2015年5月12日火曜日

ネガを消す。

トヨタとマツダの提携。
意外なようで全然意外ではない。

前にも書いたように、トヨタはハイブリッドと燃料電池にお金を突っ込んだ。
お陰で両者では先頭を走るが、逆に内燃機関の研究では一歩遅れている。
とくに欧州ではディーゼルとダウンサイジングターボの勢いがまだまだ強い。

それは何度も書いたように、欧州ではストップアンドゴーの多い日本と違って、比較的高速で一定程度の速度で巡航することが多く、ハイブリッドが強みを活かしにくくむしろ弱点が出てしまう。
こういうところではVWのダウンサイジングターボやその他のメーカーのターボディーゼルが強い。

遅まきながらトヨタもダウンサイジングターボを出してきたが、ディーゼル開発は完全に出遅れてしまってる。それならいま優れた技術を持ってる会社と提携するのも有りと考えるだろう。

一方マツダは、小規模会社ゆえ限られたリソースを内燃機関に振り向けた。
ディーゼルでは圧縮比を下げ、エンジンの軽量化を進め、高価な排ガス装置を必要としない、振動の少ないディーゼルエンジンの開発に成功。ガソリンエンジンでは逆に圧縮比を上げて燃費を上げてきた。ターボを付けなくてもトルクを出し、ここでもコストダウンを図る。(ターボって結構高いのだ)

が、リソースを内燃機関に振り向けて「今」は絶好調だが、将来訪れる「電動化」(電気自動車だろうが、燃料電池だろうが、プラグインハイブリッドだろうが、そこにはモーターと電気装置がいる)には全く対応できていない。
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今の技術がほしいから未来の技術をあげる。実に理屈にあった提携。マツダは未来のネガを消した。株価の最大級の不安要因を消し去ったのは小さくない。

一方トヨタもパワーソースの選択肢を増やした。BMWから欧州限定でディーゼル高値で買ってたのを、マツダからも供給できるとなれば足元を見られることも減るだろうし。

さらに、うまく行けば、燃料電池陣営を増やすことにもつながる。そういう意味でも「恩恵を与えるだけ」ではないと思う。
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もう一個ソフトバンクの後継者内定

これも大きな話だ
個人の才能に頼って大きくなった会社は、経営者が死んだら傾く。
ソニーだって盛田大賀という才能が引退してから傾いた。

それでもソニーが潰れずに済んだのは、盛田さんが辞める最晩年にプレステとソニー銀行を作っておいてくれたからだと思う。(プレステは発売直前まで「ソニーの名前を外せ」という社内の強い抵抗があったし、ソニー銀行も社内の積極的な支持はなかった)

それくらい経営者というのは大事なものだから。

最もユニクロみたいに
うまくいかない例はゴマンとあるし、すとなんとかさんみたいに機体倒れな話もある。

ただ、後釜が決まらないよりはいたほうがプラスなのは間違いないからなあ。

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