2011年10月27日木曜日

ソウル市長選、野党=若年層が制す

韓国は大統領選挙を控えています。そしてその「前哨戦」として昨日、ソウル市長選挙が行われました。

日本では東京都知事選はほとんど国政選挙とは関係無いのですが、韓国のソウルといえば東京以上の重要都市。日本で言えば東京神奈川千葉埼玉が一緒になってそれが軍事的最前線にあるわけですから与野党ともに「落とせない」選挙なわけです。

与党は「非主流派」ながら国民的人気が高く、次期大統領最有力候補といわれるパクグンフェ女史が陣頭指揮をとりました。現在の大統領とは犬猿の中のパクグンフェ女史は他人の応援にでるのは約3年ぶりということに。彼女にとっても「大統領」への大きな一戦というわけです。

一方野党側は「統一推薦候補」として「無所属」のパク・ウォンスン候補を応援。さらには現在はソウル大学融合科学技術大学院長という公務員でありながら、次期大統領の左派系有力候補の最右翼として浮上したアンチョルス氏が投票直前に野党系候補者のパクウォンスン支持を表明。本来公務員であるアン氏の政治的行動は賛否ありましたが大きな影響力を与えたことは否めません
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、韓国の政治ですが左右対決は若者と非若者という対決構図でもあります。
今の大統領は右派ですが、経済的には開放、国際競争路線です。WON安誘導を行い、輸出重視。一方ではさまざまな交渉で関税を引き下げる。そのため、一部の大企業(というかサムソンLG現代です)は高収益ですが、そうでない企業は競争に敗れ経営不振になることもおおくなっています。

このため、満足な職に就けない、特に若年層にとっては右派政権に対する不満が強くなってきていました。左派系となる野党はこれをうまく掬い取る形で党政挽回を図ってきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さらには韓国でも「無党派」層の拡大があげられます。今回のソウル市選挙でも野党系候補のパクウォンスン氏は「無所属」を強調。アンチョルス氏が次期大統領候補として人気が高いのも「非政党人」であるからと言う面が高いといわれています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結果。選挙は野党系候補が完勝。与党系のパクグンフェ女史にとっては「完全な向かい風」となってしまいました。ただパク女史から言わせれば「主流派」の協力があればもっといい勝負になっていたはず。ここまで非協力的ならばいっそのこと与党を割って保守系新党を目指すのでは?という見方もあります。

他方。勝った野党も再編の思惑はくすぶります。もともと左派系野党といってもその政治信条は日本でいえば中道から社民党の左派系くらいまでの幅があります。特に強い影響力を見せた「現在は無所属」のアンチョルス氏も大統領選挙を考えれば「自分の政党を持ちたい」と考えるのは自明のこと。おそらく新党立ち上げとともに野党系国会議員のガラガラポンも起こるでしょう。このときにお互いがどれだけの票を取り合うのか?今後の韓国の行方を左右します。

前のノムヒョン大統領のときに米韓関係が最悪になった一方で中韓関係は強くなりました(いわゆるバランサー論です)。韓日関係もかなり悪化し尾を引きずっています。一方で現在の右派政権によって米韓関係は蜜月状態。日本ともそれなりに現実的な関係を保っています。他方では対北強硬路線をとり、中国とも比較的ドライな距離感を保っています。

為替政策で言えばおそらく左派政権になれば現在のような極端なWON安政策を採らないのではないのかなあ?と言う感じで見ています。

日本にとってはどっちが言いかと言うと。。。。w

0 件のコメント: