2013年9月25日水曜日

スバルとポルシェ。ポルシェが歩んだ道をスバルは歩むかどうか。

スバルとポルシェ。車に詳しい人ならわかると思うが共通点がひとつある。それは「水平対向エンジン」を使う自動車メーカー(今となっては2社だけ)ということだ。(以前はフェラーリなども使ってた)

水平対向エンジンには構造上「振動が少なくなる(余地が多い)」「(やり方によっては)重心が低く抑えられる」という利点がある。つまり高性能の車を作れる余地がある。一方でじゃあなぜ他のメーカーがその高性能なエンジンを使わないかというと、技術的、コスト的な問題点も複数あるからだ。

結果として今は直列エンジンやV型エンジンが主流となり、(ダウンサイジングの流れから、V型エンジンのシェアも減っていくのかもしれんね。過給器付きの直列4気筒、三気筒の車が増えていくんだろう)水平対向エンジンは2社の独特の象徴となっている。
とくにエンジン横置きFF車が増えた現在では、必ずしも水平対向エンジンが有利というわけではない。

これに対してスバルやポルシェはエンジン横置きFF車を主力としては考えていない。エンジン縦置きの後輪駆動、または四輪駆動車を主力にしている。そしてそのためには「水平対向エンジンがベスト」(そしてキャラクター付け、アイデンティティとして)水平対向エンジンにこだわり、独自のポジションを築き上げてきたといえよう。
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高性能へのこだわりで水平対向エンジンにこだわるということは一方で汎用部品(例えばトランスミッション)が使えず、更には「全長、全幅が長くなる」というエンジン設計の制約も受ける。ただ数を売るなら良いチョイスではなくなってしまう。それでもいろんなコスト、ハンデを乗り越えても「いい車」を作りたいという信念からこのエンジンにこだわっているのだろう。

さて話はそれた。ポルシェはそんなこだわりを持ちながら北米や中国で「数を売る」ことに成功した。実は92年、ポルシェは100億円を超えるような大規模な赤字を出し、本当に「危機」にあった。まず本体の生産能力等のリストラを行う一方で、911だけでなくボクスターやRV,、パナメーラなどの「売れる」新車を開発し販売台数を狙う方向を目指した。マニアックでとても高価な911だけでは限りがあるとフンだのだ。

さらに生産は外部委託工場などドイツの外の各地に分散。一方で魅力的なクルマづくりと品質の向上に力を注いだ(どこで作ろうが「ポルシェ」だと。)。これがアメリカで見事にあたった。2000年バブル当時、成功した人間がどんどんポルシェを買っていったのである。カイエンはファミリーユースにも使われるようになり高級SUVの市場拡大にも一役買った。

こうすることでポルシェは2000年までに株価が数十倍に跳ね上がっていった。唯我独尊をある部分ではキッパリ捨てて規模の追求に成功したのだ。
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さてスバル。ここんところの株価上昇は、アメリカ市場で「4WDのプレミアム」的な評価が大きいんだと思う。インプレッサやRV、開発に力を入れてきた車種の果実の回収期に入っていたことを株価が評価したと。それは「独自路線」を評価したんだろう。数よりも質。それが今までの成功のもとだった。(あくまで主観ですが)

しかし僕はそれだけなら株価は「ここまで」だと。ポルシェのように株価が上昇するためには例えば頓挫している中国工場が立ち上がるとか、その他の海外工場の立ち上げ、あるいは豊田などに生産をお願いするとかそれくらいの「規模拡大策」が成功しないとムリだと考える。ただスペシャル名だけではなく普通の人が憧れるようなブランド展開と、なおかつ量も。

スバルにそれをやる気力と体力があるか?(社長の発言を見ると迷っているようにも見える)
目指したとしてそれを成功させることができるか?
その辺を見ていく必要があるんだろうなと。

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