2012年10月22日月曜日

ニックス

競馬の世界では、「この血統との相性が良い」とかこの血統とは相性が悪いなんてケースも存在する。

完全には解明できているわけではないが、競馬界にはこの「成績が良くなる組み合わせ」をニックスと呼ぶ。例えばノーザンダンサー系にはヘイロー系が合う、などと世界的に知られた、融通の聞く組み合わせもあれば、この父親はこの母の父(をもつ牝馬)と合う、という、とてもローカルでピンポイントな組み合わせもある。

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いま飛ぶ鳥を落とすのは父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンという組み合わせ。
メジロマックイーンは現役時代は最強馬として君臨。三大連続の天皇賞制覇、兄も菊花賞馬という日本を代表するステイヤー血統。しかも降着になったものの2000mの天皇賞秋をぶっちぎりで一着入線とスピードも備えていた。期待されて種牡馬になったものの子供の成績は振るわず、種牡馬としては失敗に終わった(かに見えた)。後継の種馬は残さず、数少ない牝馬が「種牝馬」として残った。

ステイゴールドは数多いサンデーサイレンスの子供の中では抜群の成績を上げたわけではない。体格も小さく、父親がサンデーサイレンスでなければ種馬になれたかどうか?こちらもあまり期待されずに種馬としての第二の馬生を歩み始めた。

ところが。一頭の馬が現れる。三冠馬オルフェーヴル。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンのこの馬は抜群のスタミナと底知れぬスピードを発揮。凱旋門賞さえ手にどどきそうな活躍を見せた。そして今年はゴールドシップが皐月賞と菊花賞を制覇。それほどメジャーではない種馬と完全にマイナーな母の父からこれだけの活躍馬が出ればもはやこれは偶然とは言えまい。

ステイゴールドは種付け料が600万円と二倍に急騰。メジロマックイーンの牝馬はもともと数が少ない上に、種牝馬として牧場に残った馬は更に少ない。そこで引退したあと乗馬になっていたような牝馬まで急遽種牝馬として「現役復帰」させるケースまで出てきた。なにせこの組み合わせなら「高く売れる」のは間違いない。今まで高確率で「走る」ケースが相次いでいるから。

二匹目のどじょうならぬ、三頭目のクラシックホースは出てくるか?そして一度は死に絶えたに見えた日本土着のメジロマックイーンの血は後世に残るのか?あるいは世界に影響力を及ぼしたりして。

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