2013年9月11日水曜日

「仮設」材の悩み???

新天地も今の業界に入って初めて意識したのですが、建設業界には「重仮設」というジャンルがあります。ジェコスとか丸紅建材リースとか丸藤シートパイルとかです。(エムオーテックはメタルワンの100パー子会社化で上場廃止)。

もちろん、会社の名前は知っていましたがどんな会社化までは知りませんでした。
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こういう会社のやることは、「(重)仮設材」を「リース」することです。仮設材ってなんだって?物を作る時は建築物そのものになる材料が必要なのはもちろんです。しかしそれ以外にも大量の資材が必要になります。

例えば建築機器は重いので「敷鉄板」が必要です。コンクリやアスファルトの上を機械が動くと傷だらけになりますし、むき出しの地面は雨が降ったらぐちゃぐちゃになります。安全確実に作業するためには地面に鉄板をひいて工事をしなくてはいけません。
あるいは建物の基礎を作るには地面に大きな穴を掘るわけですがそれには土が崩れてこないように鉄の「矢板」を打ち込んで壁を作ります。そしてそれを支える「山留」、「H鋼」が必要に。付随した細かいポンプ類なども有りますか。さらには穴を開けて工事をする際、そこには足場を組んで覆工板というもので仮の「地面」を作ります。例えば地下鉄工事をやっている時にその上に道路とかある場合、仮の地面みたいになっているところがあるでしょ?あれも仮設材の一つです。そのほか仮設のガードレールとか案外多岐にわたります。

矢板などは「埋殺し」といって、埋めたら永遠にうめたまま、というものもあるのでそれは買い取りになります。


しかしその他多くのこれらの資材は「あくまで仮設」です。鉄板は工事が終われば不要です。山留めだって工事が終わればその部分にちゃんとした資材が作られ仮設だったシートパイルや山留めは撤去されます。工事が終わればやっぱり不要になるわけです。

したがってこれらの材料は、建築主体が「買う」のではなく、仮設材業者から「リース(借りる)」という物になります。現場によっては数百トンから数千トン、それ以上になることも当然あるでしょう。
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いま、東北地方が復興需要にわき、仮設材業界も「品不足」になっています。鉄板なんかは明らかに借りるのが難しくなりました。(まあそう入っても借りることはできますけどね)。

そこに来てオリンピック。今のままでは仮設材は不足することになるでしょう。え?じゃあリース外車は鉄鋼会社に注文して在庫増やせばいいじゃないかって?そうなんですが何度も書いたように「あくまで仮設材」。リースが終わったらまた帰ってきます。

復興需要やオリンピック需要、そして関東なら数年後に開通する「外環道」工事。それらの需要がまとめて終了するだろう5年後の大量の在庫リスクを抱えてまでいま仮設材の手持ちを増やすべきかどうか(あるいは抜け駆けして買い込むか?)。仮設材各社は悩んでいる(と思うのです)のです。在庫がなければこの特需を指を加えて見てるだけ。でも在庫を増やして特需が終わったらその先どうすんの???

1、2年、いきなり数字を伸ばす仮設材の会社があったら、その手持ち在庫の数字には要注目。反動が出た時はそれなりに出血すると思います。(このへんがただ作ることに徹すればいい建設セクターと違うところですかね)

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