2015年6月26日金曜日

マツダ、「絶好調」の影でロードスターは意外?な低調。

さて、新天地にて、では富士重工とマツダを数年前からさんざんよいしょしてきました。いい車と評論家に評価される車を連発してきたからです。

実際、富士重工もマツダも一時期経営破たん寸前の評価の株価まで落ちたわけですが、2者はクルマづくりが評価されて立ち直りました。

富士重工はアイサイトとアメリカでの躍進。マツダはスカイアクティブの代表されるクルマづくり。
マツダは昔は大幅な値引きが無いと売れず、中古価格も安いといった苦しみを抱えていましたがいまや「プレミアム」路線を目指し、定価に近い販売価格を続けています。さらには中古価格も
安定してきているのは企業努力の賜物でしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さてと。

ただ気になる部分もあります。

それが、「新型ロードスター」の販売5000台云々の記事。

ぱっと見「月500台目標」の車が5000台も売れたんなら大成功!に見えなくもありません。もともと数が出ない二人乗りの車です。ただし。。。


同じ時期に発売されたホンダのS660は月産800台のフル生産が続いていますが一年待ち。ホンダによれば、本当はもっと売れそうなんだけど、一年待ちと聞いて購入を諦める人が数百人から1000人単位でいるそうな。
こっちの好調ぶりに比べるとロードスターの瞬間最大風速が低すぎるんです。ロートスターは夏休み中に納車できるみたいですよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
じゃあ、なんで?だって、新型ロードスター世界中の自動車ジャーナリストから絶賛の嵐。形もかっこいいし、実際新天地だってほしい。なぜそんな車が「売れない」か???

ズバリ「高い」から。

消費者は正直です
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新型ロードスター。何もつかない、オプションだって限定される素の一番安いモデルで250万円から。売れ筋モデルで270万。革張りシートとか「全部のせ」で300万円コース。そこに大径ホイール&タイヤとかエアロパーツとか付けてったら簡単に乗り出し400が見えてきてしまいます。

「高くはないだろう」って?

これ、車に詳しい人ならわかるけど、トヨタの86(スバルBRZ)とほぼおなじ値付けなんです。もちろん、マツダのほうが「後出し」。ロードスターは1500cc,86は2000ccと車格は86が上だけど、ロードスターはオープンカー。価格帯はガチンコで勝負できるとマツダは考えたのでしょう。実際アルミをふんだんに使うなど、新型ロードスターは「お金がかかった車」。それくらいの値段でないと儲からないと踏んだのも有るんでしょう。

結果としては「売れてない」。企業側は「この値段で売りたい。それだけの車だ」

でも買う方は「え?ちょっと高くないですか?其の値段なら他にもいい車が・・・」

(例えば中古で良ければ外車だって見えてくるし何百馬力の車だって見えてくる。そんな価格帯です)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
産経新聞はよいしょ。これは普通の新聞が車の売れ方を知らないから?(月産目標は、新車効果が落ち着いてからのコンスタントな数字で、初速はその何倍、十数倍にもなるのが本来普通)いや
広告主に対する遠慮でしょうね。

辛口系の自動車評論家(もっとも投資家に頼りになる人たちです)、例えばオートックワンの黒沢さんの記事には、はっきりと「売上はうーん」、と書かれています。
まあ、鳴り物入りのWEBでの事前予約が恐ろしく低調だったことからこのへんは予測できたんですけどね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、じゃあ新天地にて、ではどう考えるかといえば一歩踏み込んで「マツダの戦略、そろそろ限界の可能性が?」です。いい車を作って「安売りしない」戦略から、いい車を作って「高く売る」段階にマツダが足を踏み入れたんだと新天地は考えています。

それはCX-5が最初売りだされた時「この内容でこの値段なら安い」と言われ、その後ドカドカ出てきた新世代車たちは「いい車だけど少し高い?」と言われながらも売れてきました。

しかし、ロードスターに至って、ついに「売上が期待以下」という結果を出してしまったように思います。値下げをしないのがマツダの戦略ですから、いまさら値引きもできまい。ちょっとまずい話のようにも思います

プレミアムな売り方をしたい。それは間違いではないです。安売りするよりも高く売れればそれに越したことはない。でもまだそこまでイメージも自車の販売体制も整っていないうちに、値段だけ「上げすぎた???」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回はせいぜい月500台売れればいいスポーツカーだけの話。やっちまったかなあ、はははで済む話です。
しかし今後も、新車の価格の販売側の提示と顧客の支払える額の齟齬が続くようだと、ちょっと雲行きが怪しくなってくるでしょう。メインストリームの車種でこれをやっちまうと相当痛いことになる。マツダはトヨタなんかと違って車種数は多くないから。

マツダの業績は今は円安もあって見渡す限り雲ひとつ無い青空に見えます。しかしロードスターの販売の「つまづき」は晴天なのに雷の音が聞こえた。そんな話にも思えます。

なんかおかしい。投機家は思ったりするのです。決して小さな記事ではないなと。

0 件のコメント: