2015年6月6日土曜日

住友ゴム、アメリカグッドイヤーとの提携を解消。

住友ゴムがグッドイヤーとの提携を解消。

去年住友ゴムを推奨した手前少しだけ書いておきます。

そもそもグッドイヤーは世界一といっていいタイヤメーカーでした。
しかし、その後ブリヂストンなどに抜かれた後、そこから引き離される一方。

ビッグ3のなかで三位に転落したグッドイヤー。

そこで技術力は定評がある住友ゴムと提携。シナジーを狙いました。
住友ゴムは当時、日本市場中心の販売だったたので競合が少ないこと。

住友ゴムは技術提携で互いに補完できるメリット、さらに一部市場において「グッドイヤー」ブランドを使えるというメリットを受けました。代わりにグッドイヤーは欧米でのダンロップブランドの使用許可を獲得。お互いにためになる提携だったんですが。。。
落ちぶれたとはいえビッグスリーの後ろ盾を住友ゴムは得たのです。

ビッグスリーのトップツー、ミシュランとブリヂストンがシェア15%づつ、グッドイヤーが10%と引き離された3位。しかし住友ゴムは3,4%は有りますから連合で見ればトップツーと伍するという見方もありました。


しかし、国内市場は右肩下がり。当然住友ゴムも海外に出て行くわけで新興市場などにおいて、互いの市場開拓がバッティングするするようになりました。
住友ゴムはそれでも遠慮しながら海外に進出したんですが。。。
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さて、提携した時に「ダンロップ」(のタイヤ)ブランドの扱いは「欧米ではグッドイヤー」「その他は住友ゴム」が主導して取り扱うことになりました。

住友ゴムは欧米では「ファルケン」でたたかうことになったわけ。まあこれは資本出資も受けたし、その分のお礼かと
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ところが、グッドイヤーが「提携解消をもとめて」来ます。

提携の取り決めで、住友ゴム側は一方的に提携解消出来る、ただしその時は日本のダンロップ事業を住友ゴムが持ち分すべて買い取り。欧米のダンロップ事業と日本のグッドイヤー事業の持ち分はすべてグッドイヤーが買い取りという決まり。

一方、グッドイヤー側からは提携解消の権限はない、そんなきまりだったのです。


そこでグッドイヤーは様々な理由(競争行為とか)で国際商業会議所に仲裁を申し立て。あわせて提携解消を申し立てました。これが14年の2月。
住友ゴムは不当な行為はしていないとしつつ、提携解消には応じることにし、「条件闘争」に入ります。
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結果、昨日「協議離婚」成立。

分析に関してはまたちゃんとしたレポートがアナリストから出るとは思います

結論、日本のダンロップ事業は住友ゴム、アメリカ新車向けタイヤ(日系メーカーのみ)に於けるダンロップの使用を住友ゴムに認める、ヨーロッパの中で旧ソ連の国家、更にアフリカでも住友ゴムにダンロップのブランド使用を認める。2輪向けについては全世界で住友ゴムね。

さらに今までダンロップ向けにタイヤを作っていた工場の持ち分について住友ゴムの持ち分を400億円でグッドイヤーに売却。
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結果。やや住友ゴムの粘り勝ちかな。一方でグッドイヤーは「手切れ金」を渡したものの400億円分の生産設備を手に入れたことになる。これをてこに単独でシェアアップを狙う。

住友ゴムとしては、製造設備を失った分は新興市場向けなどに投資するとともに欧米では「ファルケン」ブランドを浸透させることになるだろう。

それぞれにメリットになる協議離婚になるかどうかはお互いの経営による、かな。
住友ゴムにはわずか以上に株価にプラスと考えます。

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