2015年5月31日日曜日

ノーザンダンサー系は消えたなあ。

古くから競馬をやってる人にとっては「ノーザンダンサー系」というのは絶対的な血統でした。

北の踊り子、という名前を持つこの馬は、自分自身も競走成績ケンタッキーダービーなど2冠。

しかしそれ以上にとにかくその子供、孫が世界的に大活躍して繁栄しました。競走馬として活躍するだけでなく、種馬としても爆発的な遺伝力を見せたのです。常識はずれと言っても良かったでしょう。

日本には「ノーザンテースト」という偉大な種牡馬を送り込んだのを筆頭に、今思いつく直仔で、ノーザンディクテーター、ナイスダンサー、スイフトスワローなどが活躍。
さらにノーザンテースト、ニジンスキーやリファール、カーリアンなどを通して、孫ひ孫世代のマルゼンスキーやモガミ、ラシアンルーブル、ヤマニンスキー、ノーアテンション、ラッキーソブリン、アスワン、アンバーシャダイ、リフォー、ホリスキー。。。

あげればきりがありませんな。ノーザンダンサー系の種牡馬で面白いのは、競走馬として全くダメだった馬から活躍する種馬が出てきたこと。
ヤマニンスキーのようにとりあえず種馬にしてみた馬から大活躍する馬が出るなど遺伝力
が優れていたんですな。



しかしながらこれだけノーザンダンサー系が流行ると、衰退が起こるんです。
というのも繁殖牝馬の多くがノーザンダンサーの血を持ってしまいます。
すると過度の近親交配を避けるためにも、ノーザンダンサー系の血が入っていない種馬をつける必要性が増すのです。

サンデーサイレンスやトニービンを導入したのも溢れかえるノーザンダンサー系の牝馬と相性が良いと考えた面がありますし、ブライアンズタイムもノーザンダンサー系の牝馬と相性が良かった事も成功に繋がった面があります。

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今年のダービーはあれほど猛威を振るったノーザンダンサー系の馬はたった一頭サトノクラウンのみ。
逆にディープインパクト、さらには全兄弟のブラックタイドなどサンデーサイレンス系が圧倒的勢力となっています。
18頭中実に11頭が父系サンデーサイレンス。ノーザンダンサーの全盛期を上回る繁栄ぶりですね。。

しかし歴史は繰り返す。

これだけサンデーサイレンスの遺伝子が溢れかえると今度は非ノーザンダンサー、非サン
デーサイレンスな種馬が必要とされるでしょう。日本にはそんな優秀な馬はいなさそうで
すから輸入する事になるんでしょうが、。。。

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オマケ
ノーザンテーストを買い付けたのは吉田照哉氏。当時の社台ファーム総帥の吉田ぜんや氏の命令で当時良い子供を出し始めたノーザンダンサーの子供を買ってこい、と言う指令を受けてアメリカまで買いに行ったのでした。


ノーザンテーストはナタルマのかなり強い近親交配馬で、派手な顔、華奢な体、一見良い馬には見えなかったそうです。馬を見た善哉氏は照哉に任せたのは失敗だったと語り、社台ファームはわざわざアメリカまで行って三千万円でロバを買ってきたとばかにされたそうな。。
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しかし結果は日本の競馬を変える大活躍。
馬を見る目というのはかように大きいわけです。

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