2015年4月22日水曜日

いい車ってなんだろう。ロードスターやS660の絶賛に思う。

トヨタ復活のキーワード?は「いい車」。それを唱えた社長は社員に「いい車ってどんな車ですか?」と聞かれてこう答えた。「ああ、いい車ってのはもっといい車だよね」
(トヨタの社長は自らレースカーを運転することでも知られる。彼にかかれば燃料電池車だってレースで鍛えてみろ(できないような車はいい車じゃないってことね)ということになるらしい)

つまり、具体的な話ではなく、作る人間が考えろ、ゴールはない、永遠にいい車を考えろってことだよね。ただ会社としてはいい車を作る努力を再優先にしろと。
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S660、最初は軽自動車だからパワーが無いとか、軽自動車なのに自重で800キロ超は重い(だから遅くて話にならない)とか言われてた。最初の「発表」」に一部しかジャーナリストが呼ばれず苦情も殺到した。(その後すぐにホンダは東西のミニサーキットに自動車ジャーナリストを集めて「お詫び」?の試乗会を開催。)

いろんな記事に書かれてるように、みんな半信半疑というか、否定的見解でステアリングを握ったと正直に書いてある記事がおおい。どうせ、コーナリング追求で足元を固めて乗り心が悪くなったからそれを隠すために平らなサーキットで試乗なんでしょ、とか64馬力しかないから楽しくないんとちゃう?とか

でも、一度乗ればみんな大絶賛。まるでNSXみたいなコーナリングとか、同じホンダの新型、レジェンドより乗り心地は上質、とか。
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やればできる。今までやってなかっただけ。

そして何をやらなきゃいけないかは「具体的に」見えている。
剛性のあるシャーシとよく設計されたサスペンション、高性能のダンパー(とそれを使いこなすセッティング能力もだろうけど)。作りこまれたシート。みんながかっこいいと思うデザイン。数字上のパワーじゃなく、操って楽しいパワーソース。こんなところか。

評価が残念ながらダメダメなコペンと、絶賛のロードスターやS660の間にはこれだけの差があって、「流用の間に合わせで作られたコペン」ではこれができなくて、完全専用設計の独立モデルだからこそではあるがロードスターやS660がこれができた。

もちろん「ある意味ではお金をかけた」付加価値の高い「肝いりの」モデルだからこそだろ、というかも知れないが、それでもお金をかけることを選んだ経営判断は自動車会社の判断。やればできることをやっただけ。もちろんこれが他の量産車でもできるかどうかなんだが。

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他の日本メーカー、あるいは同じホンダやマツダでも他の車を作っていたチームはどう思うか?「俺達だって」、と思えば車は更に進化していく。

昔、ホンダからNSXが出た時に、あるものは「俺達は今までずっと何をやっていたんだ」と言い、あるものはあんなものはスポーツカーではない(だれでも運転しやすい設計になってたから)
あるいは壊れない信頼性も絶賛された。この頃のフェラーリなんて壊れて当たり前だったんだ。

いま、スーパースポーツと呼ばれる車はクラッチレスが当たり前。壊れないし、女性でも運転できる。これらはNSXが後世に大きな影響を与えたと言っても過言ではないと思う。とんでもないハイパワーを御する技術は当然、他の量産車にもフィードバックされていく。
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日本車が変わっていくなら、まだ日本の自動車メーカーは生き残れるだろう。案外、自動車メーカーっていうのは生き残れない業種なのだ。素晴らしい車を作る、大相場を作った、ギャンも愛した?スチュートベーカーだって永遠ではなかった。ビッグ3でさえ「倒産」の危機に追いやられる。

古今、それだけ自動車というのは難しい業種と僕は考える。

アイアコッカがいみじくも指摘したように世界には自動車メーカーは「多すぎる」のだ。その発言から30年経った今でも。

日本車メーカーがもしも変わっていくなら。。。
恩恵を受ける銘柄と競争にさらされる銘柄と。それに思いを馳せようか。

旧来の日本車は、普通の鉄を安価なスポット溶接してシャーシが作られ、サスペンションの設計が欧州に劣りダンパーは性能が悪いやつを系列とか生産能力のシガラミで仕方なく調達してきた。当然、サスペンションを使いこなす技術も高くはなさそうだ。
シートの出来は悪く、デザインは「うーん」でパワーソースは省エネばっかり。

「もっといい車」を目指すなら上記が変わっていかなくてはならん。今日のこのブログの「結論」としては上記を改善した車が、(以前よりは)「もっといい車」の要件ということになろうか。2台のスポーツカーが教えてくれた、いい車の要件。それを満たすだろう株が、投資すべき銘柄ということになるんだろう。

ハイテン鋼とアルミの採用がさらに進み、それらを強固にくっつける新しい溶接技術や接着剤がもてはやされるのか。もしくは一足飛んでカーボン一体成型の時代が来るのか。
鉄鋼株の未来がかかり、東レなどの繊維メーカー、日機装などの完成させるメーカーの将来が見える。

サスペンションの「世代交代」は?ダンパーはホンダが採用したように、ザックスなどの先行する欧米勢が勝つのか?それとも最近はやる気出しつつあるカヤバなどの国内勢が意地を見せるのか

シートは86あたりから「日本車でもここまで出来るんだ」と言われだした。こんごこれが続くかどうか。

デザインは韓国勢がやったみたいに他社から引っこ抜くのが手っ取り早いかw

パワーソースは、とりあえず日産みたいに他社から勝って時間をかせぐ、かな。トヨタみたいに全方位でいろんなパワーソースを作れる会社はそう多くない(というか流石トヨタなのか)。

モーターはいまだただの「電動機」に過ぎない。これからはただパワーを出すだけではなく、運転して気持ち良いモーターってのが開発の項目になっていくんだろう。

ラジコンカーが昔はたんにマブチの「RS540」モーターで動いていたのが、いまやブラシレスのとってもパワーとドライバビリティを追求したチューンドモーターで動いているように。
単純なパワーではなく「感性」を追求したモーターがこれから必要になってくるし、作れるメーカーだけが多額の利益を生むと思う。

繰り返しになるけど、間違いなく自動車博物館に入る傑作の2台のスポーツカーは投資家にこれだけのことを考えさせてくれる。非常に示唆の多い「名車」なんだと思う。どんどん輸出されて日本車の名を上げてくれれば、と思ったり(S660は今のところは輸出予定なしだけどね)



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