2013年10月10日木曜日

発電機つき電気自動車の時代

日本のマスコミではほとんど報道されていないが三菱のアウトランダーPHEV(三菱いわく、「発電する電気自動車」)が好調な売れ行きを見せている。走行用バッテリーのリコールで出だしから躓いた同車だが、生産再開後は日本はもとより、一部ヨーロッパでも受注が多く、納車待ちが長くなっているようだ。生産台数も大きく増やす。
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もちろんこれには「プラグインハイブリッド」として補助金が出ていることも大きい。(ヨーロッパでも補助金が出る国で販売好調)
しかし、車の実力もなければそこまでは売れない。
「電気モーターならではのスムーズで静かでなめらかな加速感」と「エンジンを積んでいることで遠くまで走れる長い航続距離」を両立したことが大きいのだろう。

自動車評論家の国沢氏が指摘しているように、日本の電気自動車メーカーは「電気自動車といえばゼロエミッション」(排ガスゼロ)にこだわりすぎていたんではないだろうか?普段は電池だけで走行して燃料コストをカットし、しかも排ガスは綺麗。遠出するとき、あるいは普段でもギリギリ電池が足りなくなってもエンジンがカバーしてくれる安心感がある車。それならば自動車の一生としてトータルとしてはエコでしょう。しかも電気自動車(モーター)ならではの加速、静かさ乗り心地というプラス面を上手くいかせる。電気自動車であることをハンデとしない車。(初期コストはハンデですが)
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BMWのレンジエクステンダーの出現や三菱のPHEVの「小さくない」成功で当面は「エンジン付き」の電気自動車が「純粋な電気自動車」を押しのけるのではないだろうか?
旧来のプラグインハイブリッド(普段からエンジンを使うけれど、充電も出来る車)というよりも限りなく電気自動車(普段は外部からの充電で走る電気自動車だが、電池が切れたら自動車内部で充電、あるいは高速域のみエンジンが駆動する)な「レンジエクステンダー的な」車。

もしかすると日産辺りでも、電池容量を減らして代わりに軽自動車エンジンを充電、駆動用に搭載したしたリーフ改良車を出してくるんでは?そんな妄想にとらわれます。
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三菱自動車は東京モーターショーにコンセプトモデルとして新しいPHEVを発表するとか。アウトランダー以外にも複数の車種でPHEVを展開するぞという意志表示ですね。
今までi-MiEVという電気自動車にこだわってきた三菱ですが、プラグインハイブリッドに軸足を移すことでブランドイメージの改善と、新しい会社に生まれ変わるんじゃないか?そんな妄想も少しだけ。

そしてやっぱり関連企業(モーター、バッテリー、制御機器)にはこんどこそ需要増加が期待されますね。各種サプライヤーの報道は要チェックだと思います。エンジンからモーターへ。21世紀の「自動車における産業革命」だと新天地は思っています。
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おまけ。
「エンジン積んで走ったら結局振動が問題になるんじゃないの」「わざわざエンジンで発電してそれで蓄電してモーターを回したら燃費悪いでしょ?」
もちろん、そういう面も多分にあります。しかし、走行用エンジンと違って発電用エンジンはある一定の回転数に絞って設計を行うことができます。最も効率のよい回転数を決め、その回転数だけに絞って使うようにするのです、そしてその回転数では最も振動や音が静かになるように。。走行用エンジンではゼロ回転から4000回転とか7000回転とかまで実用的に使えるようにする必要がありますが、例えば発電専用エンジンなら2000回転ぐらいで最も熱効率がよく、音が静かで振動も少なくなる、そのかわり、そこを超えたら全然ダメ、そんなエンジン設計が可能になります。
なのでわざわざ別にエンジンを積んでも、純粋エンジン車と比べても大幅に静かで、更に重いバッテリーモーターを別に積んで、手間ひまかけてモーター走行したとしても効率が良い駆動系を実現できる、そんなわけなのです。

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