれば、種馬になれるかもしれないバックボーンのある馬です。

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